伸びてきたみらい米。〜中之条みらい米プロジェクト〜
6月現在の様子
皆様こんにちは!本日は「中之条みらい米プロジェクト」のご報告投稿になります!5月27日に行われた田植え、そして6月16日現在、現地の町田さんが田んぼの様子を撮影してくれました。もうすでに記事の中に視界に入っているとは思いますが(笑)それがこちらです。どん!
すごい!田植えした時には3〜5本程度の苗を植えただけなのに、、今ではこんなにふさふさになっています!! 驚愕しました、自然の力恐るべし。
田植え当時の写真と比べるとこんな感じになります。
当時はスッキリした土の多い印象を受ける田んぼでしたが、現在では一面緑が広がる空間になりました。東京で育った私には非常に美しい空間になっています、まるでジブリのような日本の田園風景ですね。
農林水産省による食料自給率
ボランティアの方とお話しする中で、食料自給率についてのお話しになりましたので、ここで食料の話をしたいと思います。
昭和40年にはカロリーベースの食料自給率で、73%を自給していました。
このカロリーベースというのは、簡単に言えば1日3食、食べているご飯の熱量としてのカロリーが日本人平均で約2400kcalと言われており、そのうちの約900kcalを日本国内で自給しているという推計により導き出されています。
ちなみにこの生産額ベースというのは、食料を国民へ供給するのにかかっている約15兆円のうちに、国内で生産している額が約10兆円分なので、カロリーベースの計算額とは異なった数字となっています。(農林水産省HP)
つまり現実として、普段食べている食料の3割が日本のもので、残り7割は国内で生産していないものを口にしている計算になります。食料自給率の専門家の中には、この実績値よりも実際には低いのではないかとの声もあります。もっと国内の食品を食べるようにするにはどうしたらいいのでしょうか。
ここで、休耕田の割合
日本の休耕田は広がっています。高齢化や後継者不足が要因の一つになっています。耕作放棄地面積は平成7年の24.4%から約倍増の平成27年で42.3%となり、また抜根や区画整理などで通常の農作業が再開できる農地はそのうちの約半数にとどまっています。
みらい米プロジェクト込めるもの「思いを馳せ、向き合うこと。」
中之条町ボランティア連絡協議会 樋田 会長は「昔はおにぎりを持って、1日がかりで田植えをしていました。家族が少ないところは近所の人が手助けに入ったりしながら地域ぐるみでお米を作っていました。」
「今では機械が入ることで、にたんぶだと20分程度で終わってしまいますね(笑)」そう笑う樋田会長、ご近所の方にお話を伺うと、「そっちをやるならこっちの休耕田もやってほしい」という声も。その声は、昔からの流れで言えば普通のこと、つまり地域で田んぼを作りあう、そんな日本の田園風景の影にあった農家を営まれている方々の"普通”の感覚がそこには存在します。
できるお米で、福祉施設や独居の高齢者が重たいお米を買いに行かなくてすむようにする、その思いに加えて、本来あった昔ながらの農家の歴史に思いを馳せながら、休耕田に向き合うこと、それこそが実は本質的な意義なのかもしれないとふと考えてしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
より細かい様子は次の記事でご紹介します。
ライター:【中川尋史】日本福祉施設士会 代議員、東京都福祉施設士会 理事
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