講師のおすすめ本⑤
こんにちは、志高塾です。
今回お届けするのは、かつて勤務していた学生講師が、卒業前に書いてくれたおすすめ本の紹介文です。
みなさん、思い思いの春を過ごされることと思います。
新しい季節に心が踊ったり、花粉がつらかったり、自分一人が置いていかれているような気がしたり。
春のことなんか、考えられなかったり。
どんな春を迎える人の背中も、優しくさすってくれるような文章になっています。ぜひご覧ください。
講師OBのおすすめ本紹介文
『老人と海』ヘミングウェイ
対象：小学校高学年以上
このお話では奇跡的な何かが起こるわけではありません。老人と巨大カジキとの格闘の記録のようなものです。ただ、海の上で一人考え、様々な事柄と向き合う老人の姿や人間の強さが、淡々と、しかし力強く描かれています。闘い続けた老人は最後に何を獲得するのでしょうか。その結末はぜひみなさんの目で確かめてみてください。
なにをするにも私たちは自問自答し、自分で決めたことを実践していきます。しかし、全てが上手くなんていきません。誰もがそのことを実感していることでしょう。私もみなさんと一緒に「今のやり方で本当に良いのかな？」「目標を達成するためにはどうするべきかな」と悪戦苦闘する日々を重ねています。
これからも安心して悩んでください。みなさんのペースで粘って粘って、もがいてください。老人が語るように、決して人間は負けるようにはできていないのですから。