パソコン画面と印刷の色が違うのは何故?【選ばれるためのWEBカラー】
こんにちは、河野万里子です。
カラーマーケティングコンサルタントの立場から、
あなたのビジネスに役に立つカラーの知識を発信していきます。
パソコン画面と印刷の色が違うのは何故?
資料作成のカラー研修をさせていただいて
すごく多い質問の一つ。
「パソコンで作成した資料が印刷すると色が変わってしまう。
それはどうしてですか?」
パソコンの精度が違うのか?
印刷機の問題か?
はい、それもあると思いますが、そもそもパソコン上の色再現と
印刷物での色再現はその仕組みが違うのです。
私も色彩検定対策講座でこの仕組みの違いを知った時は驚きました。
パソコン、スマホ、テレビなどで見える色は加法混色といって
その三原色(R::レッド G:グリーン B:ブルー)の混合量を
調整することで色再現します。
光を重ねると明るくなります。
その加法混色の仕組みでパソコン上の資料が出来上がります。
それを、今度は資料配布のために印刷します。
コピー機のインクが少なくなって電気屋さんに駆け込むと、
CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のインクを購入しますね?
「あれっ??さっきはRGBで色再現だったのでは??」
と思ってしまいますね。
でも、印刷物になるとその三原色がCMYに変わるのです。
これは減法混色と言って、重ねるとどんどん黒っぽくなっていきます。
子供の頃に絵の具をグチャグチャに混ぜるとそうなりましたね?
色再現方法がパソコン上とコピー機では全く違うのは不思議ですね。
一般的に印刷した時の方が、色域が狭くなるので鮮やかさがにぶくなります。これを調整することを「カラーマネージメント」と言います。