絶対ヲタクになりたくなかった私が、中学生のヲタクになっていた。
ヲタク、という言い方が昔から好きじゃなかった。
黒縁メガネにチェックのシャツ、頭にバンダナを巻き、短すぎるリュックを握りしめている。これが私のヲタクのイメージ。
「○○ファンだよね!」を「○○ヲタクだよね!」と少し言葉を変えられただけで、周りの反応は一気に変わる。
別に意味はさほど変わらない。
ただヲタクと言ってくるその口の持ち主は
少し遠ざけるようにして、冷たい目を向ける。
だから。
私は違う。この私は絶対違う。ヲタクじゃなくてファンだ!
そう思い続けてきたし、言い続