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読書・セルフブランディングが難しいわたし【今月の振り返り】

今月というかもう先月、11月のこと。
立てた月標の振り返りというより、読書と気付きについて。

【 ひとつき3冊読書 】

『屑籠一杯の剃刀』 原田宗典
20代後半が原田さん大好き感情の絶頂期で、エッセイも小説もよく読んだ。
軽快な文体で爆笑を誘うエッセイとは対象に、薄光でできた儚い影が漂うような小説。
そのブレ幅が物凄く格好よかった。

久しぶりに読んだけど、表現が洒落ているのにすっと入ってくる。相変わらず読みやすい。

言い回しが凝りすぎて脳内で描写を再現するのが疲れてしまう文章。
簡単な言葉を巧妙に組み合わせているのに、決してよくありがちな比喩にはなっていない文章。
個人的には後者の方が断然好きだ。
自分もそういう文章を書きたいとあらためて思った。


『ひっそりとスピリチュアルしています』 櫻井識子
今ではスピリチュアル本の大家たいかと言っても過言ではない方じゃないでしょうか。

識子さんのスピ本との出会いが、わたしが神社に興味を持ったきっかけです。

この本で伝えたい識子さんの思いは、
「神様というのは、広い宇宙空間の中で地球などが規則正しく公転する法則を司る力、宇宙の理である」
「誰でも神様仏様という波動を感じる力がある、ぜひ神様仏様に愛されていることを感じてほしい」
というもの。
神様仏様、寺社仏閣を身近に感じられるように、ご自身の参拝の体験や見解を親しみある文章で発信されています。
書籍化は、アメブロでの発信が大人気となり、出版社からお声がかかったようです。

平成26年に第一版とあります。
霊能者の家系の方ですが、スピリチュアルな時代になる前からこういった活動を自発的にされてブームの火付け役となった、選ばれし方なんですね。

何年かぶりに何となく読み返しました。
なんでしょう、初めて読んだ時には目からウロコが落ちるお話の宝の山みたいに思えたのですが、今は以前ほど鵜呑みにできない部分が増えてしまいました。
否定をするわけではないのですが……。

ただ、仰ってる基本理念みたいなものはおおいに共感しています。


『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』 佐藤航陽
文字通り、お金と経済の話です。
経済システムや通貨のことなど、筆者の方が自身の事業を通じて読み解いたものです。
2017年発行です。今読むと、「これからこんな世の中になる」という部分がドンピシャに実現しているのがよくわかります。

最も痛く響いたのが、「これからの時代は『セルフブランディング』が必要」という類いの話。
セルフブランディングについては、この本を読む前から叫ばれているのを知っていました。
なので、この本でまたその話が出てきたのを受けて、「そうなんだよな、そういう時代なんだよな」と痛感した次第です。


【 セルフブランディングについて 】

上記の本やネットなどで拾った『セルフブランディング』について、自分の理解や思うところ。

SNSで集客してコンテンツビジネスで儲けたい人に限らず、お店をやっている場合だってそうですし、例えば就職する時の自己アピール内容もセルフブランディングのひとつと言えるでしょう。
コンテンツビジネス系の方々には否定されるかもしれませんが、キャラクター設定もセルフブランディングだとわたしは理解しています。

これからの時代、『自分』という価値が第一。
要するに、『自分とはどんな人か』をはっきりと人に示せることです。
どんな性格なのか、何をしている人なのか、など。
SNSのプロフィール欄や自己紹介で自分をどう表すか、それも似たようなもの。
特に、商売に絡めるなら、他の人とはっきり差別化できるアピールが必要です。

例えばですが、わたしがネットで空の写真を売るとします。
その時に、『空の写真を撮ってます』とアピールするだけじゃ足りないのです。
何故なら、今の時代、空を含めて写真を撮る人なんてわんさか溢れていて、誰かの心に残るような特徴がないと覚えてもらえないから。
何なら、AIが画像生成しますからね。
どんな空なのか、何を考えて、何を主眼に、どんな思いで撮っているか、とういうことで『空を撮っているわたし』を飾らないとダメなのです。

だから、ブランディングには、主義とか強烈な熱意とか矜持みたいなものが必須となります。
こういうこだわりがあるとか、これくらい好きで好きでたまらないとか。
それこそが、誰でも唯一無二の魅力にできるものだからです。

ブランディング、キャラクター設定をしたうえで、コンテンツ(この場合は空の写真でしょう)に反映させながら熱心に発信する。もちろん発信だけではダメで、SNSなどで一生懸命いろんな手段で宣伝するのも必須。
そこからいわゆる熱心なファンが生まれる。
ファンの人は、応援する相手のコンテンツだったら課金します。

ということを、皆さん一生懸命やる時代が到来しているわけですよね。


と、ネット副業ビジネスに絡めばそうなるのでしょうけど、そうではなく単にお店をやっている場合でも『どんなお店か』『どんな店長さんか』などが自然と出来上がることでしょう。
地域に唯一の店舗で頑張らなくてもお客さんが来るなら問題ありませんが、他店と競合するならなおさら。

さらに、商売に関係なく、そんなに重大に考えなくても、友達に対して「わたしってこういう人なのよねー」と語れるレベルでも同じだとわたしは思います。

商売にせよ友達に語るレベルにせよ、それってどういうことかというと、自分がどんな人間で、何が好きで何をしたいのかを把握できている状態です。

ちょっと飛躍しますが、『自分をしあわせにする』とはどういうことでしょうか。
自分を満たすことや自己実現です。
自分の取説とりせつなんて言い方をしてもいいでしょう。
その時、自分が何を好きか、どんな状態が快適で何が苦手か、などをわかっていないと、自分が悦ぶものを与えたり、満足する状態を作り出すことはできませんよね。

だから、大袈裟にいえばセルフブランディングでも、日常の中の自分自身でも、自分を見つめて自分を把握するのが大事なんだろうなと思い至っています。
ビジネスで映えるようなセルフブランディングの設計はそこから始まるのです。


さて、最近のわたしの最大の問題点が、これ。

占星術的に星の影響なのか時代のせいか。
アラフィフというゆらぎ年齢のせいか、ミッドライフクライシスなのか。
毒親育ちの傷のせいか。
マンション工事の騒音・悪臭や合わない土地の念により魂が傷つきすぎたせいなのか。

特に10月から11月にかけて、こうしたい、これが好きといった、自分の根幹と思っていた価値観が覆されたり、思っていたことに心が動かなかったり。

何もかも剥がされて過ぎて、本当は何が好きで何をしたいのか、自分でもよくわからなくなっているのが正直なところです。
いや、わからないとも違いますね。
わたしは、写真撮るのも何か書くのも、間違いなく好きです。

最後の紹介した本に、「(ブランディングの手始めとして)好きなことを見つけましょう、それは、やっていて飽きないことです」とありました。
だから、写真を撮ったり物を書いたりからとりかかるしかありません。

しかしながら、例えばカメラマンになりたいとかライターになりたいとか本を作りたいとか、そういう熱量が足りない。
ライターが厳しいと思ったのはここでです。いわゆるポートフォリオを作れと言われても、現状では無理だと判断しました。
別に作れないことはありません。長年生きてますから、それなりに今までの仕事関係とか経験を生かしてアピールするジャンルもなくはない。
ただ、そのジャンルで自分を特徴づけるのはイヤだと思ったんです。そのことを書きたくてライターになりたいわけじゃありませんから。
じゃあ、『寺社仏閣のことを書くライターになりたいです!』みたいにアピールすべく、それ用のプラットフォーム作って……とみんながやっていることをこれから一生懸命やるのかというと、ライターになるための自分の時間や熱意はそこじゃねぇな、とも感じたのです。

写真の方は、景色を撮ろうにも満足に撮りに行けない。身近な景色は邪魔ものだらけ。
ブランディング以前にコンテンツを増やすのが今は無理筋。

けど、書くことはどこでもできる。
じゃあ、熱意をかけて書きたいもの、とは。

その答えを正解にするべく、どうやってブランディングするのかみたいな話をたまたま拾ったセミナー系の動画(無料です)を見て「ほほぉ~」と勉強したりしています。

何はともあれ、早く終われよマンション工事。


見出し画像は、自分の画像をみんなのフォトギャラリーから利用。



ここまで御覧くださった皆様、
貴重なお時間ありがとうございました!





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紫葉梢《Shiba-Kozue》
より良い日々の路銀にさせていただきます。いつかあなたにお還しします😌