知った気〜「六人の嘘つきな大学生

 六人の嘘つきな大学生の感想です。
あらすじ
とある大企業の最終選考はグループディスカッション、最初は全員で協力する予定だったが、1人だけが採用されることが通達される。6人はグループディスカッションに望むが、選考中に謎の封筒が見つかり、それぞれの候補者の過去の悪事が暴露されている。

話はインタビュー形式で進んでいくが、まずは1番のこの本のテーマは、人は表面的な情報だけで他人を判断している。ということがうまく書かれている。正直、自分も登場人物についての印象が2.3点してしまうことがあった。あたかも知ったけで、善悪の判断を下しているというのがストーリーを通して痛感することができる…

 主人公が誰かそれはこの話の中盤位で明らかにされるが、主人公がなぜ犯人がそんなことをしたのかを暴いて行く中で主人公自身の感情変化が細かい。真相を明らかにしたいっていうのが本音じゃないってわかった。ときには少し震えた。

 人の本質を見抜くこと、それすらがも傲慢と言う話が出てくるが、おそらくそれは真実だと思う。相手に対して、勝手に理想を抱いて、そして勝手に失望していく。よくある話だと思う。でもだからといって相手のことを知ろうとしないというか、特に自分はライフワークとしていることと結びつけると、どんな相手でも許せる。心を持ちたいなって言うのは常日頃から思う。人の良い良いところとか悪いところって、ものの見方によって変わってくるし、それならば判断せずにそのまままるっと受け止めたほうが個人的には気持ちが楽かなと思ったりはするので、これからもそういったふうに他人と向き合えたらなぁって思うんです。これ自体は綺麗事なんだけどね。

 相手のことがどういうとこも見えてこないけど、すべてですね。自分の大好きな人は全部受け止めたいと思うわけです。何の話やねん。以上感想でした。

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