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子どもが見つめているのは・・・2007年6月1日

 自称「涙した女」神垣です。

 結局、自分のルーツって親でしかない。

 そう思った一冊です。


 私はたまたま
 一人の父、一人の母に育てられたに過ぎず
 場合によっては、何人かの父や母、
 父のみ、母のみの家庭だってあるわけで。

 でも、どんな場合でも、子は一番身近な親を見て育ち
 何かを感じながら生きていきます。

 お手本になる親もいれば、反面教師になる親もいる。
 それがいいとか悪いとかじゃなく
 ただそばでじっと親の生き様を見つめているのが
 子どもなんだと思います。


 今や県知事となったそのまんま東氏の
 宮崎での少年時代を綴った小説
 「ゆっくり歩け、空を見ろ」

 生き別れた実父、育ての親であるもう一人の父との
 かかわりを描いています。
 育ての父と二人、自転車に乗って会話するシーンで
 私は涙が止まりませんでした。

 しあわせって
 裏返せば、切なさやあきらめの上に
 成り立っているものかもしれません。

「ゆっくり歩け、空を見ろ」

(VOL.590 2007年6月1日配信 メールマガジン あとがきより)


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