マガジンのカバー画像

感情知能の基礎知識 - あなたの中に眠る真の力を引き出す

24
AI の進化と共にビジネスにおいてハードスキルと呼ばれる専門知識のみでは差別化が困難な時代がやってこようとしています。また、ひとり親、共働き、同性婚など多様な家族像が叫ばれる中、…
運営しているクリエイター

#マインドフルネス

世界を変えたビジネスアイデア – 感情知能 (Emotional Intelligence)

皆さんは、21世紀の日本のビジネス社会で成功するには何を学ぶべきだと思いますか?かつて、データサイエンティストは21世紀で最も魅力的な仕事であるとハーバードビジネスレビューで紹介されたこともありました。そのハーバードビジネスレビューのポッドキャスト番組 HBR IdeaCast の100回放送記念の特別放送が2022年10月にあり、四回にわたって世界を変えた四つのビジネスアイデアを紹介しています。 科学的管理法 (Scientific Management) 破壊的革新

心理的安全性は成功への道しるべか、失敗への落とし穴か

今回は、心理的安全性 (Psychological safety) の高い集団を築くためにはどうすれば良いのか考察を重ねたいと思います。皆さんの職場の中でも心理的安全性に注目した組織改革を進めている会社で働いている方もいるかもしれません。心理的安全性を構築するためには、トップダウンとボトムアップの両方の取り組みが必要になります。具体的にどのような能力が個人個人に求められ、また、リーダーに求められるのかを、そして、感情知能がどのような役割を果たすのかを、心理的安全性の世界的な第

怒りの感情は恐ろしいもう一つの感染症

2023年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に分類され、WHO (世界保健機関) も緊急事態宣言を終了するなど、Withコロナも新たなステージへ進みました。世界中で多くの犠牲者を出し、恐ろしいウイルスであることに変わりはありませんが、ワクチンの開発は進み、手洗いなどを含む新しい生活習慣を身につけることで前進できそうな兆しが見えてきました。 風邪やインフルエンザのようにウイルスが引き起こす病気は人から人へ伝染しますが、一方で、感情が人から人へ伝染することも広く知られて

マインドフルネスで自分の感情と価値観の繋がりに目覚める

ビジネスでは、不確実で刻々と変化する状況がつきものです。そのような状況で、不必要な不安や恐怖を感じ、疲れ果ててしまうことはありませんか?あるいは、自分の感情をうまく対処できず、相手を困らせ問題を複雑にしてしまった経験はありませんか? そのような状況は、感情認知力 (Emotional self-awareness) を高めることで改善する可能性があります。感情知能の四つの領域の中の最初の領域である自己認知は、感情認知力を高めることによって、そのような状況でも自分の感情を上手

確証バイアスや、有害な脳内のおしゃべりの影響に気づき、成長するための内省力を手に入れる

内省力 (Reflection) は、感情知能の四つの領域の中の最初の領域である自己認知を高める際の、感情認知力と並ぶ重要な柱の一つです。内省は、自分の内的状態に継続的に注意を向ける行為で、自己反省的な気付きの中で、感情によって引き起こされる体験、例えば、怒りで顔が紅潮し目を見開くとか、緊張で心臓が高鳴り手に汗をかく、などを観察し改善することです。 マインドフルネスによって自分の「現在」を意識できるようになり、感情認知力の高い状態を引き出すことができれば、内省力によって自身

感情知能で最高のパフォーマンスを発揮できる「ゾーン」を手に入れる

感情知能を習得することで得られる最高のメリットの一つは、「ゾーン」と呼ばれる自身の最高のパフォーマンスを発揮できる集中力を手に入れることができることです。皆さんも、人生で何度かゾーンに入った経験があるのではないでしょうか?勉強、スポーツ、仕事など、さまざまな場面でゾーンに入ることができれば、自分史上最高のパフォーマンスを発揮したり、不可能だと思っていたことを可能にしたりすることができます。心理学でフロー状態と呼ばれるこの現象は、科学的な理解も進んでいます。今日はその秘密と感情