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長年愛用しているステッドラーのシャープペンシルとあの有名人との思い出
さぁ、今日はどんな価値を創ろうか。
こんにちは、大鹿です。
noteを開いていただきありがとうございます。
人それぞれ思い思いのこだわりがあるのがペン、だと思うのだけれど私にもございまして。
今日は休日なので、力まず文具紹介をしていきます。
ステッドラーの製図用シャープペンシル
ステッドラーはドイツの文具メーカー。いかにもユーロデザインっぽい、ムダがなく機能美を重視したプロダクトが魅力的です。
一般文具はもちろん製図用品も製造していて、ラインナップを見る限り、建築やデザインに関わるプロフェッショナルに愛されてきたことが分かります。
私はその道のプロではありませんが製図用のアイテムを使っています(笑)。その理由は…
さかのぼることたぶん10年くらい前。ちなみにだいぶ、話が逸れるので前置きしておきます。
当時、ユニクロなどのブランディングを手がけるアートディレクター・佐藤可士和氏が、著書かインタビューでステッドラーの製図用シャープペンシルを愛用しているというのを目にしました。
実はその頃、記者をしていた私はまさに佐藤可士和氏の取材を控え、資料を読み漁っていたのです。
同氏の考え方の粋が詰まった『佐藤可士和の超整理術』に見られるように、極限までモノと思考のムダをそぎ落としたシャープな哲学・価値観に惚れ惚れとしました。社名がSAMURAIなのにも納得。
取材で訪れた訪れた麻布十番のオフィス(当時)も氏の美学が詰め込まれたミニマル空間でした。
このときインタビューをさせていただいた内容で今でも覚えていることがあります。要点をお話します。
打ち合わせや商談にはメモ帳の類は持っていかない。話をしている最中もメモは取らない
なぜなら、聞いて忘れてしまうようなことは重要トピックではないから
会談を終えたあとで、頭に残っている要点だけ自分にリマインドメールを送る
といったもの。10年も前のことなので今では変わっているかもしれませんが、「忘れてしまうようなことはしょせん重要なことじゃない」という潔い考え方に衝撃を受けました。
だって私、可士和氏の話を目の前で聞きながらバンバンメモを取っているんだもの(笑)。
「ムダをそぎ落とすことは、モノや思考を環境や時代の変化に合わせて柔軟にアップデートさせるために必要」
同氏の(当時の)哲学は要はこのようなことだったと思う。ムダがあるとそれだけで重荷になる、思考を鈍らせる、ということです。
今でも、私にとってバイブルとなっている考え方であります。
で、ようやく話を戻しますと、そんな偉大なアートディレクターが愛用しているシャーペン。ムダのなさ、という点では同氏の哲学とリンクしている。
どんなものだろう? と思って私も使い始めたのですが、ちょっとクセがあるんですよね。
ペンとしてはかなり細身で、ずんぐりとした形状のペンに慣れた日本人の手には最初は馴染まないかもしれません。
重心は極端に持ち手の部分に偏っています。ズシっと。これにも違和感を覚えるかも。
ただ、慣れてくるとさすが製図のプロが使う筆記具だけあり、指や手首の過剰な力が抜けて疲れがたまりにくいことが身体で分かってきます。
重心がペン先のほうにあるわけなので、ペン任せでスラ~っと書けるようになる。絶妙な書き心地です。
今ではもうありませんがかつては
「このペンであの可士和さんが広告のラフを書いたりするんだなぁ」
と思いを馳せたものです。
この10年で買い替えたのは1回。そう考えればかなり寿命が長いシャーペンだと思います。
前回買い替えたのも引っ越しか何かで失くしちゃったことが原因だったと思う。だから本来なら、大切にすれば10年、20年と使えるもののはず。
これからも長く使っていきます。
可士和氏の美学を時たま思い浮かべながら。
あなたも新生活を彩るアイテムとしていかがですか?
今日はこの辺で筆を止めておきます。
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