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「丘の上、ねむのき産婦人科」DULL-COLORED POP(アーカイブ2021.8/21)

2021.8/21 A日程を観劇。

観劇後、前回よりもずっしりと受け取るものがあった。B日程よりも生々しく、テンポがリアル。B日程の方がコメディ感は強かった気がした。(観客の反応もあると思うが)
スズナリから離れたくなくて、暫く動けなかった。思う事が沢山あるのに、全部自分の中に閉まって歩き始めるのには労力がいる。(だからここに書くんだけど)

そろそろ若さや無知を言い訳に生きていけなくなる事に凄く焦る。これからどうやって生きていけばいいのか、それこそ子供は産むのか、結婚は出来るのか。途方も無い。ただただ分からなくて見えないことが寂しくて。

実は前回観劇した時も薄ら感じていた孤独感がある。登場人物はどんなに苦しくて悩んでいても、パートナーがいる。誰かたった一人と結婚したという事実が既に凄い事だと感じる。そこにハードルを感じて、生きる事が怖くなる。最近、生きる意義に触れずに生きている感覚がある。演劇を通じてそれについて考えられるだけまだ良いのかもしれないが。

冒頭の6組のカップルが座っているだけのシーン。2回とも何故か涙が出てきて自分でも不思議だったが同じ人がいるらしく少し嬉しい。
今回は五場で号泣した。女性の方の価値観が自分にとてもよく似ていたから。覆せない生きづらさというか…。
分かり合えないのに一緒に居ようと思えないし、産まれて来なければ不幸せを感じる事も無い、産みたいけど産まれて来ない方が良い。

それでも一緒に居たい、幸せにしたい、君との子供が欲しいとぶつかってくれる存在…。分からないから話し合えるんだ、そうか。本当に本当に、言葉に出来ない感動があった。
ここは前回に比べ完全に女性目線になったから私の中で新鮮さがあったのだと思う。ああいう人と結婚したい、そもそも女性もあんな風に思われている時点で私とは違うんだ。結婚は想像出来ないくらい大変かもしれないし、妊娠だって壮絶なのだろう。それでも、だからこそ、改めて憧れた。

ストーリーオブマイライフの「女性の幸せが結婚だけなんておかしい。でも私はどうしようもなく孤独なの」というジョーの台詞を思い出した。

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