西川美和監督「ディア・ドクター」2009年8月18日
おはようございます。自称「効いた女」神垣です。
「共犯」というのは
犯罪に限ったことではない
と思います。
先日、広島出身の映画監督
西川美和監督の「ディア・ドクター」を
やっと観に行きました。
この映画を観て思ったのが
「嘘」を共有する関係というのは
一種の「共犯」ということ。
でも、それは、妙な絆でもあるんです。
大人になると
真正直でいられないこともあります。
誰かを思いやってつく嘘もあるわけで…。
そんな嘘を共有してしまった人とは
共犯としての絆が生まれる。
嘘をつき通すのか、
白状するのか。
その始末の仕方はいろいろ…。
でも、最終的に
「自分でどう、折り合いをつけるか」ってことです。
人間って矛盾だらけで割り切れない存在だけど
それがいいんだと、思える映画でした。
この作品、観た後、じわじわ効いてきます。
前半は、余貴美子の
後半は、八千草薫の
演技が光っていました。
緑の田んぼが風になびく映像が印象的。
まだのかた、ぜひご覧になってください!
「ディア・ドクター」
「嘘」について、こちらにも書いています。
(VOL.1106 2009年8月18日配信 メールマガジン あとがきより)
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