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【GA4】チームの生産性を上げるセグメントの命名規則
Reproでマーケティングコンサルタントをしている嶋と申します。
今回はかなりマニアックな内容ですが、実際に現場で利用しているセグメントの命名規則についてご紹介します。
先日Xでポストした際、組織でGA4を利用していると思われる方々から反響いただきました。
GA4のセグメントはチーム・部署で命名規則を決めておくのがおすすめです。
— 嶋 颯太郎 | Web × アプリマーケティング (@AnalyticsShima) June 25, 2024
セグメントを開いて設定を確認しなくても、お互い中身を認識できるようになります。
ここでは普段使っている命名規則を一部紹介します。
間接ステップ、直接ステップの表記は前職で小川卓さんが紹介していたものです。 pic.twitter.com/uQujEmhMO7
このnoteではもう少し細かい部分までまとめていきます。
なぜ命名規則が重要なのか
組織でGA4を利用していると、他人が分析したデータを確認する機会が多く発生します。
その際、組織で命名規則が揃っていないとこんなことがよく起こります。
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こういったことがプロジェクト単位で毎週・毎月発生し続けるとコミュニケーションコストが増えて生産性が低い状態が続きます。
(このタイプのコミュニケーションコストは現場への関与が少ないマネージャーは検知し辛い部分でもあります)
突然案件を引き継ぐことになったときなども、前担当の意図が読み取れず辛い事態になりますね。
現場で利用しているセグメントの命名規則
セグメントの命名規則をまとめた表がこちらです。
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セッションセグメント・ユーザーセグメント・イベントセグメント
今回ご紹介する命名規則の中で「必ず」表記して欲しい項目になります。
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GA4のUIでは設定されたセグメントがどのスコープ(セッション・ユーザー・イベント)のものなのか判断ができません。
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しかし、こちらのnoteでもご紹介した通り、セグメントのスコープによって取得されるデータが大きく異なります。
「どういう意図でセグメントを設定しているか」というベースにもなるので、セグメントのスコープは必ず表記しましょう。
条件のスコープ指定
ユーザー セグメントを利用する際は、特に表記して欲しい部分となります。
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こちらも「全セッション」を選んだ場合と「同じセッション内」とで、取得されるデータが異なります。
シーケンスのステップ設定
ユーザー セグメントで「シーケンス」を利用する際に表記して欲しい部分です。
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「間接ステップ:⇒」「直接ステップ:→」についてはUNCOVER TRUTH在籍時に小川卓さんに教えていただいたTipsです。
セグメント名が長くなりすぎないよう、なるべく短い文字数で意味が伝わるようにしたいので、こういった記号で共通認識化を図るのもおすすめです。
掛け合わせ条件
フィルターや条件グループを掛け合わせるさいの条件の部分です。
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除外に関しては、SQLでも使うので分析者には馴染みのある「<>」を採用しています。
最後に
このマニアックなnoteを最後まで読んでくれたことに感謝しかないです。
どれだけの人に刺さるのか(もはや刺さる人がいるのか)未知数ですが、GAを利用するチームの生産性向上に間違いなく繋がるものだと思っています。
少しでも共感してくれた方がいれば「スキ」を押して反応してもらえると嬉しいです。
仲間が居たことを密かに喜びます。