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「大切」とのお別れ
冬用タイツのカカト部分が破けた。
FALKEのタイツは厚手で風を通さず冬にはマストアイテム、2年間、秋冬はずーっと履いた。FALKEを履いてしまうと、他の物に手を出そうと思えなくなるほど暖かさを信頼していた。毛玉にならないところも気に入っていた。
大切だった、大好きだった。
でも残念なことに、人間に寿命があるのと同じように、物にも寿命があると思う。どんなに大切に扱ってもあると思う。
その違いはきっと「そろそろ」という声があるかどうかなのだろう。
〜〜〜
新しく同じものを買い直したため、
今日、今までの愛着あるタイツとお別れをする。
たくさんの場所に一緒に行った。
秋冬旅行には必ず持っていき、写真にもたくさん残っている。
スカートの下で、普段目に見えないアイテムだけど確実に私のことを守ってくれていたタイツ。
その機能性に頼り過ぎていたかもしれない。もう少し履く頻度を減らしたり逆に素っ気なくしてあげられれば寿命も延びたかもしれないなと、今更になって申し訳なさが募る。
それでも、FALKEに出会えてよかった。
きっとこの2代目も、そして3代目、4代目と買い直し続けるだろう。
全てを大切に履いて、またお別れする時に愛着があり過ぎて少し切なくなるくらい、愛してあげたい。
FALKE。2年間ありがとう。
今日学んだことは、大切にしていた物ほどお別れの時が寂しいということ。
そしてこれも然り、人間にも言えることなのだろう。
全てを大切にして、いつか訪れる別れを思いっきり悲しめる事が物との幸せな関係性のかもしれない。