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【海外で知られていない日本】の本を作ることで実現したい3つのこと

こんにちは。しいたけクリエイティブのアリーです。現在私たちが行っているクラウドファンディングで「コロナでこんな状況なのに何がしたいの?」という質問に対し、私の思ったことを書いてみました。

シンプルな答えは、「こんな状況だからこそ、やらなきゃいけないの!」

「コロナでインバウンドどころじゃないからやめた方がいいよ」

これまでにも多くの人が率直な意見をくれた。それもその通りだ。行政がどこに向かっているかも見えない。自分や家族の健康のことも、仕事のことも、目先のことで考えることが山ほどある。1、2年後の話は考える余裕がない。そんな思いでいるのは私だけじゃないはずだ。

しかし、長年、訪日外国人観光客誘致の手伝いをしてきた身として、日本の観光の未来に対して思うことがある。観光客がいざ戻った時に(噂では来年の春から?)、再び旧態依然のゴールデンルート観光で終わってしまうのは、観光客からしても地域からしても非常にもったいない。

自分の生活に関係がないと思っていても、いざ「普通」が戻ったとき、自分の街に観光客が遊びにきて楽しんでくれるのは悪い気はしないのではないか。

変わる旅行のニーズと形

海外旅行がすでにある程度復活してきている欧米において、ポストコロナのトラベルトレンドは、以下3つのキーワードが大事になってくることが予測されている。

・ Reconnection(再会・再びつながる)
・ Conscious travel(自然や健康に気遣った旅先)
・ Work from anywhere(どこからも働ける)

Reconnectionは、コロナでしばらく会えなかった大切な人との再会の旅や、 自然に囲まれた環境で自分とじっくり向き合い、自分との絆を深める旅。

感染リスクが低い人混みの少ない地域。心と心が通じ合える新たな出会いを求める旅。旅先のコミュニティの力になれるサステナブルな旅。そんな体験を求めるのがConscious Travel

Work from anywhereは、日中は好きなことをしてゆっくり過ごすが、その間仕事もできる。雑音が少ない非日常環境で仕事も人生も楽しめる旅先。

海外で知られる日本とは?

日本人や日本在住歴の長い外国人なら「軽井沢でゆったりしたい」とか「四国の自然豊かなところに行きたい」などトレンドに合致した日本の地域やそれらの地域でしたいことが思いつくだろう。しかし、それが海外で暮らす外国人の場合、どうだろう。

海外で知られている日本は日本のごく一部にしか過ぎない。しかも、前述のトレンドにほとんど当てはまらないのだ。

いまだに海外の一般的な日本のイメージは”伝統に溢れている”、”アニメ・コスプレ大国”、そして、”どこ行っても混んでいる”の3点セット。それらを楽しむために来日する観光客は今まで多かったけれど、このタイミングで日本にもトレンドに合ったコンテンツや文化があることを発信しない限り、ポストコロナの観光客のニーズに応えられずに、観光客を海外のリゾート地に取られてしまうだけだろう。

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クラウドファンディングで実現したいこと①:有名じゃない地域にもスポットライトを当てたい

私たちがクラウドファンディングで制作しようとしている本は、従来のガイドブックと大きく異なる。どう違うかというと、まず、載る地域はゴールデンルートではなく、海外であまり知られていない日本の素晴らしい場所。

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海外に届く日本の紹介の裏にはほとんどの場合、莫大なお金が動いている。広告費だ。有名な海外媒体の数ページの枠やFacebook広告やGoogle広告に数千万円の広告費が投下され、海外からの観光客を呼びかけている。(言わずもがなだが、これらは全て税金…)

しかし、お金をかけられない地域はそういったプロモーションを行う手段がなく、知られないままだ。近年、在日外国人の経営者やブロガーらによる発信が増えた影響もあってか、今まで注目されていなかった地域も少しずつ目にすることになったが、まだまだ期待できる観光客の人数に達するまではほど遠い。

今回あまり知られていない地域にスポットライトを当てることによって、海外でたまたま本屋で手にした本を見て、日本にはこんな場所もあるのかと、日本は想像する以上にいろんな顔があることを伝えたい。

クラウドファンディングで実現したいこと②:地元の人の熱意で本を完成させたい

今回のクラウドファンディングでは、”編集部が選ぶ”、”著者がオススメする”という一般的な”プロ目線”のコンテンツの作り方ではなく、地元をよく知っている、地元愛が強い人の目線で作りたい。具体的には、プロジェクトをサポートする支援者が自分のオススメの場所を取材候補地として挙げることができるようにした。

プロジェクトをローンチしてから1ヶ月ちょっとが経ったが、これまで北海道から沖縄まで、57箇所の候補地があがった。今まで一度も聞いたことない場所も多くあった。ライターとして、非常にワクワクする。そして本の完成を想像するとき、他のガイドブックに載っていない超ローカルな場所も載せることができると考えると、みんなの地元愛がカタチになっている実感が湧いてくる。

(これまで取材候補地としてあがっている一部の地域はこちらから)↓

クラウドファンディングで実現したいこと③:日本は多彩で多様であることを示したい

正直、日本の多様性はまだまだ国際基準になるまではあと十数年かかると思うことがしばしばある。しかし、それは行政レベルであって、社会のための素晴らしい取り組みや多様性の実現、サステナブルな社会に向けての取り組みを普段からしている地方の中小企業などは実に多い。

広島県山奥にある超持続可能な暮らしを営む一家のゲストハウス”暮らしの宿『お古』”。被爆者と定期的に英語で気軽に話ができる広島市にある社会派カフェ『ハチドリ舎』。高知県・仁淀川の一棟貸し古民家宿カダハウス(空き家問題の解決に取り組む超かっこいゲストハウス)。羽釜で炊いた自家製天日干し無農薬玄米と旬の野菜を使った心も身体も喜ぶランチを食べられる千葉県いすみ市にあるブラウンズフィールド

今回のプロジェクトを立ち上げていなかったら知ることができなかった、斬新で時代を先読みしている日本の数々の素晴らしい場所に出会うことができた。本の出版を通じてそういった場所を海外にいる人にもぜひ知ってもらいたい。日本の政治はまだまだだけど、毎日地道に素晴らしいことやっている日本に住む人は多いってこと。

クラウドファンディングの現状とこれから

これを書いているタイミングではプロジェクトの終了まで残り21日になっている。68人の支援者のおかげで、現時点では目標ターゲットの40%を達成している。残り60%。まだまだみなさんのご支援と情報拡散が必要だ。

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わたしたちの方で最近リターンも追加して、情報発信にアクセルを踏んだままみなさんのご支援を楽しみに待っている。公式インスタグラムアカウントではみんなの大切な場所の写真リレーも始めた。

もしご興味があれば下記のリンクより、ぜひ少しでもご支援いただければ、とてもとても嬉しいです!

地元愛を引き続き、あと21日間募集します!

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