我らが読書文化の父、宮脇書店。
―電子書籍も便利だけど、やっぱり紙の本が好きです。印字されたインクの質感や、表紙の手触り。あと、本屋で「あれでもない、これでもない」とお気に入りの本を探すことも、好きかも。考えてみれば、本が身近になる人生だった。そしてこれからも。
先日、印刷・製本所を経営されている方と少しお話をしました。コロナで飲食店などがチラシを出せなくなったり、企業が広告費を削ったりしているために、印刷業単体ではかなり苦しいということでした。
逆に、別のニーズが生まれて、自叙伝を出されたいシニアの方が増えてきていて、出版社めいたことを始めたという明るいニュースも。
うん、確かに自叙伝を出すなら、紙がいい。朽ちるかもしれないけど、物理的な形として残したいな。
我らが香川県には、宮脇書店という一大書店チェーンがございます。(い、いま調べて知ったんですけど県外にもあるんですね…‼︎)。昔、近所の琴電林道駅近くにも宮脇書店があって、小さい頃からよく行っていました。当時は漫画ばかりを求めてでしたけど。
多くの香川県民が、宮脇書店で本屋というものを知り、本というものに触れてきたのではないでしょうか。宮脇書店は香川県民にとって、「本を手にする」という文化を作ってくれる場所なのかもしれませんね。
今も、ちょくちょく丸亀町商店街にある本店によく行きます。小さい頃は、本館も別館もあって2階も3階もあるその店を、『本の要塞』のように感じていた記憶があります。どこまで行っても、本!本!本! 近所にあったお店とは置いてある本の数がまるで違っていたので、圧倒された。
その後、大人になって雑誌や本を作る仕事をすることになったのも、もしかしたら宮脇書店の影響が大きかったのかなあ。なんて振り返ります。
電子も本も両方あって、どちらにも利便性や価値があると思います。
いま個人で、電子書籍の出版を手伝う仕事なんかもしていますが、紙の本に関わる活動もしていきたいなあ、と思います。それが、宮脇書店がくれた「本を読む」という文化を受け継ぐことなのかもしれません。
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