感情知能のすゝめ by しまき

感情に対する知性による人生の豊かさと、心理的安全性による家族の幸せを、全ての家庭に届けるために日々奮闘中。提案、フィードバックなど歓迎です。X @shimaki2023 / Instagram @shimaki2023 までお願いします。

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マガジン

  • 「考える脳」と「感じる脳」

    「考える脳」と「感じる脳」は、人間の脳の中で非常に重要な働きをする二大領域です。長い間、「考える脳」こそが人間固有の能力であり、「感じる脳」が提供する感情は動物的で劣ったものだと信じられてきました。近年の科学的発展にも関わらず、脳に関するこのようなおとぎ話は長い間、神話のように人々に語られています。最新の科学が示す脳の本質をより多くの人に知ってもらい、より多くの人が本来の可能性に目覚めることを願っています。

  • 感情知能の基礎知識 - あなたの中に眠る真の力を引き出す

    AI の進化と共にビジネスにおいてハードスキルと呼ばれる専門知識のみでは差別化が困難な時代がやってこようとしています。また、ひとり親、共働き、同性婚など多様な家族像が叫ばれる中、社会全体がそれに追い付けていない混沌とした時代でもあります。 この記事で注目する感情知能は、人類が生まれながらにして持っている知能でありながら、人類の歴史が始まって以来、未開拓の能力なのです。近年の科学の発展により可能になったあなたの本当の力を引き出してみませんか?

  • 感情知能で身につく魅力的なコミュニケーション力

    コミュニケーションを成功させるために最も重要な要素は、話の内容や話し方ではなく、感情の伝達です。感情知能を成長させることで得られるコミュニケーション力を様々な視点から紹介します。

  • 感情知能トレーニング - 人生を豊かにする学び

    学校では教えてくれない、あなたが持つもう一つの脳を成長させるためのトレーニングです。この脳はあなたの感情を作り出していて、感情知能を学ぶことで、人とより良い関係を築ける知性を成長させることができます。これは、家庭を円満にし、仕事を成功へと導き、人生を豊かにする大切な基礎となります。

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自己紹介

「感情知能のすゝめ by しまき」こと、松原 司牧(まつばら しまき)です。 この Note の目的感情に対する知性による人生の豊かさと、心理的安全性による家族の幸せを、全ての家庭に届けるためのコーチ、トレーニング、相談サービスを提供していく場としていきます。 私が感情知能と出会ったのは、大学で経営学修士(MBA)を取得するために勉強していた時でした。ある研究によると、世界の優秀な社員の90%は感情知能が高く、また、世界経済フォーラムによって特定された需要の高いプロフェッ

    • 「考える脳」と「感じる脳」ー 瞑想に関する誤解

      今回は、著者で瞑想教師のヨンゲ・ミンギュル・リンポチェ(Yongey Mingyur Rinpoche)氏の動画を参考に、瞑想に関するよくある誤解を紐解いてみたいと思います。 瞑想という言葉は、マインドフルネスやウェルビーイングとともに広く認知されるようになってきましたが、瞑想という行為がどういうものかを理解するのは難しいことです。一方で、瞑想すること自体は難しいことではありません。 瞑想は、自己認識を深めるためのトレーニング法として捉えることができます。運動が身体の健康

      • 「考える脳」と「感じる脳」ー 自己認知から成長思考へ

        今回は、スタンフォード大学のキャロル・ドウェック教授(心理学)の動画を参考に、成長思考に関して学びたいと思います。 成長思考はとても難しい概念です。その難しさを克服するカギは、単なる「成長」と「成長思考」の違いを認識することです。特に、お金や権力、快楽、名声といった外的な欲求を満たすための成長は、成長思考とは異なります。例えば、子供をほめ育てるときのほめ方を間違えると、テストの結果や学校の成績といった短期的な結果しか得られないことがあります。特に、外的な欲求は依存症と密接な

        • 「考える脳」と「感じる脳」ー 脳は世界が見えていない

          今回は、サセックス大学のアニル・セス(Anil Seth)教授(神経科学)の動画を参考に、皆さんの認識している現実世界と呼ばれるものは、皆さんの妄想かもしれないということを学びたいと思います。 自己認知は、「感じる脳」を成長させるための非常に重要な第一歩です。自己認知自体は決して難しいことはありません。そもそも脳にはその能力が備わっているからです。しかし、多くの人にとっての障害のひとつは、自分自身を認識している「自分」が何者なのかということを理解することを妨げる様々な情報が

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        • 「考える脳」と「感じる脳」
          6本
        • 感情知能の基礎知識 - あなたの中に眠る真の力を引き出す
          24本
        • 感情知能で身につく魅力的なコミュニケーション力
          5本
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          11本

        記事

          「考える脳」と「感じる脳」ー 集中力を高める三つの習慣

          今回は、スタンフォード大学のアンドリュー・フーベルマン(Andrew Huberman)准教授(神経生物学)の動画を参考に、集中力を高めるための三つの習慣を学びたいと思います。 視野解放は、目に飛び込んでくる情報を広く認識する行動で、言ってみれば「感じる脳」のストレッチ運動のようなものです。体内観察は、目を閉じて、体の内側の内臓の動きに意識を集中する行動で、言ってみれば集中力を維持する時間を延ばすトレーニングのようなものです。90分を集中する時間のひとつの目安にし、視野解放

          「考える脳」と「感じる脳」ー 集中力を高める三つの習慣

          「考える脳」と「感じる脳」ー 集中力に関する誤解

          今回は、マイアミ大学のアミシ・ジャー(Amishi Jha)教授(心理学)の動画を参考に、集中力に関するよくある誤解を紐解いてみたいと思います。 集中に関連する「感じる脳」の働きを理解するためには、懐中電灯のように狭い範囲を照らす光や競技場の照明のように広い範囲を照らす光をイメージすると良いと思います。この「感じる脳」の働きは基本的に止まることはなく、時には懐中電灯のように、時には競技場の照明のように、その対象を変化させながら処理し続けます。集中が止まったり、続かなくなった

          「考える脳」と「感じる脳」ー 集中力に関する誤解

          「考える脳」と「感じる脳」ー 感情に関する誤解

          今回は、ノースイースタン大学のリサ・フェルドマン・バレット(Lisa Feldman Barrett)教授(心理学)の動画を参考に、感情に関するよくある誤解を紐解いてみたいと思います。 その昔、人類の歴史を彩る高度な文明を支えてきたのは「考える脳」による理性であり、「感じる脳」による感情など動物的な行動は、理性に劣ると考えられていた時代がありました。また、感情は外的な刺激から「やってきて」、不用意な言動を引き起こしたり、突然泣き出したりするという考え方もあります。しかし、「

          「考える脳」と「感じる脳」ー 感情に関する誤解

          睡眠の質を高める5つの方法

          睡眠は脳の成長に欠かせない行動です。「寝る子は育つ」といいます。適切な睡眠の重要性は、古来より多くの人が感じてきただけでなく、科学的にも証明されています。朝起きた時に、頭がすっきりしていなかったり、日中眠かったりするのは睡眠が不十分な可能性があり、運動のような肉体的にも、勉強のような認知的にも、怒りや不安のような感情的にも、自分の能力を発揮することが難しくなります。そして、不完全な自分によって自分の人生を積み重ねることは、人生の幸せを感じる力にも悪影響を及ぼしかねません。

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          伝わるコミュニケーションは「起承転結」(What? So what? Now what?)

          こんにちは、しまきです。 今回はハーバードビジネスレビューの動画や記事を取り上げ、コミュニケーションの秘訣を学びたいと思います。 私の記事は主に、感情的な賢さの大切さを伝えています。例えば、怒りっぽかったり、皮肉っぽかったりすると、どんなに立派なことを伝えようとしても、相手には伝わりにくいものです。しかし、感情知能を学び、感情的な賢さを表現できるようになった後であれば、コミュニケーションの構造こそがコミュニケーションを成功させる最も重要な要素になるでしょう。今回は、日本人に

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          子供の行動ではなく、子供の意識を変えることで広がる成長

          こんにちは、しまきです。 今回は Think Fast, Talk Smart のポッドキャストを取り上げ、コミュニケーションの秘訣を学びたいと思います。 子育ては、とても複雑です。成功させたいと強く思うがゆえに、他と比べたりしてしまうことはよくあります。ただ、成功と成長は似て異なるものです。子供にとってより大事なことは成長ではないかと思います。子供を成長へ導くためのコミュニケーションには何が必要なのかを考えるきっかけになれば幸いです。英語のポッドキャストですが、全文が掲載

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          二吸式呼吸(double inhale)で緊張をほぐし、本番に強くなる

          こんにちは、しまきです。 今回は Think Fast, Talk Smart のポッドキャストを取り上げ、コミュニケーションの秘訣を学びたいと思います。 コミュニケーションに限らず、日常とは異なる場面に遭遇すると、不安や緊張などのストレスに悩まされることがあります。そのような体に起こる変化には自律神経の働きが影響していますが、自律神経をコントロールするスイッチが体には備わっており、それを知ることで体調を管理する助けになります。その中でも脳科学の研究から発見された三つの方法

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          不安という感情のエネルギーでコミュニケーション力を引き出す

          こんにちは、しまきです。 今回は Think Fast, Talk Smart のポッドキャストを取り上げ、コミュニケーションの秘訣を学びたいと思います。 喜びで興奮するのと、不安で緊張するのとでは、生理的な反応に違いがないことが知られています。しかし、人前で話すのに、緊張しすぎることはあっても、興奮しすぎることはまずありません。一方で、同じものだと言われても、物事に対する見方を変えるには、練習と時間が必要です。成長には時間が必要だと受け入れることができれば、自分のできるこ

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          赤ちゃんから学ぶフェイルファスト(Fail Fast)は人生の教科書

          こんにちは、しまきです。 今回は Think Fast, Talk Smart のポッドキャストを取り上げ、失敗を克服する秘訣を学びたいと思います。英語のポッドキャストですが、全文が掲載されていますので活用してください。 スタンフォード大学のクリスチャン・ウィーラー(Christian Wheeler)教授は次のように言っています。 会議や講演の資料を事前に用意し、話す内容を入念に準備してから本番に臨んでも、思い通りに事が運ぶことはほとんどありません。始まる前から緊張し、

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          あなたが犯しうる人生最大の過ち

          今回は、皆さんに一つの問いについて考えてもらいたいと思います。 あなたが犯しうる人生最大の過ちは何だと思いますか? 殺人?自殺?親不孝?結婚? SNS や報道等で知ることになる様々な事件や事故を思い描いた人もいるかもしれません。しかし、SNS や報道等で知るそのような不幸は、実際には、それよりもずっと前に起きた本当の過ちが原因になっているかもしれません。 皆さんの中に、自分の感情を無視してしまった経験のある方はいませんか?自分の感情と対話をしないで無視し、自分を理解しよ

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          感情の持つ特権と6秒の本当の意味

          「カッとなる」「頭に血が上る」「キレる」など突然やってくるネガティブな感情の高ぶりを経験したことはありませんか?ここで「感情のハイジャック(Emotional hijacks)」と呼ぶそれらの体験は、人間の脳が本来持っている重要な機能によって引き起こされます。残念ながら現代では、この機能が本来の役割とは違う場面で動作してしまうことがあります。これはある意味人生で最も厄介な副作用の一つだと思いますが、自分自身の感情知能を成長させることで改善します。 脳の中で起こっているこの現

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          人生の幸せを再定義しよう

          今回は、皆さんに三つの問いについて考えてもらいたいと思います。 幸せな人生を送りたいですか? 今、幸せですか? 自分の幸せが何か理解していますか? 統計的なデータが手元にあるわけではありませんが、多くの人が最初の質問には「はい」、あとの二つには「いいえ」と答えるのではないでしょうか。そこで考えていただきたいのです。それでいいのでしょうか?自分の幸せとは何かを理解せずに、幸せな人生を送れるでしょうか?なぜ学校は何もせず、大人はこの重要な問いに答えられないのでしょうか?

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