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前鋸筋の機能を上げる2つの仕組み

本日は感覚が非常に分かりにくい筋肉の一つ前鋸筋!
前鋸筋をより効果的に賦活する方法について解説していきま〜す!


前鋸筋の起始停止と2つの線維

まずは簡単に筋肉の起始停止と線維ごとの働きについて説明します。

<起始>  第1~第9肋骨側面
<停止>  肩甲骨肋骨面の内側縁の全長

また、前鋸筋の作用は2つの線維から作られています。(下図参照)

①上部線維の作用 ⇨ 肩甲骨の上方回旋・外転 
②下部線維の作用 ⇨ 肩甲骨の下制

上部繊維

第1肋骨と第2肋骨に起始する線維の一部は肩甲骨上角に停止します。
 
前鋸筋の上部線維は、走行が水平方向になっており、肩関節の水平内転方向への身体の回転軌道を誘導するに適しています。

下部線維

第3~第9肋骨に起始する線維は、肩甲骨下角に集中して停止します。
 
前鋸筋の下部線維は、走行が斜め下方向になっており、身体の回転軌道を下側の上腕骨長軸方向へ誘導するのに適しています。

また、前鋸筋の起始部の下部線維は外腹斜筋と筋連結を有していて、前鋸筋の下部線維の活動が外腹斜筋の活動を誘発し体幹の屈曲回旋が強まる性質を持っています。

線維ごとの役割 ①上部線維

前鋸筋 上部線維の主な作用は、肩甲骨の上方回旋+外転

 肩関節屈外転角度の変化と肩甲帯周囲筋の筋電図相対値

前鋸筋は肩関節屈曲、 および外転ともに上肢挙上角度増加に伴い漸増し、屈曲,外転ともに 120°で最大であった。運動方向が異なるにもかかわらず、同様に漸増するパ ターンであることを確認しています。

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