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ワンパンで作るナポリタン・極

最近、ワンパンパスタというのが流行っているらしい。お湯を沸かして麺を茹でるのではなく、ソースやスープに直接麺を入れて茹でるというワンパンチでノックアウトするのがワンパンパスタ(本当はワン・フライパンの略です)。
でもこれって最近できた新しい調理法とかじゃなくて、イタリアンに「リゾッタータ」という技法がありまして、まさにこれがワンパンパスタです。リゾットを作るようにパスタを作るから、リゾッタータ。

そしてイタリアン人がみんな絶望する日本のナポリタンという食べ物。
イタリアのファッションの仕事をちょっとしたとき、イタリア人のデザイナー達がナポリタンの説明を聞いただけで「見たくもない…」と全員が絶望した顔になったというナポリタン。
ケチャップだなんて!なんのためにトマトがあると思ってるの!?と彼らは言う。
確かに私もケチャップは苦手。ナポリタンのケチャップのあの酸味が私、苦手なのです。

え、それなのにナポリタン作ったの?
これはトマトソースの亜種です。ナポリタンらしさを残したいいとこどりのナポリタン。
とりあえず材料と調味料みてみましょう。ドン

🍅材料🍅 2人分
トマト缶 1つ(ホールでもカットでも)
ベーコン 好きなだけ
にんにく 1かけ
水 500cc相当+適量
日本のパスタ 2人分

🧂調味料🧂
塩 3つまみ(割と大胆でいけます)
コンソメ 小さじ1(マギーブイヨンとかなら1つ)

それでは料理(・∀・)🍳開始把

まずにんにくを粗みじんにしましょう。
1度包丁の腹でつぶして、中から芯を抜いておきましょう。ってよく言われるんですけど、芯を抜かなきゃいけないのはココの部分がすぐ焦げるからです。
ですので最初から油に入れて、油にガーリックの香りをうつしたい、という時以外は別に取り除かなくていいと思います。めんどうだから。

さて、オリーブオイルをフライパンに入れて火にかけてない状態から刻んだニンニクをいれます。
そしてじっくり火にかけて、ガーリックの香りを油に移していきましょう。
ガーリックはすぐ焦げるので、いい感じのポメラニアン色になったら全部ガーリックを取り除き、適当に切ったベーコンをいれましょう。

でもそんなのメンドイよって人いますよね。
私もそのタイプです。
結論からいうと、焦げなきゃいいんです。だからみじん切りを大きめにしておいて、ある程度たったらベーコン投入。
これでも全然いけます。誤差ですよ、誤差。

ズボラでいいじゃない。人間だもの。


さて、ベーコンからも油がでて焼き色がつき、これ以上炒めてたら流石にヤバいな、という気がしてきたあたりでトマト缶を1缶ドバっといれます。
あ、ここでなんですが、トマト缶によっては水分が多いものがあって、トマト缶1本いれるとジャバジャバになるケースがあります。
1缶ぶちこんでみて
🤔💭なんか水多いな?これ煮詰まるのかな?ていう疑念がわいたときには、後で入れる水の量を半分にして適宜調節してみてください。

コンソメ、もう入れちゃいましょうか。塩も3つまみ、パラパラー。
入れ忘れても全然大丈夫。水入れた時でも間に合います。
料理ムズカシクナイョ。
ホールトマトの場合には木ベラとかゴムベラで上から潰しながら、暫く煮詰めていきます。
ここでホールトマトと同時に水をいれて加熱すると、出来上がりがなんか味が薄い感じがするんです。気のせいかもだけど。

あ、そうそう。トマト缶入れるときに辛いの苦手じゃない方は鷹の爪🌶を1つ、ちぎって種ごと入れても美味しいです。

とろーんとしてきましたね🫠


なんかいい感じでトマトがとろけてきたら水を500ccぐらいとりあえず入れましょう。
とりあえず、なのはフライパンによっては満量入れると溢れる可能性があるからです。

え、ウチ計量カップなんてない…という一人暮らしの方、いますよね。
分かる。すごく気持ちよくわかります。
ですので、こうです⬇️

マグカップ1杯なみなみで500cc

マグカップなみなみで500cc。
これをザバーといれて、かきまぜながらいい感じでパスタが茹でられるぐらいに沸騰したら麺を投入!!!

🤤すでに美味しそう

麺がくっつかないように気をつけて。

さて、麺を茹でながら、なぜイタリア製の麺ではダメで、日本製をすすめたのかというと、麺が違うから。イタリア製の麺って周りが粉々してますでしょう。それもあって、ワンパンパスタに向いてないのです。トロみがついてすぐソース化しちゃって茹でるのに水の量が割と必要になります。
作れないこともないですが、日本のパスタ麺の方が楽だしコントロールしやすいです。

そんなこんなで段々とトマトソースが減ってきました。あれ、って思うかもしれません。
そう、まだ麺が固いの。
4分茹でるとメーカーは言っているのに4分やってもまだ固い、ソースが干上がる!ピンチ!

大丈夫です。想定内。
ここで水を適量、マグカップ4分の1ぐらいをザバーといれて、様子を見ましょう。

麺がのびるんじゃ、と思っているそこの奥さん。あなた、あなたですよ。
だからナポリタンなんです。ナポリタンは和製スパゲティなので、和製スパゲティの作り方をします。和製スパゲティは、ゆるめにするとモチモチ感がでるのです。
ナポリタンがアルデンテなんてイヤでしょう?
大丈夫、分数なんぞは目安です。
さあ、そのまま水を加えて茹でて麺をいい感じにしましょう。
気になる方は、1本食べて硬さを気にするといいですね。あとこのチェックのときに、よく口の中を火傷するので気をつけてください。

そしてトマトがいいかんじにからんで、水ぽさがなくなったら、器に盛りましょう。

豪快に盛ったよ、ナポリターン!!!


作っている途中で気づいた方も多いと思いますが、これはアラビアータの作り方を魔改造したものです。
アラビアータなら入れるトマト缶の量を半分にして味をサッパリさせ、鷹の爪ももっと入れて、麺はアルデンテにするかんじです。簡単にいえば、さっぱりとオシャレにしたらアラビアータ。
ゆで時間を雑にして麺をもったりさせ、ソースを濃厚にするとナポリタン極になります。

この味を基本ベースとして、🤔💭もっと味を和風にコッテリさせたい、という方は、麺つゆを大さじ1杯いれる手もあります。喫茶店の味に近づきます。

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