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3歳&7か月との週末|子どもの世界で生きている

 3歳3か月の娘と、生後7か月の息子と過ごす週末の記録です。

土曜日


 朝、ベッドの足元で娘がデタラメの歌を歌っている。

 発熱中の息子が、夜中に何度も泣いて起きたせいで、眠くてしかたがない。寝返りを打つと、「♪ おかーさんが〜 うごいた〜」と娘が歌った。

 夫はもう仕事に行っていた。息子を触るとまだ少し熱いけど、随分マシになっている。

 熱を測ると、37.7℃。よしっ! そして娘が37.9℃。移ってるやん...。姉弟で同じ咳をしている。

 思えば1週間前の夫から始まり、夫→息子→娘と全く同じ症状の風邪を順番に仲良く引いている。ここに来て私だけピンピンしてんの、すごくないか?

 三連休は旅行もキャンセルしたので、家でゆっくり過ごすことになった。

 体調の悪い息子はずっと怒っていた。仰向けで両足を地面につけたまま、お尻をぴょこぴょこ上下に動かしながら怒っている。ヒップアップしちゃうよ。

 子ども二人とも熱があるので、お風呂はパス。熱の時はいつも、洗面器にお湯を張って足湯にして、足だけ石鹸で洗っている。娘はこれを覚えていたらしく、「おねつやから、あしだけあらっとく」と言っていた。

 私が子どものころ、熱を出したとき、母がこうして寝る前に足を洗ってくれた。足だけでも洗ってもらうと、ポカポカさっぱりして気持ちいいのだ。

 本当に久しぶりに一人でお風呂に入ることができた。熱めに設定した湯船に一人で浸かるの、最高。

 20時に全員で寝たあと、ほぼ1時間おきに息子が起き、つられて娘が起きるカオスナイトだった。

日曜日

 スーパーに買い出しに行った夫によると、今日もめちゃくちゃ寒いらしい。

 息子の熱がようやく下がった。合計3日半ほどの発熱だったけど、このまま熱が下がらなかったらまた入院かなと最悪の事態まで想定していたので、やっと下がってほんとにうれしい。久しぶりの笑顔を見て、看病疲れも吹っ飛んだ。…というわけにもいかず、息子と一緒にがっつり昼寝させてもらった。

 誕生日週間ということで、夫が私の好物を作ってくれた。昼ごはんは親子丼、夜はお刺身と土瓶蒸し。金目鯛の煮付けも。

 夫が料理する横で芋けんぴを食べながら、娘と「ちいかわ」を見た。

 ちいかわを指さして、「これ、娘ちゃんが好きなやつ」。ハチワレを指さして、「これ、おかあさんがすきなやつ」。モモンガを指さして、「これ、〇〇先生がすきなやつだよねえ」。

 息子、4日ぶりのお風呂。子どもって、数日お風呂に入らなくても全然臭くならないのが不思議だ。細胞が若いからかな? 大人なら1日でアウトなのに。

月曜日

 一人で誕生日ケーキを買いに行く。

 久しぶりの外界! 噂どおり寒い! 自転車で走ると、顔に当たる風がキンキンに冷たくてスキー場にいるみたいだった。

 ケーキ屋さんで思う存分ケーキを買う。来週のひなまつり用のケーキの予約ができますとチラシが出ていて、ちゃっかりホールケーキを予約してしまった。来週もまたケーキが食べられる。いつまでも痩せられない。

 たった15分ほどだったけど、一人で外出できて気分転換になった。

 ようやく娘も平熱に戻り、二人でキャッキャッと笑い合っていて、本当にうれしい。子どもの健康が何より大事だと、子どもが風邪を引くたびに思う。

 1年ぶりの友達からメッセージが届いた。今、バケーションでメキシコにいると言う。

 メキシコ…! もう十年前だけど(そんなに前になるのか…)、メキシコへ行ったことを思い出す。陽気で楽しい歌みたいなスペイン語。海の近くの宿泊所で、ベッドから波の音を聞きながら寝た。天国みたいなセノーテを潜ったことが、まるで別世界の話みたい。

 私は今、極寒の四国にいるよ。雪がちらついてるよ。

 私の毎日と、息子が生まれたことも報告した。友達が、「しーさんは今、子どもの世界に生きてるんだね」と言った。メキシコにいる彼女と、四国にいる私。遠く離れているけど、昔と変わらないテンションで話せるのがうれしい。私はこの世界で、子どもに振り回されながら、オムツとよだれとクレヨンと離乳食にまみれながら、乳を出しながら、元気に生きてるよ。

 旅行気分を味わいたくて、滞在中のメキシコの写真を送ってよと頼んだ。

 今は、あんなに好きだった海外旅行に行きたいと思わなくなってしまったけど、いつかまた行きたくなるかな、なるよね。

 旅行の予定から一転、子どもの看病に追われる三連休だった。でもみんな元気になって何より。私以外の三人のゴホゴホを浴びながら、私だけ生き残ったの、ほんとに偉い! かっこいい!

 今週もお疲れ、私!

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