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「個は全にして全は個」。

人は人。

だから、自分と他人がぴったり同じ目的のために行動できるはずなんてない、と達観していたのですけど、、

「個は全にして全は個」

というような言葉の意味が少しずつ分かってきた気がします。

ぴったりズレなく同じじゃなくてもよくて、

・“ある”目的を共通にしている
・“快”に触れるポイントがいくつか同じ
・誰かの円環のなかに自分がいて、自分の円環のなかに誰かがいる

そのような、ゆるいとも分かち難いともいえないような関係性はとても貴重なもので、生涯に一つ二つ出会えれば幸せなことなのかもしれません。

最近とある経営の先生に「経営者の仕事の1つは会社の目的と社員の目的を一致させること」という話をお聞きしたのですが、理想形として素晴らしさを感じつつ、現実問題難しい面もあるな、と思いました。

会社員だった頃の僕は、「現場の人間が行動してこそ会社は成長するものだ」という考えを持っていました。

けれど、やはり社員と経営者の間には隔たりがあるのか、あっちが良かれと思ってやっていることに、こっちは何もありがたみを感じないということが頻繁にあって。

(これでも売上数百億円/年ある外資系の会社です。そして僕と同じように感じている同僚もその実大勢いて、結果みんないなくなった)

自分と他人が同じ目的のために行動できるのはなかなかに奇跡的なことなのだろう。

だから、ひとりで生きていける力をつければいいや、と思っていたら…あら不思議、「個と全」がカッチリはまる場所が偶然にも現れた。

小さな小さな香川県にいても、探そうと思って探せた場所では決してない。

このような円環のなかにいれば、少しの時間一緒に過ごすだけで、生涯出会えるかけがえのない場所の一つであることが分かります。

それはたぶん、僕以外のメンバーにとっても同じなのでしょう。

シンプルにいうと、好きな人たちと仕事をしたり、同じ時間を分かち合ったりできるほど恵まれたことはないですね。全然当たり前じゃないです。

きっとこのような、価値観を同じくできる人を求めて生きることが、人生の大きな目的の1つなのだろう、と今は思います。


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