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『たやさない つづけつづけるためのマガジン』について(23.6.22更新)
<『たやさない』新刊が出ました!!>
(23.6.22更新)
・vol.03が完成しました。
ひとり出版社・烽火書房(ほうかしょぼう)を運営する嶋田翔伍によるリトルプレス『たやさない つづけつづけるためのマガジン』の新刊が完成しました。
普段制作している、商業出版分野の書籍とは異なる小規模の出版活動として制作しています。
創作活動や事業活動を「つづけつづける」ヒントを探るために、身の回りで活動している様々な分野の仲間たちに「自分の生業とは何なのか」「ものづくりのお披露目以外の日常の活動」などをテーマに寄せてもらったエッセイ集です。
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この「たやさない」という一冊は、さまざまな視点から「つづけつづける」ことを考えるマガジンだ。つくり手であるぼくが強い関心を抱いたテーマで、4人の書き手にテキストを寄せてもらっている。無限に広がる課題意識のなかから、選んだのは「創作と生活」。「仕事のために、プライベートを充実させる」「プライベートを満足させるために働く」、どれもこれも心の持ちようだ。自分らしく「つづけつづける」ために、その持ちようについて考えてみたいと思う。(まえがきより)。
自分自身がこれと決めたものづくりを「つづけつづける」ために、何ができるか。「創作と生活―暮らすためにつくりつづけて、つくるために暮らしている人たちのことば」。三線弾き、出版社、園芸家などさまざまな生活とものづくりをおこなう人たちから寄せてもらったエッセイ集です。
<書き手>
三線弾き 中川樹海
「自宅は楽器禁止なので公園に行ってみたりもするが、この間知らないおじさんに怒られて悲しかった。もしかしたら音量が大きかったのかもしれないけど、「どうせプロでもないだろ」と言われカチンときた。「これで食べてますけど貧乏です。スタジオばかりも行ってられません。おじさんスタジオ代出してくれませんよね?」つい言ってしまった。」
画家・園芸家 佐野裕一
「好きを維持するには手入れが必要である。そういったところもまさに植物とよく似ている。園芸にも手入れが欠かせない。創作の源である好きという心。その心が枯れてしまわぬように生活を創り、創作を守らなくてはならない。」
アフリカドッグス 中須俊治
「トーゴの人たちは、すこしお金ができると、どんどん生活を変化させていた。向こうで道を歩いていると、建設途中の建物が散見されるのだが、これはちょっとお金ができたら、まずは塀をつくる、みたいなことをやっているからだ。日本だと、全体の予算や納期を組んで、それが確保できた段階で動き出す。一方、トーゴでは、今そのときのベストを尽くすスタイルだ。そのことに、少なからずぼくは影響を受けている。」
出版社さりげなく わかめ かのこ
「料理には、たくさんの動作がある。「洗う」「めくる」「切る」「たたく」「嗅ぐ」「確認する」「こする」「和える」「混ぜる」などなど。書き出すとキリがない。その動作の繰り返しを積み重ねることで、ようやく自分にかえってくる。誰かにつくってもらう料理ももちろん時にはありがたいが、自分が最後に「食べる」という動作に行き着くまでに行う、限りない動作を繰り返すことで、自分のできることは限られていることにさえも気づく。」
烽火書房 嶋田翔伍
「日々おもしろいことばを収集してもいる。何気なく日常の中で行っている、ことばの収集とことばのアウトプットが僕にとってはアイデアの源泉で、生活と創作をつないでいるのではないか。」
・仕様
A6判 / モノクロ / 80P / 1100円(税込)
本体はネット印刷にて制作した無線綴じ書籍。表紙は小口側から数センチを手作業でカットし、カバーと帯を一冊一冊巻いています。
豪華な仕様の一冊ではなくても、工夫とアイデアで、新鮮な仕上がりになるよう制作しました。切り落とした表紙端は、栞として使えるよう挟み込みしています。
vol.03は表1から表4までまたがるシールを貼って、構成しています。
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<お取り扱いをお考えくださるお店さまへ>
・取り扱い条件
* 買切・・・
2冊から承ります。4冊以上のご注文時にはサンプルとして1冊予備をお送りし、送料をこちらで負担します。振込手数料はご負担ください。
掛け率:7掛け
* 委託・・・
5冊以上のお取り扱いの際、委託ご注文いただけます。サンプルとして1冊予備をお送りし、送料をこちらで負担します。完売時には、お知らせいただけますと幸いです。振込手数料はご負担ください。
掛け率:7.5掛け
・イベントやフェアなどお誘いください
『たやさない』の制作者である嶋田は、ひとり出版社・烽火書房と、京都のろじの本屋hoka booksを運営しています。
制作した『たやさない』そのものにまつわるイベントごとのほか、出版活動・書店活動、場所づくりにかかわる企画など、幅広く承っております。
書籍の販売、お店のイベント企画など、気軽にお誘いください。
<『たやさない』vol.01,02もあります>
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・概要
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・仕様
A6判 / モノクロ / 80P / 990円(税込)
本体はネット印刷にて制作した無線綴じ書籍。表紙は小口側から数センチを手作業でカットし、カバーと帯を一冊一冊巻いています。
豪華な仕様の一冊ではなくても、工夫とアイデアで、新鮮な仕上がりになるよう制作しました。切り落とした表紙端は、栞として使えるよう挟み込みしています。
・紙面サンプル
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<ほかのリトルプレスもぜひ合わせてご注文ください>
嶋田が制作したほかのリトルプレスも、直取引にてご注文いただけるようご用意があります。『たやさない』と合わせてぜひお取り扱いください。
『のろし vol.1 なぜ彼らはインターネットで創作活動を続けてきたのか?』
A4変形(210×250)/無線綴じ/ 64ページ/2019/烽火書房 / 1980円(税込)
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20枚ものアルバムを制作し発表をつづけてきたアマチュアミュージシャン、
1000ページを超える漫画を描き続けてきたウェブ漫画家、
10年以上も漫画レビューをし続けてきたブロガー。
商業的な試みとしてではなく、自身の創作活動としてインターネットを通じて
発信を続けてきた彼らの原動力とはいったいなんなのか?
私たちが「何かを作り続ける」ことのヒントを探ります。
創作活動の原点に立ち返る「もう一度クリエイティブが好きになる」インタビューマガジンです。
板紙の表紙は、シルクスクリーンによる手刷りを施し、一冊一冊手貼りしています。印刷の滲みや製本は、物によって若干違いがあります。
取り扱い条件:買切6掛け、委託7掛け(冊数・送料は『たやさない』と同条件とする、冊数は各書籍ではなく合算した数にて条件変動します。例:『たやさない』1冊・『のろし』1冊でも注文可能です)
内容詳細はこちら
『府立短歌 生まれた街、生まれゆく歌』
A5(148×210)/ 中綴じ / 32ページ / リソグラフ1色刷り / 700円(税込)
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京都のろじの本屋hoka booksで行われた短歌のフェアと選書「府立短歌 生まれた街、生まれゆく歌」(2021年11月3日-11月14日)をまとめた小冊子です。
京都府で生まれ育った歌人・橋爪志保さん、大阪府で生まれ育った歌人・なべとびすこさんのおふたりとともに企画したイベントです。自己から生活、生活から街へ、切り離せない自己と街の関係性から、短歌の面白さを味わってみようと試みました。
「街」をテーマにした短歌連作の書き下ろしほか、これまでの作品からの自選5首を収録しています。また、短歌にまつわるおすすめの書籍10冊をそれぞれにピックアップしていただいています。
短歌に興味があるけれどまだあまり詳しくない方、短歌に普段から触れている方、いろいろな方に手にとっていただけたらと思います。
取り扱い条件:買切6掛け、委託7掛け(冊数・送料は『たやさない』と同条件とする、冊数は各書籍ではなく合算した数にて条件変動します。例:『たやさない』1冊・『のろし』1冊でも注文可能です)