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【育児ログ】夫婦2人で育休をとって過ごした3ヶ月間

皆様こんばんは。
いかがお過ごしでしょうか。
1歳5ヶ月になった子が、絵本のブドウを食べる仕草を見せたり、8歩も歩いたりと目に見える成長ぶりを感じて驚くことが多い日でした。

今回は生後2週間から生後3ヶ月半頃、私と夫と子で働かずに過ごした3ヶ月の記録です。
未来の自分が「あぁこんなことあったね」と思い出に浸るためのログです。もう遅いかもしれないけど、思い出補正がかかる前に残しておきます。

こんなこと悩んでたなぁとか大変だったなぁと書きがちなんですが、
言いたいことは一つ。育休中、3人で暮らせてよかった!楽しかった!


役割分担からはじめよう

私は予定より早めに里帰りを終えて、自宅に戻った。私は子が1歳になる直前まで育児休業を取得。
同時に、夫は仕事の引き継ぎをほぼ終えて、有給休暇ののち、育児休業を3ヶ月取得した。

夫にとっては、「今日からワクワク!子どもと一緒の3人暮らし♪」の幕開けのルンルン気分のようだったが、
私にとっては、「少しでも寝たい。早く世話の仕方覚えてくれ」の温度差だった。

夫側の育児予行演習としては、
○産婦人科開催の「両親学級」への参加
○産後の入院中にミルク・おむつ換えを経験
○里帰り中に沐浴、寝かしつけを経験
することによって、なんとなくできるようになっていた。

里帰り帰宅〜1ヶ月目は私の身体の回復優先のため、夫がほとんどの家事を行い、
育児を7(私):3(夫)で分担した。

【我が家の家事分担】
結婚当初から主に夫が料理担当、私が掃除担当をしている。
2人とも実家暮らししかしたことがなく、結婚を機に初めて家を出て同棲した。
その影響か、「自分のやり方」のようなこだわりはないし、どちらがこの家事をする、という役割分担もなかった。

最初は、料理を作った方が掃除する、作り置き弁当は交代で、とざっくり決めていた。しかし、3ヶ月ほど経った頃から、
「私は料理が好きではない」し、夫はスーパーマーケットを巡るのが好きで料理が苦ではないことがわかったし、
夫が掃除をした後に、ここ汚れてるよと指摘しても「自分は気にならないんだよね」と言われ、感覚の違いに少し不満が出てきたので、
夫が料理、私が掃除を担当することにした。

食器洗い乾燥機やドラム式洗濯機を結婚当初に購入しており、食後の片付けや洗濯は大きな負担にはならなかった。畳むのはTVを観ながら暇な方がやっている。
料理や掃除についても、結婚して数年後にヘルシオウォーターオーブンやルンバを導入したので、実際は人間より家電の方の稼働時間が長い。
(ルンバは、産後に家を空けることがないのでしばらく休暇に入っている)

里帰り帰宅の数日は、同じ部屋で寝起きするようにしていたが
子の泣き声で昼夜関係なく数時間単位で寝起きする生活を大人2人でやってしまうと、お互いに体力が尽きた。

これはまずいと思い、ぼーっとした頭で、夫婦2人で育休をとっているブログや記事を探す。
文章だけの記事だと頭に入ってこない。文字が睡眠不足の頭の中を素通りしていく。
そこで見つけたのが芳田みかんさんの投稿だった。

漫画だと、疲れ切った頭の中にも入ってくる。
書籍には、旅行の仕方だったり、乳児との生活のその他諸々が載っているので、もっと知りたいという方にはおすすめ。

レポ漫画を元に、どうシフトを組むか、夫と話し合う。
実践して軌道修正しながら、"我が家"バージョンはこんな感じになった。

21時ー2時 私が子のお世話担当、夫は別室で就寝。
2ー7時   夫と交代し、私が別室で就寝。
7ー21時  2人で子の面倒を見る。

自由時間は均等に取る(片方が2時間出かけたなら、もう片方もその日か翌日に2時間ひとり時間を作る)。 

生活リズムを大きく変えず、5時間はまとまって寝て、子のお世話をしながらちょこちょこ睡眠をとるスタイルにした。
子に注力する時間、1人で休息を取る時間、2人で面倒を見る時間、と分けることができたので、産後当初のまとまった睡眠を取れない絶望感から解放されるとともに、○○時まで頑張れば交代だ…!とモチベーションを保つことができた。

シフト制のおかげか、徐々に世話に慣れてきて、連携プレイもできるようになった。
おむつ交換の時に排泄タイミングが重なって布団を汚した時も、片方が子を抱き抱えているうちに、もう片方がシーツを交換して、洗濯機をまわしに行ったりと、2人いると効率よくこなせることがたくさんある。

序盤は夫がおむつ換えを率先してやり、量をこなすことで、親になって2週間足らずの私と同じくらいのレベルになってもらうことを優先した結果、夫のお世話レベルがメキメキと上がっていった。

徐々に飽きがやってくる

疲労具合にも慣れて、そこそこいい感じに育児を回せている、と思って2週間ほど経ってくると、飽きてきた。夫に対してだ。

思えば、今まででいちばん長期間一緒にいたのは新婚旅行の1週間くらいで、平日は仕事、休日は一緒に出かけることもあれば別行動することが半々で、どこにも出かけずこんなに一緒にいたのは初めての経験だった。

一緒に過ごすうちに、似たような見た目になった、誰かと会う予定もないので、お互い寝癖はそのままで、私は化粧をせず、夫は髭を剃らず、ぼけっとした姿の人間が二体出来上がった。

話題が減った。今までは、仕事でこんなことがあったとか、どこどこのランチがおいしかったとか、お互いの知らない情報を共有することが多かったのだが、育休中は同じような時間を過ごしているので、子どもの様子の引き継ぎ以外話題が乏しかった。

長期間一緒にいると、癖が見えてきた。
見えていたけれど、他のことを考えてそちらに意識が向いていなかったようなものも含めて。
お尻ふきケースから、シートが少しはみ出しているな、とか。
食材の封を開けたら、封の切れ端を切らずにそのまま残っているな、とか。
ノック式ボールペン、いつもノックした状態で置かれているな、とか。
夫も私に対して、自分だったらこうはしないのに、と思うことがあっただろうが、よくは知らない。
致命的なダメージもないし、よほど気になることがあれば伝えただろうけど、そんなエネルギーを使うほどでもないと最初は無視していた。
でも、なんだかもやもやして、言わないままでいると心にこびりついて、疲労がピークに達した瞬間に爆発する時の燃料になってしまった。

家の中の空気は悪いし、それでも一緒にいないといけないし、子の世話の引き継ぎがあるので、会話はしないといけなくて、爆発させたことは反省した。

それからは、希望として「やってほしいこと」を伝えている。それをしなかった時の手間を説明して納得してくれることもあれば、気をつけることの労力が無駄なのでは、と指摘されることもあるけど、爆発して関係がこじれるよりは楽だ。

飽きてきたことにも慣れたのか、お互いがなんとなくこのままではまずいと思ったのか徐々に会話は復活した。
私自身、意識的に育休序盤の時みたいに、子の成長の発見を伝えるよう心がけたし、
子育てライフハックをX(旧:Twitter)で見つければシェアした。夫からも、「この映画、配信されてるけど興味ある?」と提案があり、子の昼寝に併せて一緒に観たりもした。関係が完全に分離してしまう前に、補修できてよかった。

2人で育休、終了

役割分担を決めて、おおまかなシフトを組んで取り組むうちに飽きもきたが、3ヶ月あっという間に経過した。

2ヶ月目には近場の温泉に1泊しに行った。
赤ちゃん沐浴セット付きプランの付いている宿だと、ベビーバス一式を貸し出してくれたので、荷物が少なくて済んだ。
子の世話が必要なのは変わりないが、品数の多い料理が食べられたり、広い温泉に入ることができたのは、いいリフレッシュになった。

2人で育休をとってよかったのは、
どちらかが不在でも、1人で世話をこなすことが可能になったことだ。
子が1歳半となった今でも、それは変わらない。
子のおむつ替えや寝かしつけを2人とも同じくらいの量をこなすことで、お互いが子の癖を理解しながら対処することができるようになった。
どちらかが主体者で片方はピンチヒッターではなく、どちらも主体者として育児を行う認識ができた。

夫は終わりに近づいてくると、やっと仕事に行けるけどもうちょっと見ておきたいな、とどっちつかずのことを言っていた。
私も、夫が復帰して1人で面倒をみることになったが、育休終了と同時に子が突然レベルが上がって手がかからなくなるわけではないので、もっと取って欲しかったなと思っている。

次に、余談として、お金の話を載せている。

育休中のお金の話

収入の話

夫が育休を3ヶ月しか取らなかったのは、育児休業を取得することで
・育児休業手当
・家賃補助など、会社からの各種手当の支給停止
・育休取得期間に応じて期末手当の計算日数の除外
(育休とった期間に応じてボーナスが減る)
の影響が大きい。

家賃補助は約3万円で、今の家賃の半分弱を占めている。
収入が減るのに、さらに家賃負担が増えてしまっては、ダブルパンチだ。

賞与に関しても、1ヶ月取るごとに5万円ほど減っていく。
ボーナス払いにしているものはないが、少しでもお金を貯めておきたかった。

育休手当(育児休業給付金)は、
育児休業開始から180日:
[休業開始時賃金日額×支給日数(原則30日)]×67%
育児休業開始から181日目以降:
[休業開始時賃金日額×支給日数(原則30日)]×50%
が支給される。

社会保険料の引去の免除手続きをすれば、口座振り込みの給与の額は変わりなく見える。
ただ、住民税が給与からの引き去りから納付書払いに切り替わっていて、まとめて大きな金額を年何回か(切り替え時期によって回数が変わる)納付しないといけないので、
手取りの額は働いているときの6〜7割になる。(賞与も減っちゃうし)

児童手当は、3歳未満は1月あたり15,000円支給されるが(4ヶ月分まとめて、所得制限世帯は除く)、これは子の口座に貯金して、ジュニアNISAで運用しているため、ないものとして扱っている。

支出の話

子の世話にかかる費用は、母乳育児であればミルク代がかからないので、おむつなどの日用品で毎月5千円ほどはかかる。

それから、親側の出費について。

新生児だけでなく、母親である私も、生後1ヶ月は外出しないほうがいいと言われている。産後の肥立ちに影響するためだ。
外出しないことで、食事は自炊が中心となり、食費は減るだろうと思っていたが、
実際は、母乳育児をすると、とてもお腹が減って、今までの1.5倍ほどの量を食べた。
(睡眠不足で満腹中枢がバグっていたのもある)
運動部所属の学生のように朝昼夜の食事の合間に、おにぎりを食べたり、バナナを食べたりとカロリー補給していた。
産後数ヶ月経って、外出して友人と会った際、家で昼ごはんを食べたはずなのに、ランチメニューを見てたらお腹が空いて、定食1人前をペロリと食べられるくらいの食欲だった。

自炊について、会社に行っていた頃は、夫が週末に作り置きのおかずを作り、それを弁当箱に詰めて持って行っていたので、毎日同じ弁当=まとめて作るので、割安になっていた。
しかし、育休中の期間は3食とも自炊すると、ストレスも溜まって同じものじゃ嫌でその都度調理することで、作り置き弁当より割高になった。

疲れ切ってどうしようもない時はUber eatsを利用したこともあり、結局食費は20%ほど増えた。

水道光熱費についても、
・自宅にいることでトイレや電気、エアコンの使用機会が増える
・子の吐き戻しやおむつから便が漏れた時に、ルーティンとは別に洗濯機を回す必要がある
等で1.5倍ほどの支出になった。

個人の小遣いに関しては、使う暇がない。
ひたすら寝る、子の世話をする、ご飯を食べるばかりの日々では、出かけて散財することもできない。ネットで本を買っても、読み終えるまで時間がかかるので大きな出費にならなかった。

収入と支出のまとめ

当たり前かもしれないが、収入は減で、支出は増えた。
当初、感覚としては、最初は生活費の支出増により、小遣いが減って窮屈な思いはしたが、使う暇もなかったので家計を圧迫するほどではない、という具合だった。

ただ、育休開始から180日を超えて育休手当の支給額がグッと減ってからはちょっと苦しかった。
夫が働き始めてから、夫側の給料は元通りになったが、私は育休手当のみ。
もともと、生活費を給料の割合に応じて按分していたが、調整をしなかったので収入に占める支出の割合がグンと増えた。「分担見直そうよ」と言えばよかったのだが、めんどくささと疲労とで放置してしまった、反省。


最後に

夫に、「収入が減るから、育休3ヶ月にしたと思うんだけど、もっと長く取得すればよかった」か聞いてみた。
「お金のことを気にしてたけど、今思えば、一緒に過ごす時間の方が大事だったから、もっと長く育休を取ればよかったと思う」と帰ってきた。

ただ、夫側は長期間取るにしても、職場側にどう理解してもらうか、手を打つ必要がある。
妻側(出産する側)は1年取得しても、そのぐらいは取るよね、という雰囲気があるけれど、夫側は育休を取る場合でも、職場の忙しくない時にさっと短期間(2週間〜1ヶ月)とって、仕事に穴を開けないよう周囲から求められているように思う。実際、夫も閑散期だけならいいよ、と上司に言われたらしい。
男性が育休を取ってもおかしくないようになりつつある過渡期のなか、出産を伴わない男性側は、なぜ長期間育休を取りたいのかアピールが必要だし、また、仕事の代替要員の必要性も上司に働きかけていく必要性があるのではないか。

お金は後からでも稼げるが、時間は返ってこない。
貯金のペースが落ちるとか、なんとなくの不安から短くしてしまっても、後から延ばすのは難しい。
保育園から一緒に帰ってきて、家で過ごす時間は数時間しかない。1日の大半を睡眠と、保育園で過ごすことに費やしている今は、子の成長する姿があっという間だ。
今日やっとできたことが、2、3日のうちに当たり前にできるようになっていて、どんどん成長が上書きされている。
2人目を産むかは今のところわからないけれど、次があるなら育休をお互い1年くらい取れたらいいなと思っている。

もし、育休を取るか迷っているあなたへ。
もしくは、配偶者と一緒に子育てできるか不安なあなたへ。

2人で育休を取ることができたなら、片方に任せきりにせず両方で取り組めたなら、
相手のいろんな面が見えたり、ちょっとしたことで衝突したりするかもしれませんが、
「あの時、2人で頑張った!」と、一緒に苦労を乗り越えるパートナーとしての思い出が残ると思います。

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