アイドルオタクのちょっと幸せな1日のお話。
3月17日。
朝6時14分、目覚ましの鳴る1分前に起床。
どんなのだったかは忘れたけど、なにか夢を見ていたような。
目が開いてすぐ、枕元に置いておいたスマホを手に取り、アラーム設定を解除。
部屋は少し肌寒くて一生ぬくぬくしていたかった。それでも、まだいろんな準備が終わっていなくて。やらないと怒られるし、起きるしかない。
もうちょい寝てたかった。
3月17日。
まだまだ先かと思っていたけど、随分早かったな。
そう、今日、3月17日は、
「シアターシュリンプじゃぁああ!!!!!」
これは、アイドルオタクのちょっと幸せな1日のお話。
そもそもシアターシュリンプとは、シベリア少女鉄道の土屋亮一さんが脚本・演出を担当し、私立恵比寿中学のメンバーが出演する舞台演劇。
もう、ね。ずーーーーっと観てみたかった!夢!!!!!
ファーストテイク新規の私は、当時高校1年。もっとエビ中のことが知りたくて動画を漁りに漁りまくっていた。そんなときにアマプラで見つけたのが『エクストラショットノンホイップキャラメルプディングマキアート』。
シアターシュリンプ、第1回公演である。
なにこのスタバなのか呪文なのかよくわからん題名……笑。そこから舞台演劇を映像化したものだと知り、興味本位で「エビ中が出てる」以外の情報が全くない状態で再生ボタンを押していた。
なんだこれ。
よくわかんないけど、おもしろくて。お腹抱えて笑って。
理解できないからもう1回見て、死ぬほど笑って。もう1回見て。もう1回見て。
たぶんちょうど夏休みで実家に帰ってきていたときで、その1週間で4回見た。兄誘って一緒に見たり、夜一人で見たり。それから長期休みで実家に帰るたびにアマプラで見て、毎回死ぬほど笑った。
コメディを知らなかった私にはすごく衝撃的な作品だった。
お笑いなんて「漫才」か「コント」の2択だと思っていたから。笑えるものなんてそれだけだと。物語が1つ、2つと絡み合っていくわけのわからなさ、でも最終的にはきゅっとまとまって、すっきりした気持ちに。
シアターシュリンプ、いつか、この目で観たい。
2024年1月1日、午前1時くらいに発表されてすぐ、ソファでガーガーいびきかいて寝てた母を叩き起こした。行くしかない。選択肢なんて自分の中になかった。
「(バシッ)かあちゃん、、(バシッ)かあちゃん、、起きて、、」
「あ゛ぁ、、何さ、こんな時間に」
「あ、あけましておめでとうございます」
「はい、で?」
「あのね、3月の17日に東京に行きたくて、、」
「17…?18じゃなくて?」
18日。
年明け前に進路が決まっていた私は、住むところもクリスマスぐらいには決まっていてすでに引っ越し計画も立ててる状態。引っ越しの初めの日、つまり北海道から本州へと飛ぶ日が、3月18日の予定だった。
なんせ実家は北海道。家から全部持って行こうには送料がバカ高い。それに高校3年間は寮生活だったから持ちものも少ない。引っ越してからほとんどを買いそろえなきゃいけなかった。
引っ越し先は静岡。一人で全部はできないから、母に手伝ってもらわなきゃいけないけど、母の仕事や私のワクチン接種をぎゅっと詰め込んだ(日本脳炎とか)関係で大幅に日にちをずらずことはできないし。
何回も観たいけど、頑張って観に行ける希望があるのが17日。
朝一の飛行機に乗っても、お昼の公演には間に合わない。
つまり、17日夕方の公演。千穐楽である。
母が寝ぼけてるのを利用してを説得して、ファンクラブ申し込み開始直後に2枚購入。朝起きて母に問い詰められたけど、「学年末のテストは絶対赤点取らないように頑張るから!!」という約束をしてなんとか確保。
(ただでさえ激ムズなのに赤点が60点。前科あり)
無事当選、赤点なしで春休みに入り、あっという間に3月17日を迎えた。
8時15分。
スーツケースに荷物を詰め終え、家を出る。
シアターシュリンプで頭がいっぱいだったけど、実家を出る日でもある。
頻繁に帰れる距離じゃないし、飛行機代も高いし。
この家に次帰ってこれるのは年明けだろうか。
空港まで40分。父と別れ、母と二人で朝一の飛行機に乗り込む。
機内で寝たりnote書いたりしてるうちにあっという間に羽田に到着。
あっつ、東京。
いや、思ってたより暑い。北海道でいう5月くらいだろうか?
着くなり鼻がムズムズ。もしや、これは、、花粉……!!?
(北海道では花なんてまだ咲いていません)
いきなり気候の違いを感じ、お昼を食べれば物価の違いを感じ、、、
私、大丈夫だろうか。ここで一人でやっていけるんだろうか…
12時30分。
ここからは劇場のある池袋へ。
まぁここからが大変で。人も多いし、乗り換えもよくわかんないし、何よりもスーツケース問題。
その日は東京に泊まらず、観劇後まっすぐ静岡へ向かう旅程。預かってもらえるホテルはないから、どこかコインロッカーに預けなければ会場に行ったところで観れない。すっごい邪魔。
(しかもスーツケースの中でも大きめのやつ×2)
結局乗り換えの品川駅でも池袋駅でも空きを見つけられず。1つ20kg。腕も足もパンパンで、喉はカラカラ。もうサンシャインシティのコインロッカーに賭けよう!!と諦めて東池袋へ。
あるやんか……泣
なんだよ、、一駅でこれかよ、、、
品川でも池袋でも全く空いてなかったコインロッカーが目の前にいっぱい。
一駅でこんな違うのね。
そんなこんなでサンシャインシティにやっと到着。14時半前。
ずっと会いたかったファミリーの友達に会ってお喋りして!!
お手紙までくれて。すっごく嬉しかったよ!ありがとね。
開場は16時半。正直体力は限界で、まだ時間があるならどこかで休憩したいところ…
さすが日曜の東京。どこも人でいっぱいだったけど、運よく劇場横のカフェが空いていて続々と集まるファミリー横目に1時間ちょっと母と休憩。
あ、物販にも行きました。
母の前で開封してたらぴさんのサイン出ました。嬉しかったです。
(めっちゃ自慢した)
ガラス越しに知ってるオタクをこっそり観察してたらあっという間に16時半。
列が少なくなったときに母とぬるっと劇場入り。パンフレットも買えて大満足。大きすぎず小さすぎないサイズ、かつそこそこ厚みのあるパンフレット。遠征組、とても助かる。(ありがとうございます)
パラパラとパンフレットをめくっていると後ろから声が、、
「シマまるさん……?」
あー!!そうそう!!この感じ!!
オケラぶりに現場を感じた瞬間。お世話になってるファミリーさんと軽くご挨拶して、どんどん心拍数が早くなっていく。喋り終わってから母の元に帰って、この方はこんな人で、あの方はこんな人でなんて教える。そんな私を見て母はきょとん。
そうです。私がシマまるです。
自分の口から家族にオタクとは言いつつも「シマまる」だということは言わなかったけど、春ツアーで父親にバレるし、兄貴には今でも監視されてるから下手なこと呟けなくなったし。唯一バレてなかった母にも秋田分校の荷物が届いてバレちゃうし。(実家に届いた賞品の箱の中に宛名入ってた。)
一応言っておきますが、本名全然違うからね。両親からいただいたステキな名前です。
それでもやっぱり母の隣で「シマまる」と呼ばれるとちょっと恥ずかしいもので。しゃーない、連れてきたのは私。これが娘のありのままの姿でっせ、、、笑
ファミリー皆様にご挨拶していると開演もすぐそこ。開場から開演までライブだと1時間あることが多いけど、ここでは30分。あっという間。
ウキウキで会場内に入ると、そこには大きな居酒屋セットが。
……居酒屋??
ビジュアルどこぞ!??
居酒屋、、メンバーの半分はまだお酒も飲めないのに?笑
前作やビジュアル撮影をされていた方のポストでなんとなくビジュアルと内容が関係ないのはわかりきってはいたけど、それでもてっきり学生ものなんだと思ってた。なるほど、、、
いや、待て。
土屋さんのことだから、これはもしかしたら居酒屋に見せかけた秘密基地とか?ロボットの操縦室の中とか??SFチックな場所になるとか?その可能性もなくはない。一体ここはどこなんだ!??
※普通に居酒屋でした。
開演アナウンスがあり、ロビーにいたであろう人が続々と集まってくる。
(席を1列見間違えて座ってた。声かけて教えてくださったお兄さんたちごめんなさい…🙇)
いよいよ開演となり、どんどんとBGMの音量も大きくなり、そして、
17時、開演。
シアターシュリンプ「マイスイートリトルラッキーデイ」
舞台はとある居酒屋。
居酒屋の店員、今野(桜井)の元に臨時店員の後輩として吉岡(小林)がつく。この今野さんがとっても天然。えまちに近いおっとりした天然ちゃんで、吉岡さんはこの物語で数少ないまともな人(後半一番苦労する人)である。
2室あるうちの下手側の部屋には、社長(曽根)の誕生日パーティーを計画する永池(真山)、神庭(安本)、藤村(小久保)のOL3人。永池さんはとんでもないポンコツ。もはや愛おしくなるレベルのポンコツ中のポンコツ。社長から直々に呼び出され、海外留学中の娘の話・社長の誕生日の話をされてこの飲み会を思いつく。(クビがかかってる)
最高のサプライズとして疎遠になった娘との感動の再会を計画するも連絡が取れぬまま、、、
しょうがないので神庭から娘役&店員役まで押し付けられた藤村。そこにやってくる神庭の友達の超ネガティブのナオ(桜木)と謎方言の田舎もんである親戚の子(仲村)。実はナオは今日が誕生日で、、、
上手一室では吉岡さんが怪しい動きを、、、
実は吉岡さん、本当は週刊誌の記者。元グラビアアイドルの小関えりかの熱愛スクープを嗅ぎ付け、店に潜入中。小関の予約した部屋にカメラを隠し、大スクープを狙う。
……というところに謎の「新小岩の母」を名乗る人物が!!
会費6万もの占いオフ会。熱狂的な信者である沙織(中山)とどこか怪しんでいる歩美(風見)。実は母こと山本さん(星名)、ただ新型iPhoneが欲しくて手を出してしまったインチキ占い師(根はそこそこ良い人)
そんな「母」に強い恨みを抱く歩美。山本はプレッシャーに耐え切れず逃げようとするも、もう一人の参加者、マリナ(仲村)が来てしまって、、、
そこにやってくる社長。そして小関さん。
……あれ、部屋足りなくね?
というところから話が絡みに絡み合い、どんどん発展していく。
なんとも説明はしにくいんだけど、ざっくりとした初期設定はこんな感じ。
ここからいろいろ繋がって、うわぁぁぁ!!となり、煮詰まりに煮詰まって妖精ピンクルが出てきたり、そことそこが実は姉妹だったり元恋人だったり、勘違いから理不尽に殴られたり、それでも最後は見事なラッキーデイ?
全然関係ないと思ってたところが急に繋がったり、前作、前々作の作品とも繋がりを感じたりなど。これがシアターシュリンプ…!!これが本物のコメディ…!!
ここからは推しであるののかまる演じる歩美ちゃん軸目線で感想を。
(一人一人掘って書きたいけど文字数も足りなければ目も足りなかったので)
歩美ちゃん含む母グループは社長グループの話が少し進んでからの登場。
おっ、ののかまるキター!!!と思っていたら、どうやら普段と様子が全く違う。
にっこにこで高めの声でハキハキしゃべるまじめっ子ののかまるは、言葉にせずとも溢れ出ている負のオーラを全身にまとい、声も低く、目がギンギンの大学生、歩美さんに。
「風見さん、鬼気迫る演技ですよ」と事前にファミリーさんに教えてもらっていたけど、なるほどね、そういうことか…。
こっっわ。
いや。怖いわ。怖い。私の推しすんごい怖い。あの目力でガンつけられたら私ちびっちゃうよ。もし「実はあれ、私の素なんですよ~」なんてことになったとしたら、もう、あの、もらすよ?(やめなさい)
圧に負け部屋を出た新小岩の母こと山本さん、早々にダウン。
わかるよ、母…!!こえぇよコイツ。iPhone欲しいからってなんでこんなことしたんだよぉ!!!!
そんな歩美ちゃん、とある理由で母を強く憎んでいて……
実は桜木さん演じる神庭さんのお友達、ナオちゃんは歩美ちゃんの元恋人。
二人とも愛し合っていたのに、新小岩の母の占い「ラッキーアイテム:外国人の彼氏」をナオちゃんが信じてしまい、そのまま破局。
このシーンの風見さん、本当に目がウルウルしてて、心臓がきゅぅぅっとなった。そりゃ怒るわなぁ、、大好きだったんだもんねぇ、、、
……は??
なんてテキトーなこと言ってんだよ、母…!!外国人の彼氏がラッキーアイテムなんて、地球人口の98%ぐらい幸せにならねぇじゃねぇか!ただでさえナオちゃん激おもメンヘラちゃんだぞ!!なんてことしてくれてんだ!!!笑
(そんな母はそれを夜勤明けで投稿してた模様。憎めないね)
怒り心頭の歩美ちゃん、真実が明らかになった暁には週刊誌に売り飛ばし、このオフ会を慰謝料請求の相談とする被害者の会へ即変更と宣言。こいつもこいつでとんでもねぇな…
母の懸命な言い訳のおかげなのか、なぜか矛先が母の娘(にしたてあげられたただのオフ会参加者マリナちゃん)へ。
ナオちゃんもナオちゃんで重いけどすごく単純な人。そんなナオちゃんと付き合ってただけあって歩美ちゃんもかなりバカ単純だ……笑。
ここから母の娘を恨む歩美
vs娘に仕立て上げられたマリナ
vsなんとか切り抜けたい母
vs追い風にも向かい風にもなる信者沙織。
もう、夏のポケモン映画並みの熱さ。まるで伝説のポケモンたちのバトル。わけわかんねぇ笑笑
そんなときに白塗りのナオちゃんが登場。
あまりにも濃いメイクで歩美ちゃんは気づかず、気づかないどころか怖がり、ナオちゃんは激おもモードに。
左右の部屋でわっちゃわっちゃしてるときに「週刊誌は良くないことになる(お店の人気出ると忙しくなって来月の海外旅行に行けなくなる)」とことを大きくしたくない吉岡さんにより信じ込まされた天然店員今野さんが登場。
このままいくと歩美ちゃんが週刊誌を呼んでしまう…ということ?
「うわぁぁぁ!!!!」
そりゃそうだよね。わけわかんないよね。頑張れ今野さん!!
バシッ!!!!
えっ、、
殴った……?
大きく床に倒れ込む歩美ちゃん。
えっ(バシッ)、あっ(バシッ)、ちょ(バシッ)、待って今野さんっ!!!
そんな私の心の叫びは無念にも届かず、ぼっこぼこにされ横たわったまま動かなくなる歩美ちゃん。
歩美ちゃぁぁん!!
歩美ちゃん、彼女に振られて怒りの矛先をどうしたらいいかわからない、ただの大学生なのである。今野さんに殴られる理由なんてどこにもないのに……とっても理不尽。
しばらくして起き上がった歩美ちゃん。
まさかもう1度ぼこぼこにされるなんて……笑(なんでも拳で解決しようとする今野さん)
なんだかんだ物語も終盤。
「あれ、よく見たら、、ナオ?」
「歩美!!」
良かった!!気づいた!!!!
二人は熱い抱擁を交わしフェードアウト。最終的に題名通り「マイスイートリトルラッキーデイ」だったのは、この二人と吉岡さんなのではないだろうか?もう、なんでもいいから!おめぇらマジ幸せになってくれ…!!
いやぁ、、面白かった。母も大笑い。良かった。
歩美ちゃんとナオちゃん。
あんまり感想投稿で触れてる人は少なかったけど(わざと触れなかったのかもだけど)二人は女性同士のカップル。
すんなり違和感なく受け入れられるのも時代だなぁと思いつつ、総理と銃とか、信仰だとか、ガチ恋だとか、おもしろおかしく描かれていたけど社会問題もいっぱい盛り込まれた内容だったのではないだろうか。
誰かが幸せになるとき、全員が幸せになれることなんて早々なくて。
それでも、めぐり逢いの中でちょっとした奇跡が起こる日もあって。
それが「マイスイートリトルラッキーデイ」なのかな、なんて思う。
遡ること数日前のこと。
いいなぁ…早く私も行きたいなぁ……とXを眺めていたときにこんな投稿が。
手売り、、、だと……!???
これはもう、、買うっきゃない!!!!となり、上演終了後に長蛇の列に並ぶ。こんなたくさんの人と話すのねぇ、大変ねぇ、なんて思いながら気が気がない自分をなんとか落ち着かせようと何度も深呼吸をした。
担当は真山りかさんと桜木心菜さん。
真山さんがメインパーソナリティーを務める文化放送「エビ中放送部」にて何度かメールを読んでいただいたシマまる氏。推しとは違う概念で憧れの人である。
桜木さんは05lineの同級生。グラビアだったりラジオだったりいろんなことに挑戦するその姿はカリスマそのもの。尊敬。
あっという間に列も短くなり、Tシャツ販売スペースへ。
「サイズどうされますかー?」
「えっと、、え、エムで!!」
服買う時は大抵自分で手に取ってカゴに入れるし、店員さんにサイズを聞かれることなんてマックのポテト以外ないじゃん。緊張もあり噛み噛み。
買ってから思い出したけど、これレディースサイズじゃなかったね。たっぷりして着るのが好きだから全然良いんだけど、Sでもいけたね、これ。笑
(148cmのミニマム人間)
5分ほど並んだだろうか?ほとんど時間間隔ないまま列は前へ前へと進む。
わ、私の番だ、、、、
うるさくてしょうがない心臓を無視して、一歩踏み出す。
よし、大丈夫。大丈夫。
一呼吸おいて顔をあげると、そこには笑顔の二人がいて、私も自然と笑顔になっていた。
目、大きいなぁ。
キラッキラしてる。輝いてる。LEDでも瞳に搭載してるんかってくらい光って見える。アイドルすごい。
真山さんの目を見るのに自分のアゴが上がってることに気づく。
靴もあるかもだけど、意外に大きいんだなぁ。154ってエビ中の中だと小さく見えるけど、そんなめちゃくちゃ小さいわけでもないもんなぁ。
(あなたが小さいだけですよ)
少し目を横にずらせば、白塗りおばけかわいい桜木さん。人生で初めて白塗りしてる人間をまじまじと見て、なんというか、あまり目を合わせられなかった。怖いわけじゃないんだけど、なんならすごい笑っちゃうんだけど。
オーラが半端なかった。同じ歳とは思えないぜ。頑張ろ。
さて、面白かったと言えたぞ、、、
ここから、話を深堀して、いっぱい感想を、、、
あ、やっべ飛んだ。
口から出かけた言葉はどこか飛んで行ってしまって、残ったのは開いた口だけ。やばいやばいと思いながら二人の顔を見ると、優しい目でこちらを覗いてる。このままだと口ごもる。何も言えない。頑張れ18歳成人女性。頑張れ今日から新生活人。頑張れ脳みそと声帯。
なんで名乗ったっっ!!!!!
自分の口から咄嗟に出てしまったのは自分でも考えてもないことで。
しかも聞き方、とても失礼。名乗るならせめて大声と言葉遣いには気を付けなはれ。大変申し訳ございませんでした。
きょとんとした桜木さんの横で、おぉ!となる真山さん。
まさか、いや、でもそうだよな、放送部でも読んでいただけることも増えてきたし、名前名乗れば記憶の片隅にいるかもしれん。ありがたい。
(放送部に送りなんやねんに送ってないわけではなく、採用されないだけです。頑張ります)
嬉しいねぇ、、、とっても嬉しいねぇ、、、
は????ブログ!????
ブログて。ラジオじゃなく、ブログて。
ブログって、これか?このnoteのこと言ってんのか!!
風見さんにちょこちょこ読んでいただいてるのは覚悟のうえで書いてたけど、え、これ、他のメンバーも読んでんの??
頭の片隅にブログがよぎる。私、どんなの書いてたっけ。
ろくなこと書いてへん、、、
いや、改めて、キモイな。だいぶキモイ。笑
(オタクなんてみんなそんなもんやろとわりきってる)
一応誰が読むかわからないこともあって内容も気を付けてはいるけど、まさか、ね。エゴサはしてる方だとは知ってたけど、うひょー、まじかまじか。
ここでさらに頭が真っ白になり、「時間でーす」と。
ありがとうございました!と一礼しブースを逃げるように去ろうとしたとき(一刻も早く逃げたかった)、斜め後ろから知らない声、いや、よく知ってる声が。
北海道の子??そうだな、今日から静岡の子になるけど。
どこぞの誰ぞ?後ろに知り合いオタクでもいたかなと振り返ると。
校長!???(アイコンお借りしました)
いたの!!いたの!???校長そこにいたの!????
すっかり緊張で真山さん桜木さんしかこの世界に見えていなかった私。
隣に人がいるとすら気づいてなくて、おばけに脅かされたくらいびっくりした。
校長ことエビ中チーフマネージャー、藤井ユーイチさん。
うわぁぁ本物初めて見た、、、、
私にとっては配信なんかでちょこちょこ登場するスタッフさんなんかもメンバーみたいな感覚で。えぇ、手売りって3人との特典会だったんじゃん…笑
春ツアーのときはありがとうございました!とか、このライブのあそこがすごく好きでとか、このキャンペーンで、とか。いっぱい言いたいことはあるのに、言葉がパッと出てこない。
もう時間はない。何か、何か言わなくては。
終了。
ま、間違っちゃないっちゃ、間違っちゃないけど。直接的ではないけど……笑
なぜ私は校長に頭を下げたのだろうか。なぜ、最後の最後でわけわからんことを、、、笑笑
かっこよかったなぁ、、、校長。イケおじ。ダンディ。ステキでございました。
ブース外にはニコニコして待ってるかあちゃん。
シマ「あのね!!!」
母上「どうだった?」
シマ「なんかぁ、その、真山さんも桜木さんも間近で見たら目ぇキラッキラしててぇ、、あ、いや、桜木は白塗りのまんまだったのさ。圧っていうかその、迫力?みたいなで、あんまりお顔見れんかったんやけど、、それで、めちゃくちゃ面白かったです!!って言ったら、ね?かわいくて!!!!頭真っ白なってパニくって、シマまるですって名乗っちゃったの。全然そんなつもりじゃなかったんだけど。(母「うんうん」)したっけ、真山さん「あのぉ!」みたいなぁ!!!どのぉ!!って思ったけど、たぶんシマまるって私しかおらんから「はい」って。したら、「ブログ読んでるよ!」ってさ。ラジオのこと言われると思っとったけん、そこでまた、ど、どうしたらいいかわからんくなって。ろくなこと書いとらんのよ、私のnote。ひぃいってなってるときに時間でーすってなって出てきたんやけど、そんときにさ、チーフマネージャーさん、あの、校長って呼ばれてる人がいるんだけど、なんか、その、「北海道の子!」って認知?みたいな?されててびっくりして、よくわかんないけど「お世話になってます!」って頭下げて帰ってきました」
※ノンストップ早口ですごく訛ってます(北海道弁(地元&父出身)&北九州弁(母出身)がごちゃまぜ。シマまる語)
母上「うん、よくわかんないけど良かったねー」
さすがこんな娘を18年間育てた母親。
すんごい軽く流された。(私はニコニコ)
母とおしゃべりしていると、目の前によく見るクセの強い犬のみなさんが。
お久しぶりです!とちょっと話し、はじめましてしたり、ご飯行く計画たてたり。
帰り際、母にオタク(のいさん)を紹介したんだけど、のいさん家のむすこまるくんの話になり、オタクとオタクの母が育児の話(シマまるのちびっこ時代の話)してました。意味わかんなかったです。
19時30分。
スーツケースを回収し、池袋→品川→静岡へ。自由席に座れず1時間くらい立っての移動だったけど、幸せいっぱいの私に苦は感じなかった。
21時20分。
静岡のホテル到着。食べられなかったお弁当をつまみながら母と感想戦。
こんな日が来るとは思ってなかった。
つい1年前はオタクなんて誰にも言いたくなかったし、母もあまりよくは思ってなかったし。進路なんか本当どうなるかわかんなかったし。
それが3月17日。
新生活の第一歩を踏み出すその日に母と一緒にエビ中の舞台観に行ってる。
東京に。そんで静岡に住む。
なんて幸せな日だっただろう。迷子になったりいっぱい歩いたりで体は言うことを聞いてくれなかったけど、心もお腹もいっぱいで。
それに今年1番笑った。それも母の隣で。
あ、でも家に忘れ物した。たぶんアクスタ1つどこかに置いたままである。
残念。アンラッキーポイント。
知らない土地での新生活。正直不安しかないけど、こんな素敵なスタートを笑ってきれたのだから。
大丈夫だ、きっと。
何が起ころうとどうせどうにかなる。
周りに頼れば案外繋がってたりする。
困り果てたときの最終手段は拳を使えばいい。笑
2024年3月17日。
そんな私の
マイスイートリトルラッキーデイ。
ただのオタク
シマまる