再放送 ひとりそたぶ546 時代劇

討ち入りでござる

ではご覧下さい。

レイニースターライト
コント/阿呆浪士

大石内蔵助(以下、父上):おひょひょひょ……、可愛らしい女子よのう……。

大石主税(ちから・以下、息子):父上。

父上:帯なんか持っちゃったりしちゃってね、ニシシシシ。

息子:父上!

父上:そーれ!良いではないか良いではないか~!

息子:おいクソ親父!!

父上:何だよ!?今滅茶苦茶良い所なんだぞ!帯が解けて女子の裸体がウッシッシ……。

息子:完全に助平野郎じゃねえかコイツ!良いんですか!?主君・浅野内匠頭が吉良のクソジジイに殺されたんですよ!?

父上:みたいだな。

息子:主君が殺されて、領土がお上に奪われて我々武士が浪士になってしまって悔しくないんですか!?

父上:別に。

息子:悔しがれよ少しは!!浪士になり果ててこんな遊郭で花魁と遊んでる場合じゃないんですよ!?吉良を倒しましょうよ!!

父上:やだよ面倒臭い。どうせ吉良なんかジジイなんだし、この寒さだから寿命がくりゃ自然に死ぬだろ。

息子:そうかもしれんけども!だけど奴が死ぬのなんて待ってられないんですよ!我々の手で吉良の首を主君に捧げましょうよ!

父上:その我々に俺を含めるなよ。何勝手にゴチャゴチャ言ってやがんだこのガキは。親の顔を引っ叩いてやりてえな。

息子:じゃあ貴様だよ!!俺の親はてめえなんだよ!!父上が立たなければ敵は打てないんですよ!?

父上:何を言うか女子の身体に触れて今めっちゃ勃ってる。

息子:うるせえわクソボケ!!こんな父上持ってて今凄く恥ずかしいわ!!この状況に於いてまだ花魁と遊ぶか!?

父上:大体浅野の野郎が吉良のジジイにちょっかい出された位で、松の廊下で斬り掛かったのが悪いんじゃねえか。自業自得じゃねえか。

息子:そうなんだけども!!だけど吉良にはお咎めなしで主君だけ切腹になったのには到底承服出来ないんだよ!!

   もう父上が行かないのであれば拙者一人だけでも……!!!

父上:待つんだ主税!!お前はそうやって主君の仇を取ろうとしている気持ちは充分に分かる!!

   だがな吉良を討つにはまだ時期尚早だ。今行ったらお前は確実に主君の二の舞を踏むぞ。

   アイツを暫く油断させおいて、機が来た時に四十七士揃い踏みで奴の屋敷を襲って首を刎ねるつもりなんだ。

息子:成程……!!こうやって父上が遊郭で興じていたのは作戦の内だったのですね……!?大変失礼致しました!!

父上:分かってくれたか主税よ。

   主君を悼む気持ち、吉良を恨む気持ち、倅を思う気持ち、

   そんでもってこっちの倅が今にも女子とまぐわりたい気持ちを……!!

息子:結局助平心は捨てねえのかよバカ親父!!!

   

   

   

  

隣の部屋に居た吉良上野介:全部丸聞こえじゃぞい……。

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