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大人の学びは自分自身を自由にしてくれる


学校教育を終え、
働くようになり、
いずれ引退して余生を過ごす。

こんな3ステージモデルが当たり前だった時代が終わり、マルチステージの時代が始まったと言われています。(『LIFE SHIFT』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット/東京経済新報社))


マルチステージの時代には、働き始めてからも定期的に学び直すことが必要だと言われています。それはときに今の仕事で活かせる学びであったり、また別のケースでは異なるステージに飛び込むための学びであったりします。


そんな時代背景が影響しているのかは分かりませんが、私の周りには学んでいる大人がたくさんいます※。

・英語を学ぶ人
・資格取得を目指して学ぶ人
・公民連携のまちづくりについて学ぶ人
・書籍から学ぶ人
・場に参加して他者と学ぶ人

※【参考】一方で、リクルートワークス研究所が実施している「全国就業実態パネル調査(JPSED)」という調査(2018年)によると、雇用されている人の3分の2は、直近1年間で「まったく学んでいない」という結果があり、一般的には学ばない大人が大半とも言われています。


私も2017年には青山学院大学でワークショップデザイナーのコースを履修したり、昨年から今年にかけてはキャリアコンサルタントの勉強をして資格を取得しました。


では、私たちは何のために学ぶのでしょうか?


いい仕事をして収入を増やすため。
やってみたかった仕事を任せてもらうため。
趣味・教養として学ぶ人もいるかもしれません。


どれも学ぶ目的としてはとても自然です。


でも、私は「自由」という言葉を思い浮かべます。


あえて言いきれば、私たちは知識やスキルを得るために学ぶのではなく「自由」になるために学ぶのではないでしょうか。

学ぶと「できること」が増えます。

例えば、英語を勉強すれば英語をしゃべることができるようになりますよね。これは英語の知識とスキルを得ているのですが、それは「英語でコミュニケーションがとれる」ようになるということです。

もう一歩踏み込めば、「日本語を話せる人としかコミュニケーションがとれない」という束縛から解放されて、「英語を話せる人ともコミュニケーションがとれる」ようになるということですよね。

これって「誰とコミュニケーションをとれるか」という選択肢が増えること、つまり英語を学んだことにより選べることが増え、その分だけ自由になれるんだと思うのです。

もちろんコミュニケーションをとる相手に限らず、どこで誰と(日本/日本人に限らず)仕事をするかもより多くの選択肢から選べるようになりますし、どんな仕事をするかという選択肢も増えるはずです。


私の場合は、ワークショップデザイナーの勉強をすることで、既存のメニューの中からしか場づくりの方法を選べなかったのが、自分でゼロからデザインできるようになり、文字通り自由度が高まりました。

また、キャリアコンサルタントの資格を取ることで「キャリアコンサルタント」と名乗る自由を手に入れ、実際にキャリアコンサルティングをすることができるようになりました。


「知識」が増えるとも言えますが、知識が増えると考えられること・語れることが増えるので、結局「できること」が増えますよね。


「大人」の学びは周囲にも自由を広げることができます

例えば、再び英語の場合を考えると、それまでその組織に英語を話せる人がいなかったとしたら、海外との取引は選択肢になかったかもしれませんが、メンバーの誰かが英語を学んだ結果、選択肢が増える可能性があります。

これは会社の取引の自由度が高まる、つまりは個人の学びの結果として組織をより自由にしていると言えるのではないでしょうか。

危険物取扱者や宅地建物取引士のように、資格者の有無によって取り扱うことができるサービスや商品が変わってしまうこともあります。

英語や資格のように分かりやすい学びではなくても、学んだことを職場や本業以外の活動の場で活かそうと思えば、きっとその場所で周りの誰かであったりチームに新しい選択肢をもたらすことができるでしょう。



では、私たちは何から自由になりたいのでしょうか?

そもそも知識やスキルを得るために学んでいるのであって「自由」なんか関係ない、という言葉も聞こえてきそうです。しかし、知識やスキルを得ることで自由になれるのは上述したとおりです。


本当に感覚的なものにすぎませんが、「どうせ」という自分を諦めさせようとする心の束縛から自由になるために学ぶのかもしれない、そんなことを想いました。

「私なんてどうせ無理」

私たちはそういう想いでツイ自分の心を縛ってしまいます。実はその束縛から自由になりたいと思いながら、結局のところ自分自身で縛ってしまう。そんな気がするのです。


自分の意志で学び、できることを広げることで「私にもできる」と実感する。そうやって学ぶごとに、学びを活かすごとに、自分を縛ろうとする呪いから自由になる。そんなふうに考えることはできないでしょうか。


そういえばリベラルアーツも自由七科と言って、自由になるための学問ですよね。古代の人たちは、どんな自由を想ってリベラルアーツを学んでいたのでしょう。


皆さんは、どのようにお考えでしょうか?
最近、何か学びと向き合っていますか?



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