6~8月の振り返り
ようやく体調・仕事が落ち着いた!
そういうわけで、溜まりに溜まった3か月分の翻訳学習・私生活の振り返りです。
1.勉強のこと
もう通信授業の課程が終わりかけています。ここまで本当に大変でした。
課題の量も増え、特に7~8月は仕事と勉強を息を付く間もなく、行き来する日々。精神的にも辛かったです。しかし、これまで続けて取ってきた「翻訳前の字数と作業時間の記録」に変化がありました。
映像翻訳の課題の進め方にも色々ありますが、以前は「ベタ訳(全体をとりあえず全文訳→原稿(字幕や吹き替え)に落とし込んでいく」というプロセスでやっていたのを変えました。今は課題なので映像作品全編を訳しているわけではなかったのですが、今後の仕事のペースを考えて「頭でベタ訳を考えて1文ずつ順番に原稿にする→また頭から見直して手直しをしていく」というやり方にしてみました。すると、なんと作業ペースが2分の1ぐらいになったのです!
今後はハコ切り(セリフごとに字幕の表示時間を設定する作業)も必要になるので、効率重視で的確に訳していける方法が見つかって良かったです。
そして得意分野・苦手分野についても自己分析ができてきました。私は、こうやって記事を書いている通りに「文を書くことに自信がある」のですが、その反面で翻訳力にはもったいないところがあります。字幕にしても吹替にしても、「できる限り原文に忠実にする」ことが求められるのですが、その反面で「原文に寄りすぎて流れが不自然になる」ということが多いです。また、ジャンルやキャラを意識した言葉選びも少し苦手。その辺りをトレーニングや既存作品の研究で克服していきたいですね。
2.私生活:病気がちな人間の生き方は…
本当に体調不良がつらい! だいぶ落ち着きはしましたが、地味に救急搬送されたり、仕事で欠勤が増えたりして大変でした。あまり人に迷惑をかけるのも嫌なので、会社勤めを諦めてフリーランスを目指しているのですが…。ここで自分の持病を並べてみましょう。イカれたメンバーを紹介するぜ!
喘息! 偏頭痛! 低血圧! 過敏性腸症候群! 痙攣性発声障害! 自閉症スペクトラム(精神科医所見、未診断)!
よくもこんなんで生きてるな! というわけですが、別に人生、無理してマジョリティの生き方に合わせることなんて必要ないと思います。私もまだ20代なので「社会勉強で会社に入った方が…」なんて言われますが、それで体壊すぐらいなら戦略的撤退します。
高給取りになんてなるつもりもないし、無理なく生きていけたらそれで十分なんですよ。そういう生き方もあるって、広められる人間になりたいですね。
3.観た映画
3か月で観た映画の数は…55本! ちなみに年間の累計の数は125まで行ってます。去年の数(147本)は余裕で超えられそうですね。
7月は1人サメ映画フェスをしたり、8月はポケモンのリバイバル上映に行ったりしました。どちらかと言えばホラーやパニック映画を好んで観る人間ですが、この3か月間は結構普段観ないジャンルにも挑戦しました。その中で、良かった3本を紹介します。
①『メタモルフォーゼの縁側』
やりたいことを見つけられない女子高生。彼女の単調な毎日は、ある老婦人との出会いで変わる。そのきっかけはなんとボーイズラブだった!という、漫画原作の映画です。劇場で観たのですが、実はアニメ以外の邦画を観るのは初めてでした。私は題材に惹かれたのですが、この映画は本当に癒されます。年の差58歳の主役2人のほっこりしたやり取り、優しい周囲の人々、随所に織り込まれる漫画の画面。これらが上手くかみ合っていて、日常系ながらテンポも良かったです。また、この作品で良いと思ったのは「BLを恥ずかしいもの、茶化されるもの」と書かなかったこと。棲み分けが必要なジャンルが作品の核になっていることもあり、その辺が少し心配だったのですが、全くの杞憂でした。多分今年の邦画トップランキングには入ると思います!
②『ナタ転生』
中国で人気の少年神「ナタ」が、ディストピアなサイバー都市に転生! 6月からNETFLIXに加入して色々観ていたなかで見つけた、傑作アニメーション映画です。元々7歳の少年神だったナタは、バイク好きのアウトローな青年ーー李雲祥に生まれ変わっています。しかし同じく現代に転生していたライバルの三太子と邂逅、命を狙われることに。ちなみにこのライバル陣営もマフィア風になっててカッコイイです。仲間たちが狙われる中、李雲祥は謎の仮面の男から稽古を受け、能力を使いこなすトレーニングを積みます。得意の金属溶接でアーマーを作って改造バイクで敵のアジトに乗り込むシーンは最高。世界観はマッドマックスとAKIRAを混ぜて、ドラゴンボールやらアベンジャーズやらをさらに注ぎ込んだような、欲張りな世界観も魅力です。
③『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ』
25周年記念リバイバル上映で観に行きました! ポケモンは元々アニメを長年見ていたのですが、この映画は本当によく出来ています。まず映るのは、異空間で戦いを繰り広げる異空間では時の神ディアルガと空間の神パルキア。一方で、お馴染みサトシとピカチュウの御一行はスペインにも似た町アラモスタウンにやってきます。そこは「時空の塔」と呼ばれる建造物がある美しい街。しかし、街にある柱には奇妙に捻じれたものがあり、ポケモンが住む庭園も何者かに荒らされています。そしてサトシたちの前に黒いポケモン「ダークライ」が現れ「出ていけ」と言うのです。ダークライはなぜそのような行動を取るのか? その理由の回収や時空の塔の役目の組み込み方、クライマックスへの盛り上げ方が非常に丁寧で、危うく涙腺崩壊しかけました。ポケモンの生態の描写も細かく、彼らの生きる世界が垣間見えるのも好きです。