他でもありえたこと。
あえて、いつもと違う道を通って帰ったら面白そうなお店を見かけた。
このようなことは誰しも経験があるのではないでしょうか?
以前暮らしていた東京。路地マニア(笑)の僕にとってあの街は誘惑でしかなく、違う道に飛び込んでは遠回りしたり道に迷ったりして後悔した経験は数えきれません。
それでも、粋な路地裏の風景に出くわすと心が躍ったものです。ちょっと変な性質かもしれないけれど。
「偶有性」という言葉をご存知でしょうか?
起業家コンサルタントの新垣覚さん(https://note.com/satoruarakaki)がよく使われている言葉なのですが、気になって調べてみたところ
「ある事物にとって、本質的なものではなく偶然に備わっているとみられる性質」
(新垣さんのブログより引用させていていただきました)
難しいですよね、、
僕もまだしっくりきていないのですが、偶有性を大切にするということは、「他でもありえた」ことに身を任せてみるということなのかな、と。
いつもと違う道を選ぶことも「他でもありえた」選択です。その結果、面白そうなお店や粋な路地を見つける。たいていは何にも変わらず後悔するのだけど(苦笑)。
故スティーブ・ジョブズは大学をドロップアウトしてなお、大学の校内をふらついていたそうです。そして正規(?)の学生時代には必須科目ではなかったカリグラフィー(文字のアートのようなもの)の授業に気の赴くまま紛れ込み、文字の美しさを知ったのだとか。
それがのちに、マッキントッシュの美しい書体に変わったと、有名なスタンフォード大学卒業式のスピーチで語っています。
とても心が震えるエピソードです。
やらなくてもよかったのだけれど、たまたまこの人に声をかけてみたから今の状況がある、ということも一度や二度ではないのではないでしょうか?
人生はこんな「他でもありえた」ことを選択する連続なのかもしれません。
学生時代に目指していた職業と、まったく違うことをしている人が多くいます。そして「確かにあの頃思い描いていたことが実現すればよかったけれど、今は今で幸せ」という人も、この中には多いと思います。
なんでもかんでも筋の通ったことや意味を求めることに、僕自身は少し窮屈を感じるんですよね。僕はだいたい、3年スパンでやっていることも考えていることも変わっていたりするので、偶有性を大切にしている方なのかもしれない(笑)。
3年前の自分に、今の自分はまったく想像できないです。
これは行き当たりばったりということではなく、「他でもありえた」機会を選んでみての成長です。
想像できないことを選ぶから、想像できない出会い・機会・成長が待っている。想像しうる未来だけでなく、このような選択も時には大切にしたいものです。
今日には今日の偶有がある。さて。
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