老人3人衆ジムで声掛け…【日奇「筋」 四回目】
6月某日
暑い。とにかく暑い。6月中頃とは思えないほど、とにかく暑い。
我が家は現在オーナー都合でエアコンが買い換えられず、おんぼろ清掃不可エアコンしかない。そのおかげで使用する度にアレルギー反応を起こし、鼻づまりで呼吸が苦しくなる大きなデメリットを持つ。
とはいえ、この蒸し暑さは考え物であり、保冷剤をわきに挟んだりサーキュレーターをガンガン回したり色々試したものの納得のいく結果には至らなかった。
そこで導き出した答えは図書館である。
比較的近くに大き目の図書館であり、夕方以降は学生たちで混むものの日中はニートか老人か親子連れぐらいしかいない。そのため、タダで何時間も過ごせる最高の公共施設なのだ。
もう一つ最高の公共施設がある。それは市営ジムだ。
月額ジムは老人たちのたまり場
普通のジムは、都心や繁華街から離れると大抵老人の憩いの場になっていることが多い。
マシーンやフリーウェイト、バイクやランニングマシンなど、皆さんが想像するトレーニングのほかに、
スタジオでヨガやエアロビなどインストラクターと一緒に行う、フィットネススクールがある。
温浴施設も併設してあるので、お風呂をこちらで済ませてしまう人もいるだろう。
ただその2つのおかげ(?)で老人たちが渋滞に渋滞を極め、移動が困難になることもある。
ほとんど運動していないだろう、という方たちにマシーンの前を占領されると「家帰って茶でも飲んでろ」と思ってしまう。
ただ、このような地域貢献というか人と接する機会は大事だとは思うので、そういうものとして受け入れてはいる。
汗臭チョコザップ
そんなこんなで普通のジムを辞め、チョコザップに登録していたのだけれども、超一長一短。
まず普通のジムからチョコザップに移行した理由は、職場の近くにも、最寄り駅の近くにも両方チョコザップがあり頻繁に通うことができたからである。
手軽さはやはり大きなメリットで、CMのようにスーツ姿でラットプルダウンをするおじさんや、明らかにジムに行ったことが無い若者や女性など幅広い層がチョコザップに通っていた。
利便性は素晴らしく、着替える手間はもちろん靴を履き替える必要が無い、というのがめっちゃ助かる。
ただ季節が春に向かうにつれ、臭いが大変なことになってくる。
清掃が頻繁に入るわけではなく、みんなできっちり掃除をしていきましょうね!と善意で成り立っているチョコザップは、最低限の掃除で済まされることが多い。
てなわけで、床に落ちた汗などしっかり掃除するわけでもなく、段々と臭いが充満してくる。
あと、そもそも箱が小さいため臭いが充満しやすく、換気もしっかりされていない。
そのため、暑くなるにつれドアを開けたら、懐かしい部室の臭いがもわぁ~襲ってくる。一度覚悟を決めて入ってしまえば臭いは慣れるけど、やっぱ気持ちの良いものではない。
会社を辞めたことなども重なり、チョコザップとはおさらばした。
真の筋肉老人は市営ジムにいた
そんなこんなで市営のジムに目をつけた私は早速調べてみることに。
自転車で割とすぐのところに発見し、初回400円で講習会を受けた後1回200円で利用することができる。
講習会には、遅れてきた意識高そうな夫婦がちんたら歩き回り進行が遅れるなど、フラストレーションは溜まったが無事完了。
翌々日に行くことになるのだが、驚きの光景があった。
老若男女ほぼ私語がなく、黙々とトレーニングをしている。
しかも、フォームがキレイでみんな逞しい身体をしているのだ。ダイエット目的というより、身体を動かすのが好きな人達が集まっているといった感じ。
たまに会話が聞こえるなと思ったら、フリーウェイトゾーンで老人3人で意見を出し合いながらフォームの確認をしている。
シュッとしており、腕や脚はめっちゃ引き締まっている。
バランスボールやストレッチポールなど、体幹や柔軟性を高めるトレーニングをしている割合も非常に高く、怪我や身体の機能向上を意図している感じもする。
普通のジム&チョコザップ連合VS市営ジム連合の戦いが起こったら、少数精鋭の市営ジム連合が勝つのではないかと思うほどだ。
私のような何となく運動してます勢は場違いかと思うほど。この人たちを見習って、身体を絞って肩こりを治していこうと思う今日このごろであった。
メモ帳に書いてあったもの抜粋
PS2のゲームが一番古臭く感じてしまう
スマホ見ながらタイピングしている。コピペがわからないって本当なのか
カーディガン忘れて寒い。気温の変化に人間は無力。
老人3人衆ジムで声掛け。街を守る真のヒーロー