
会社員経験は店舗運営に生きるのか?
こんにちは、ばるじぇのの太い方です。
2023年9月のカフェ&バル開業の進捗です。
会社に退職を伝えた。
調理師学校を卒業した。
4月末に店舗兼住居の引き渡し。
5月に引っ越し。
ぼくにとっては大きく動きました。
特に、5年半勤めた会社の退職。
FIREならぬリタイアです。
せっかくですので、これまでの振り返りをして、
店舗運営に生きることを考えようと思います。
1.集客マーケティングはしない
これまでの仕事は新卒採用&就職支援を行う部署にて、直近3年半はマーケティングをしていました。
その至上命題は「就活生の集客」。
どれだけの学生に自社サービスを利用してもらえるかを毎日考えていました。
で、結論としては、
「ばるじぇの」は集客しないということに。
正確には、コストのかかる集客ツールは使わない。
それこそ会社では、イベント企画、Web広告、HP作成、YouTube制作、口コミ対策、コンテンツ記事制作、SNS、電話・メール、DMなど、広く浅く経験させてもらいました。
尚、「ばるじぇの」の集客ツールと呼べるものはInstagramしかありません。
いろいろ考えましたが、
労力とコストは極力避けたいです。
メディア掲載(食べログ等)
→固定費なので却下LINE
→従量課金かつ運用が手間なので却下HP
→Instagramとの棲み分けが難しいDM
→ショップカードは検討Googleマイビジネス
→導入予定
ついでに言うと、お店の前の掲示板が意外と強いです。
母校の金大生の方や近所の方からフォローいただいたり、DMいただいたり、ものすごく嬉しいです。ありがとうございます。

こうしてみると、3年半のマーケ経験は何だったのか?とも思えます。
ただし、集客にどのくらいコストが割けるか?など、仕組みを理解しているだけでも、余計なことを考えずに済むので、その点はよかったと思います。
(諸先輩方のnoteを拝読し、飲食店は勧誘営業の雨嵐が来るとのことですので、自分の信念やスタンスを持っておこうと思います)
2.従業員は雇わない
ぼくはマーケティングの仕事の傍ら、大学生インターンシップ の採用、教育、管理をやっていました。
多い時で、10名の業務管理をしていたので、仮に従業員を雇ったとしたらマネジメントの面では生きるものもあると思いますが、やはり「ばるじぇの」ではワンオペからスタートすべきだと考えます。
人件費というより、
関連コストが発生するからです。
採用のために求人情報を出す、業者・求職者のやり取りをする、面接、教育、シフト管理、給与の管理。
残念ながら、
ぼくみたいに3日で辞めるやつもいるはず。
(こちら)
誰かとワイワイ楽しく働くという楽しみもあるのですが、ぼく向きではないと現時点で判断します。
人の仕事人生を預かれるキャパが今はないのです。
これも、会社で経験させてもらったからこそ、
このような判断が出せるのかもしれませんね。
3.損益分岐点を常に見る
これは担当していた業務ではないのですが、社会人になって1番よく考えている数字です。
新卒で入社した1社目の会社は、配属となった部署が赤字だらけで、毎月のPLも赤でした。
給与泥棒なんじゃないか?
と思うこともしばしばあり、
以来、仕事の売上と利益率を算出するのが癖に。
(特に求められていないのに)
会社で予算管理はできなかったので、その悔しさを家計に持ち込み、年間予算を立て、わが家も赤字にも火の車にもならず5年が経ちました。
数学はめちゃくちゃ不得意ですが、石橋を叩く性格と数字を見て危機管理する力は今後もしっかり身につけて、長くお店を続けられるようにします。
ちなみにこのnoteでは、ばるじぇのの収支を日売、月売単位で公表投稿していきたいと思ってます。
公表する意図は、特にないです。
ただ日記は1日も継続できないけど、noteは9ヶ月続いているので、その方ができるのかと。
実際にどこまでできるかわかりませんが、
「うわっ、今日お客さん一人もいないじゃーん」
「えっ、今月赤字じゃん」
とか、思ったら助けに来てください……笑
4.キャリアを支援するバル
最後に、5年半で経験したことを、就職支援の観点からざっくり数えて振り返ってみると、
履歴書の添削…600件以上
模擬面接…400名以上
人事の話を聞いた…600社くらい
求人票を作った…300社くらい
あと10年もやれば、
もう少しそれなりの数字になったことでしょう…。
それでも会社の目利き、上から目線ですが、平たくいうとブラックかホワイトかの判断はできるようになりました。
(今欲しいのは、魚の目利きなんだが)
それから「この人はこんな仕事で活躍しそう」というマッチングスカウターですね。雑ですが。
(今知りたいのは、飲食への向き不向きなんだが)
実際にばるじぇので就労支援をするわけではありませんが、もし就職や仕事に悩める方の希望があればお話を聞きます。そして、ワインで乾杯したい。
さらに、できれば近い将来、
「お客さんとお客さんのつながり」
が展開していくと面白いなと思います。
例えば、商社で働きたい大学生がいたとします。
でも、商社の仕事をしたことがないから、想像がつかない。志望動機が書けない。
そんな時、お客さんの中に商社で働く人がいたら、ぼくが二人をカウンターに座らせて、ワインでもコーヒーでもどうぞ、と。
(ワンドリンクフリーでぼくも話を聞きたい)
もちろん仕事やキャリアだけでなく、
「こんな話を聞きたい」
「こんな自分の話をしたい」
のマッチングができると思います。
ばるじぇのの価値観は、
皆さんの暮らしのうまみを醸成することだから。
だから、ばるじぇのというハブで、
少しでも晴れやかな表情になって帰っていただけることを考えていきたいのです。
最後の最後に……
こうして振り返ってみると、5年半で83回くらいは「こんな会社さっさと辞めてやる」と思ったはずですが、しっかり自分の血肉となっていました。
不満を言いたいことは1万字くらいありますが、
学んだことは2,500字ありました。
釣り合い取れないな。
お読みいただきありがとうございました。