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初めてミルクをあげた日の話

娘が産まれた翌日の午後、入院中の嫁と一緒に娘のいるNICUを訪れた。

驚くことに、酸素を吸入していた管が外れている。担当医の先生が言うには、回復が順調らしく、すぐに取り外せたそうだ。さすが我が子。

まだ、胃に通す管と点滴は残ったままだったが、この調子だとすぐに回復してくれそうやね。

娘の体調も良かったので、抱っこさせてもらうことに。初抱っこ。

相変わらず可愛い。

人生でこんなに可愛いと言う感情が芽生えたのは初めてかもしれない。それくらい可愛いの言葉しか出てこないし、この子のためなら何でもできる。

また、昨日とは違い、声も出せるようになっていた。呼吸が浅いせいか、とてもとてもか細い声。嫁ちゃんはこんな声じゃ、夜泣きされても起きられへんでと言うくらい、とても弱々しい泣き声だった。

大丈夫。どんな泣き声でも旦那は起きれる自信があるよ。なんせ、娘のパパっ子作戦はお腹の中にいる時からすでに始まっているのだから。

娘との面会時間は一瞬で終わった。


翌日


面会回数は日曜日でリセットされるらしく、月曜日に慶弔休暇をいただいて、娘の面会に行った。

前日と同様、嫁とは病院内で待ち合わせし、娘のいるNICUへ。

この日も彼女の回復力に驚かされた。昨日まで、繋がっていた胃に通す管と点滴が外れ、全ての管が外れた。さすがすぎる我が娘。親バカが止まらない。

授乳も可能になったので、嫁ちゃんはおっぱいを与え、私はミルクを与えることとなった。

初授乳。

不慣れな私に対し、娘はちゃんと全部飲んでくれた。優秀な娘で安心。可愛いのは言うまでもない。何しても、可愛いんやけどね。ミルクを吸う口元なんで、永遠に見てられる。これが母性か。ん?母性なのか?

このまま連れて帰ってやろうと思ったが、黄疸の数値がよくないとのこと。なんだそれは。要するに、黄色すぎるらしい。(詳しくはググってね。)

その治療は日サロみたいな感じで、全身に光を浴びている。

その姿はまるでパリピ。娘よ、パリピデビューは早すぎるぞ。お願いだから、将来チャランポランな男は連れてくるなよ。

そんな感情を抱きながらこの日も病院を後にした。

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