【家事の外注】シルバー人材センターに掃除を依頼した話
この春に、賃貸の築40年越えの団地から、新築の一軒家へ引っ越した。
自宅の床面積が大きくなったことで掃除に時間がかかるようになった。
また、私も夫も共働きで部署異動等で業務内容が変わり、疲れが溜まりがちになった。
仕事を定時に切り上げ、子の保育園の送迎、食洗機やドラム式洗濯機を駆使しながら家事を段取り、床に就く日々。
土日は一息つきたくても、普段おろそかになっている水回りや玄関の汚れが目につくため、週末=掃除を終わらせねば休めない、そんな感覚だった。
夫が週末に不在だと、ワンオペで子の面倒を見ながら掃除をこなすことになるため、休息は取れないまま翌週の平日に突入することになる。
引っ越して1ヶ月経つ頃には、常に疲労がつきまとっていた。
そこで、普段からXやnote等で家事効率化の情報収集を行なっていたのが、ここで活きてくる。
今の自分に必要なのは「家事のアウトソーシング化」だ。
シルバー人材センターに掃除を依頼した経験について、つらつら書くことにする。
家事代行でなくシルバー人材センターに頼んだ理由
料金の違い
○大手の家事代行業社の場合
「家事代行 福岡」で出てきたサイトで依頼したい内容の料金リストを確認する。
日常の掃除を月2回(1回あたり3時間)頼むと、約15,000円✖️2回で毎月約3万円。
(月1回だとスポット利用となり、1回あたりの金額が上がる。)
別途交通費相当もかかるようだ。
毎月3万円→年36万円の出費は、自分の収入を考えるとかなり大きい出費だ。
○シルバー人材センターの場合
依頼する自治体によって料金は変わるのが前提として、「○○市 シルバー人材センター 料金」で調べた。
「作業別料金の目安」として依頼内容ごとの料金がHPに明示されていた。
(別の市町村のHPには載っていなかったので問い合わせする一手間がいるので、この辺は場所によりけり)
今回依頼した所だと、2時間以内の作業だと、約2,500円。
3時間以上だと1時間約1,100円。
月2回(1回あたり3時間)依頼したとして、ひと月6,600円。
交通費は支払不要。
自分の給与の時給換算をしたとして、この金額なら依頼したいと思える価格だった。
求めているクオリティ
我が家の状況を、私自身は下記のように考えている。
・今の自宅は新築で、設備が新品のため汚れがこびりついていない。
・平日日中は私も夫も仕事、子は保育園で不在で、トイレ等の使用頻度が少ないので、あまり汚れない。
・アウトドアな趣味はないため、汚れが家に持ち込まれることはほぼない。
・来客の頻度は月1回あればいい方。
・掃除に完璧さを求めておらず、潔癖ではない。
シルバー人材センターに電話した時、事務局の人が
「一般の家事レベルができる人を派遣することになります。プロ並みの品質は求めないでください」
と言っていた。
もし、家事代行や、ハウスクリーニングの会社に依頼すれば、きっと専門の道具や薬品を用いてしっかり綺麗にしてくれるだろう。
依頼先を考えた際に、掃除のプロに依頼するほど困っているわけではなく、そこそこ綺麗になること、かつ自分たちの手間を減らすことが目的だったので、シルバー人材センターに依頼することにした。
さっそく申込してみた
自分の住む自治体のセンターからは断られた
基本的に、お仕事を依頼したい市町村のシルバー人材センターに連絡することになる。
今回は自宅の清掃なので、自分の住む自治体のセンターのHPにある申込フォームを入力して送信した。翌日、電話がかかってきた。
「申込拝見しました。今ね、会員さんの成り手がほとんどいないんですよ。
なので、申込されても派遣できる人がいないから、取り下げてもいいですか?」
と。めちゃくちゃ消極的。
依頼するぞー!と意気込んで送信ボタンをクリックしたのに、一気にやる気が鎮火されてしまった。
「他の市町村のHP見たら、依頼したい場所のセンターでしか基本的に仕事は受けられないみたいなんですが、そのあたりっていかがですか」
「他のところで派遣できる人がいるなら来てくれると思いますよ、多分」
と、他人(他自治体?)任せな回答をもらって電話は終了。
隣町のセンターに電話した結果
自分の住んでいるところのセンターは当てにならないことがわかったので、
隣の大きい市のセンターに問い合わせメールを送ってみる。
翌日、電話が来た。
2連続で、公的機関あるあるの、メールで問い合わせたけど電話でお返事が来るパターン。
事務局本部から「隣の市でも、シルバー人材センターに登録している会員さんが行けると申し出があれば、派遣可能ですよ」とのお返事だった。
やったー!可能性はあるだけでも嬉しくて、申請フォームをパパッと入力して送信。
継続的に仕事を依頼したいこと、屋内外の掃除をお願いしたこと、土日に来てもらいたいことを備考欄に記載した。
さらに翌日、前回とは別の家事援助部門の担当者さんから連絡があった。
申込書の内容確認と、一通りの流れの説明、センターに登録している会員さんにこれから声をかけるとの内容だった。
「ご自宅に近い会員さんが現地を見て、車が止めやすいか、外からさっと見て、会員さんが掃除できそうな程度のお家かどうか判断します。」と。
10分も満たない電話の中で、
「会員さんができないと判断すれば依頼は受けられません。1回依頼を受けたとしても、会員さんにとって難しいと判断すればそれで終了になります。高齢者ですから、その点はご了承ください」と繰り返し予防線を張られたのが印象に残っている。
売り手市場なのだろうか。
その日のうちに「2人に声をかけて現地を見てもらいましたが、1人は少し遠いとのことで断られました。もう1人の方はおそらく大丈夫とのことでした。」と連絡があった。初回の日時を調整して、申込してから2週間後の週末に来てもらうことになった。
いよいよ当日!
当日の朝までに事前準備したこと
○依頼したい内容の棚卸し
携帯のメモアプリに、依頼したい仕事の内容をまとめておく。
また、優先順位もつけておく。
私の場合は、
①駐車場や玄関土間など、外の掃き掃除
②ロボット掃除機が入れない部分の掃除機かけ
③各棚や窓のハンディモップ掛け、各部屋床のモップ掛け(クイックルワイパー)
④水回りの掃除
と優先順位づけした。
○掃除用具の確認
シルバー人材センターに依頼する場合、掃除用具等は依頼者が使っているものをそのまま使って掃除を行う。会員さんが持ってくることは基本ない。
洗剤や床拭きシートの在庫を確認して、買い足した。
自宅に到着後、打ち合わせ
時間ぴったりに、シルバー人材センターから派遣された女性(以下、会員さんとする)がやってきた。
空きスペースに車を停めてもらう。
お茶と少しの茶菓子を出したが、「受け取らないように決まっているんです。毎回出さないと気まずくなるでしょうから結構ですよ」と辞退された。
事前に準備しておいた依頼したい内容を口頭で説明したところ、最初の数回は慣れるまで時間が少しかかるかもしれないが、おおよそ2時間で終わると思うと返事があった。
想定の3時間より短縮できたのは、自宅内の床はロボット掃除機がほとんど掃除するので、スポット部分の掃除だけで済むからだと思う。
家の内外を案内する。
どの掃除用具を使ってもらうか、それらをどこに収納するかを説明する。
先方からは、自分はあまり洗剤を使わずに掃除するがそれでよいかどうか確認された。
汚れが取れないような箇所であれば使用してほしいが、基本的にはあまり使わなくてもよいと返答した。
挨拶〜打ち合わせで約30分ほど。この日は残りの1時間半でできる範囲の掃除をしてもらうことになった。
掃除をしてもらっている間、自分の時間を活用する
会員さんが外の掃除に行っている間にロボット掃除機を起動させて、床掃除を始める。
私自身も、普段ちょっとできていなかった調味料棚の整理をしたり、会員さんに依頼していない箇所を掃除した。
自分の掃除が終わると、iPadを使って、ウェブセミナーを受講する。
普段だと、ちょっと疲れたから休憩しようと受講を後回しにしていたと思うが、
せっかくの時間を無駄にしたくない気持ちが強かったので、セミナー中の集中力も高まった。
途中、何度か掃除道具の場所や、どこまで掃除するかを尋ねられて中断することはあったが、初回なので仕方がないと割り切る。
会員さんが自宅に来てちょうど2時間で掃除が終わった。
最後に稼働時間と名前が書かれた表に印鑑を押す。
月毎に集計し、翌月請求書が来るらしい。アナログだ・・・。
次回の訪問日を決めて、この日は終了。お互い朝が早い方が都合が良いとのことで、次回からは8時半に来てもらうことになった。
依頼直後の感想、
現時点での依頼頻度や金額について
掃除箇所を確認
会員さんが帰った後、「どんなふうに掃除してくれたのか」と見て回った。
説明した箇所の掃除は全て終えており、水回りは特にピカピカになっている。
排水のゴミ受けの中身は捨てられていて、汚れのつきやすい便器の裏も綺麗になっていた。自分があまり手をかけられていなかったところも綺麗になっていて心地がいい。
自宅の敷地内に落ち葉や風で飛んできた砂が溜まりやすくなりがちな我が家。
外の清掃に関しては、室外機周りに枯葉が残っており、もう少し綺麗にしてほしいというのが正直な感想だった。
対策として、次回、重点的にお願いしたいポイントとして伝えようと思う。
会員さんが来れなくなって別の人にお願いする可能性も考えると、誰が来ても対応できるようマニュアルを整備するのも良さそうだ。
会員さんはしゃがんでの掃除(床の雑巾掛け)や高所での清掃は基本的にしていないので、断られる可能性があることも承知しておく必要がある。
現時点での依頼頻度
結果的に、月2回(隔週)で掃除を依頼することにした。
会員さんが作業している間は、家を留守にすることはできない。
そのため、夫婦共働きで、平日は家を空けている我が家は週末に来てくれる人を頼りにするしかない。
前回来てもらった人と同じ人に、基本、土曜日の朝に来てもらうことにした。
土曜日の朝時間が少し拘束されることになったが、都合が悪くなった場合は、直接会員さんとメールでやり取りすれば良いので、大きな負担感はない。
ひと月にかかる費用
作業時間が2時間のため、1回あたりの利用料金は約2,500円。
月2回利用している我が家の場合、支出が毎月約5,000円になる。
疲れている週末の掃除を、月に2回は免除することが可能ならば、
私はこの金額は払ってもいいと考えている。
5,000円あれば、かなりいいランチを食べたり、マッサージを受けたり、いろんな選択肢が増えるけれど、4時間分の掃除がなくなる方が、自分は嬉しい。
また、掃除に使わなかった労力を自炊に回すことで、
持ち帰り弁当やファミレスに頼っていた食費を抑えることができており、
丸々5,000円の出費が増えたわけではない。
終わりに
前回に引き続き、先日も掃除に来てもらった。
私は所用があったので、夫と子に立会いをお願いしたところ、会員さんが掃除を終わらせて残った少しの時間で子と遊んでくれたらしい。ありがたい。
外注せずに、なんでも自分で済ませられれば、お金は掛からない。
けれど、やりたいと思っていることがどんどん積み重なって、疲れ果ててやりたい気持ちが風化してしまったり、せっかくの機会を逃してしまったのでは?と思うこともある。
(子をちょっと遠くに連れて行きたいけれど、掃除を終わらせてからにしよう、と思っているうちに、疲れたから今度にしよう、なんてことがある)
あの時もっと掃除しておけばよかった、と後悔することは多分ないだろうから。
外注することで、自分や家族にかける時間を少しでも増やすことができれば、
思いがけない出会いや、心に残る思い出ができるのではないかと考えている。
それでは、また!
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