夏のお散歩日記 次から次へと花は咲く
こんにちは。
立夏を過ぎて暦の上では、もう夏ですね。
5月なのに真夏日だったり確かに気温はすでに夏、春がとても短く感じられます。日本の四季が二季になってしまわないかと心配。例年よりも早く咲く花も多く、きっと植物たちも大変ですね。
桜や椿は散ってしまいましたが、次から次へと花が咲いています。
また懲りずに撮影してきましたので、お時間ある方お付き合いいただけると嬉しいです。懲りずに短歌もどきも続けています。
短歌写真はXにて投稿している主にスマホでの写真になります。カメラ撮影は今回も撮って出しの写真でお届けします。
3000字越えの長文になってしまいました。
お時間ある方、無理せずに、お付き合いください。
山の公園あたり
皆さんはどんなゴールデンなウィークをお過ごしでしたか?
私は特に大きな予定もなく、義実家に遊びに行ったり息子と一緒にスイッチでゲームとかして楽しくダラダラと過ごしていましたが、連休半ばに化粧品と思われるアレルギー症状で顔がパンパンに腫れてしまって、何もできない連休になってしまいました。
何もしていないのに連休が終わってしまった・・・
日曜日の夜とかに現れるこの敗北感みたいな罪悪感みたいな憂鬱は何なんでしょうね?サザエさん症候群とかちびまる子ちゃん症候群とか、明日からの仕事へのストレス・・・イヤ、ただ単にもっともっと休んでいたかった、働きたくない、面倒くさい、という楽したい精神、もしくは色々したかったのにできなかった、という自己嫌悪に近いのかな・・・
今回の連休は実際何も出来なかったし体調不良だったので、本当に働きたくなかった。
五月病って歳をとっても満遍なく誰にでも訪れるのか、と失望しながらの連休明けは雨、そして雨。
生憎の雨でしたが、撫子のピンクや花たちに元気をもらいました。
憂鬱な連休明けに降る雨を明るく照らす撫子ピンク
植物には癒しの力があるように思います。
見ているだけで心が洗われていきます。
何だろう?お花畑?
確かめたくて思わず足が向かいます。
生茂る草地、新緑の木の下に突如、白菊の群生が広がっていて、「うわー!お花畑!」夢のような光景でした。
夢ですか雨に霞んだ森のなか草地にゆれる白菊は波
この白菊の群生も今のこの時期にしか見られない。
花は1日で散ってしまうものもあります。もしかしたら、明日には刈り取られてしまったり、災害で崩れてしまうこともあるかも知れません。私自身がこの場所に来られなくなることもあるかも知れません。
今、目の前に広がっている景色はどんな景色であっても、二度とは見ることができない。同じもの変わらないものなんて、この世界には何ひとつない。
今ここでこの景色に出会えたこと、そして写真に残せたこと、全てに感謝したい、そんな風景でした。
実家の庭に生えていて、可愛らしいけれども毒々しい真っ赤な色とブツブツがちょっと気持ち悪くて、そして「へびいちご」の名前がまた不気味さを助長しているように思っていました。来るわけがないのに、本当に蛇が食べに来るように思って怖かった記憶があります。
へびいちご食べに蛇くる信じてた夜の口笛いまでも吹けない
狂い咲き ツツジが満開です
今もなお、至る所でツツジが咲いていますね。
一面に一斉に花が咲く姿は圧巻の美しさです。
つツじだよツつじじゃないの?アクセントわからないねと息子と笑う
至る所にツツジが咲いているので、息子に「この花はツツジっていうんだよ」と教えていたのですが、「アクセントがおかしい」と息子に指摘されて、お互いに何が正しいのかわからなくなって笑ったという実話です。
目にピンク鮮やかな色飛んできた一面花だ壁の花咲く
生垣に行く手を阻み立つツツジこんな満開 見惚れてしまう
ゆるやかに波立つように凪ぐツツジ アマゾンに棲むイルカもピンク
ピンクのツツジは長い間キレイに咲いていて、本当に圧巻の美しさでした。
こんなに沢山のツツジが満開に咲く姿を今まで見たことがなかったので、改めてツツジの美しさを再認識。
街路樹にもたくさん咲いていて、目を楽しませてくれています。
いつもありがとう!
新緑の海原に咲く白ツツジ開く蕾が波のようだな
街の花々
いつも通る道に満開のクレマチス。
キンポウゲ属の花々は変わった形で面白キレイですね。
以前この場所でクレマチスであろう種を見かけたことがあったのですが、花を見たことがありませんでした。
いつ咲くのかな?と楽しみにしていました。
やっぱり咲いた!こんな花なの?!とまた嬉しい驚きでした。
毎日がおんなじことの繰り返し道草すれば花とか咲いてる
お散歩したり、いつもとは違った道を歩いたら、何か良いこと面白いことに出会えるかも知れないですよ。
薔薇の季節
久しぶりに息子の通学路を歩いてみたら、子供たちを見守るような優しさでモッコウバラが満開に咲いていて嬉しくなりました。
息子が一年生の頃は、毎日毎日一緒にここを通っていたな。
桜は特にそう思うのですが、同じ場所に同じ季節に咲く花は、その当時のこと、そこで起こったことを花が咲く度に思い出します。
花は記憶を開く鍵。
香りや音楽や読書や映画やドラマにも思うことですが、何かを思い出すきっかけになるようなものが好きだし、そういうものに日々出会いたいと思います。
ちいさくてやわらかそうなふわふわで赤ちゃんみたいねモッコウバラ
五月晴れ空に向かって白薔薇がもう夏ですと宣言してる
ニワイバラとナニワイバラ聞き違えまさか浪速が正解だとは
またいつか足跡みたい白バラの花びら残し春去って行く
季節は移ろって花が散り、蕾ができたり実ができています。
道化師の帽子みたいな不気味な実どんな花から生まれてきたの
正解は、牡丹の実でした。
植物は本当に面白いですね。花は知っているけれども、葉や実のことは知らないことが多くて、その容姿の変化に驚きます。
まだまだ知らない花がたくさんあって、やっぱり植物は面白いです。
ふたたび山の公園
白菊が満開です。
薫風にゆれて、それはそれは美しい。
シュッとした近寄り難い気高さと虫みたいでしょアヤメはニガテ
網網の模様が虫みたいだし、撮影も難しいと思うし、アヤメはニガテと思っていました。
移り変わりを楽しむ
この世界かわらぬ物はありますか?水たまり雨降っては消える
花が咲いて散って実がなって枯れて、春にはまた芽吹いて命をつないで循環して行く。四季を通して花を見ていると、花も人も同じで、この世界に変わらない物ってあるのだろうか?そんなことを思います。
鴨長明の方丈記の冒頭が好きなのですが、季節の移り変わりを見ていると、まさにそんな心境になります。
主観です。
人や何かに創られたであろうこの世界で、原子とか素粒子とか分解できない最小のもの以外は、全てが崩壊して行く変わって行く。変わること崩壊すること消えること死ぬことでしか生まれないもの見れない景色や美しさがあるから、変わることは決して悲しいことでも悪いことでもなくて、ただただ元に戻るだけ、はじまりに戻るだけ、循環しているだけ。
人の気持ちも何もかも全てが変わる、そんな風に思って世界を受け入れられたら、少し今が生きやすくなるかもしれない。そして、変わらない物なんてないこの世界を受け入れても決して失望はしない。変わって行く物たちを、変わってしまうからこそ、その瞬間を刹那を愛でながら大切に過ごしていきたい。
何で生まれたの?生きているの?ではなくて、この世界をどう生きて行くの?どう生きたいの?を考えることが人生なのかな、と植物を日々見ながら思ったりしています。
いろいろな気づきをくれる植物たち、いまあることに感謝です。
植物たちの力が皆さんにも届きますように。
癒しとか何かのきっかけになったら嬉しいです。
光あふれる楽しい日々でありますように。
長々とお付き合いいただき、誠にありがとうございます。
日々増えて行く息子や夫のガメラやゴジラや片付けられない物たち。
あゝ今年こそは、片付けられない物たちを片付けられる人になりたい。
変わらぬ物はない、ですからね。