台湾の交通系IC「悠遊カード」萌えかわデザインが爆誕
台湾の人がほとんど持っている悠遊カード(ゆうゆうカード)、台湾では悠遊卡（ヨウヨウカー）と書く。英語ではEasyCardと表記。PASMOやSuicaのようなものだ。まずは1枚の画像を見てほしい
？？？。そう。カードではないのだ。カワイイでしょう？このように悠遊カードは独自の進化を遂げている。今回はその世界観を掘り下げてみたいと思う。
画像のマスターボールは決済のタイミングで中央が光る。
💎デザインのカテゴリー
悠遊カードの形状は3つのカテゴリーがある。
公式サイトより抜粋してご紹介。
企業版カード
駅構内や台湾企業が発行しているもの、スタンダードなのは悠遊卡股份有限公司が発行しているカード。
普通版、学生版、優待版(児童や外国人シニア登録など)、敬老版(現地のシニア優待)、愛心版(障害者優待)、愛心陪伴版(障害者の同伴者優待)がある。
ケンタッキーや日本企業などもあり、バラエティは豊か。
限定版カード
人気アニメや台湾の観光地とコラボしたもの。サンリオやクレヨンしんちゃんは昔から大人気。SPY×FAMILYなど日本のトレンドキャッチも早い。
毎月10種類以上が発売されている。
限定版キーホルダー
いわゆる立体版、多くのコレクターを魅了しているのがこちら、毎月3種類くらい発売されている。
おひとり様2個までと購入制限が多く、プレミア価格で取引されているものもある。
😍萌かわデザインの数々
悠遊カードのバリエーションの凄さが理解できたでしょう。
ここからはジャンルを絞ってデザインを紹介。
台湾の国民的グッズ
左から、アスパラガスジュース、アップルサイダー、練乳。
台湾の人なら一度は口にしたことがあるはず。
台湾旅行の思い出として入手するのもありかも？
日本でお馴染みなアレも
中身は無いが、正露丸を常備している安心感は得られそう。
欲しくなるクオリティ
プレイステーションのコントローラー、クレヨンしんちゃんのアクション仮面、セーラームーンのスパイラルハートムーンロッド。
童心に帰れるグッズもいっぱいあるのだ。
初代カード
悠遊カードのホームページによると2001年6月12日に最初のカードが発行されている。
👨🏻💼台北市長が利用して話題に
2022年に当時の台北市長(柯文哲)がセーラームーンの変身スティックで通勤バスに乗る姿を自身のFacebookに投稿。「台北市長が月に変わってお仕置きよ！」とメディアで話題になった。
市長自身はセーラームーンを見たことがないが夢があると語っている。
ちなみに利用されているのは「ムーンスティック」原寸の約2/3のサイズで再現され、本体販売価格は1799元（日本円約7400円）。販売開始から15分で1万本が売れたそうだ。
参考までに普通のカード型は100元(約450円)から購入が可能。
🚗ちょっと困ったを解決する伸縮棒型
悠遊カードは駐車場での決済利用も可能だ。便利なのが伸縮棒型。
決済機と遠くなった際に車から降りる必要がない。
公式のキャッチコピーは「駐車の神器」だ。
過去にはカナヘイコラボもしている。
ソーシャルディスタンスを保ちたい時にも利用できる。
🐹マスコットキャラ
マスコットキャラはBeBe、誕生日は8月8日、好きな食べ物は八寶粥なんだそう。
ハムスターの精霊で悠遊カードリーダーの音を聞くと幸せな気分になるらしい。
🤩発行数がレベチ
累計発行枚数は1億枚以上で、流通している枚数は9400万枚に上るという。もちろん交通系ICカードとしてシェアは台湾1位。台湾の人口は約2300万人。平均で1人4枚は持っている計算になるらしい。(2022年時点)
Suicaの発行枚数は約8,700万枚(2021年時点)。モバイルSuicaは2000万枚を突破(2023年時点)。日本の人口は約1.2億人。悠遊カードの勢いは凄かった。
🔮ユニークな機能のマイナス残高
悠遊カードは改札を出る際に残高不足でも、そのまま通れる。次回チャージ時に不足分を精算できる仕組みだ。要はカードが立て替えをしてくれる。特に追加設定をしなくても利用できる機能なので賢い。
日本だとオートチャージがあるが追加で設定が必要なので利用ユーザーは多くないと思う。ただ、交通機関によって上限金額が異なるので複雑。ご利用は計画的に。
📱スーパー悠遊カード登場
2022年10月に悠遊卡(EasyCard)の進化版、超級悠遊卡(SuperCard)が登場。スマホアプリ悠遊付(Easy Wallet)からNFC機能で悠遊カードにチャージが可能になる。これまでのチャージはコンビニや交通機関の発券機から行う必要があったので便利になった。(居留証がない外国人は利用不可。)
NFCを認識できれば本人以外のスーパー悠遊カードにもチャージは可能。親子間での利用やお小遣いをあげるといった使い方もできる。
🇯🇵沖縄でもサービス開始？
2022年11月から沖縄でも悠遊カードが利用できるアナウンスがあった。決済端末を琉球銀行が開発する力の入れようだ。
ただ、一部の交通機関や加盟店のみが利用できる現状に台湾からの旅行者は満足していない。沖縄に訪れた台湾旅行者が悠遊カードにチャージしたまま利用できず帰国したと台湾大手テレビ局「華視」が報じている。
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