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「丘の上、ねむのき産婦人科」DULL-COLORED POP(アーカイブ2021.8/13)

2021.8/13 観劇

B日程(女性が男性、男性が女性を演じる)を観劇してきました。

恐らく男性女性がそれぞれの性別で演じていたら、女性の立場が悔しくて観るに耐えられなかったかもしれない。(だからこそA日程も是非観たい)
異性を演じることにどんな意義や効果があるのか気になっていたが、個人的にはとても観やすかった印象。自分の感情をマイルドにして観られた。でもだからと言って決して薄いのでは無い。

女性が演じる男性だから、男性に心を開いて男性目線で観ることも出来た。両性の立場で観られたから自分をそこまで苦しめずに向き合えたのかもしれない。

女性がそのまま女性を演じていたら、きっと自分は女性目線にしかなれなかったと思う。

また、男性が女性を演じるという事。女性にしか味わえないであろう感情を男性が実感していた。これは演劇の、役者の凄い所だ。女性役を通して男性が何を感じたのか、世間の見え方は変わったのか、とても興味がある。

六場の旅行の話のシーン。まさに役者の想像力を存分に発揮した名シーンだった。役者が観客を色んな世界に連れて行ってくれる。観客の想像力に甘えるのでは無く、お互いが確かに想像を共有し合えた空間。なんて素敵なんだ…。

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