森の守護神
ハブとは何か。
突然聞いてもハテナマークが出てくる人がいるのではないでしょうか?
ハブを一言で言い表すと
『森の守護神』
今回は僕がなぜこう言うのかと理由を述べつつ、ハブについて知りましょう!
分布
ハブは日本の固有種であり、南西諸島のうち、奄美諸島や沖縄本島周辺の島、合計22島に生息しています。
しかし、その分布が特殊で飛び石状の特殊な分布なのです。
例)奄美大島、徳之島、沖縄本島には生息しているが、その間の沖永良部島、与論島には生息していない。
近接した島でも生息する島と生息しない島に分かれている。
*ただし沖縄本島では、人為的に持ち込まれたサキシマハブ、タイワンハブが飼育施設から流出して、繁殖・定着している。
なぜこのような特殊な分布になってしまったのか。。
→氷河期🦣が影響している!
毒
ハブといえば、毒という印象が強い人もいるのではないでしょうか?
ハブは猛毒ヘビ🐍の1種類であり、毎年死亡者がいるほどの危険なヘビです。
ハブ咬傷被害の約30%がこれらの民家敷地内で生じています。一番多いのが農作業中の事故で全体の50%に達します。
毒性はマムシよりも弱いのですが、体格が大型で、咬まれると大量の毒液が注入されるため危険です。直ちに病院にいって手当を受ける必要があります。
血清もありますが、油断は禁物です。
生態
・ハブは夜行性(昼間は穴の中)
・草むらや山、水辺などに生息している
・家の中にも侵入してくることもある。
*実際、多い発見例はサトウキビ畑である。
・主に哺乳類(小動物)、鳥類、爬虫類、両生類、魚類などを食べる。
・繁殖形態は卵生
・7月に1度に4〜15個の卵を産む
→子孫繁栄のためにオスはメスを巡って奪い合う。
他生物との関係性
・マングース編
マングースはそもそも日本にいなかった生き物である。マングースが世界的に有名な猛毒ヘビのコブラを捕食していると言う。そのため、
「同じ猛毒ヘビのハブも捕食するでしょ!」と言う感覚で持ち込まれたようです。
が、、しかし、、、
マングースはハブの毒が効くらしくて、ハブを捕食せず、絶滅危惧種であるアマミノクロウサギなどを捕食してしまうと言うことになってしまったのです。
・人間編
今でも人間がハブに噛まれると言う事例は後を絶たない。
1970年代は年あたり約300人
1990年代には約100人
2015年は30人未満
近年は血清の普及により、死亡例はほぼなくなっている。
森の守護神である理由
どうして、僕がハブを「森の守護神」というのか、簡単に説明します。
€理由は2つ。
1、沖縄戦後、沖縄各地に駐屯している在日米軍沖縄駐屯部隊にとってハブは恐ろしい脅威であったのです。
軍隊などは森などに潜伏する場面と言うのもあるので、敵に見つかること以上にハブに噛まれるというが怖かったと思います。
その影響なのか、ハブのことは英語でも『HABU』と言われています。
2、農家にとっては、害獣であるネズミを退治、捕食する益獣であった。「毒さえなければ、ハブほど役に立つ動物はいない。」という記述があるほど。
一方、ネズミを追って人家に侵入することもあった。。飼い猫の子猫を捕食した例も報告されている。
人の生活の中で接する機会は多いことから、最も危険な毒蛇の一つに数えられている。また、ハブには非常に強い攻撃性があるために森林への立ち入りが恐れられている。
結果的に島の森林環境を良好に保ってきたとも言われている。
この2つの理由で僕はハブを
「森の守護神」
だと思っています。
引用:ウィキペディア:(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ハブ_(動物))
イラスト屋:(https://www.irasutoya.com/2015/06/blog-post_34.html?m=1)
執筆:ゼロ