【エロくない詩吟vol.3】原曲キーのない音楽の世界
おはようございます。heyheyです。
今日もエロ詩吟ではない詩吟の世界について書いてみます。
詩吟には「原曲キー」がない
詩吟の大きな特徴として、「原曲キー」がありません。
カラオケで曲を入れるときに目にする、あの「原曲キー」です。
それはつまりどういうことか?
どんな高さから吟じ始めても問題ないということです。
声の高い女性は高い音程で
声の低い男性は低い音程で
それぞれに合った声の高さで吟じて全く問題がないということです。
詩吟の大会においても、声の高さが評価に影響するところはありません。
音階の高さは「本数」で表現されます。
1本、2本、・・・9本、10本、11本
色んな本数があります。
声が高くなるほど数字が大きくなりますね。
ふつうの大人の女性なら6~8本。
ふつうの大人の男性なら1~3本。
ちなみに、声変わりをする前の僕は11本出したこともありますし、
地声がめちゃくちゃ低いおじいさんは1本よりさらに低い「水(みず)1本」という本数もあります。
こんな風に、どんな声の高さの人でも等しく評価されるのが詩吟です。
とはいえ「音程」という評価項目が存在します。
これは「相対的な音程」の正確さを評価する、ということです。
相対音感が鍛えられるのが詩吟
このように、詩吟では「相対音感」がひたすらに求められます。
ピアノを弾いたら出てくる「絶対音」ではなく
相対的な音階のことですね。
7本の音階で始めたのなら、7本での「ドレミファソラシド」を正確に出せているのか、が大切ということです。
「音の高さは自由でいいよ!」
というと、詩吟を吟じているうちに、だんだんと音がずれていってしまう人がいます。
7本ではじめたのに、終わりになると6本になっていた。
7本ではじめたのに、緊張して9本に上がっていた。
やり始めの頃は得てしてこんなことになりがちです。
だから、1音1音正確にやらないと、正しい相対音感は出せなくなります。
基準になる音「主音(しゅおん)」
相対音感の世界で頼りになるのが「主音(しゅおん)」と呼ばれる音です。
相対的な音階の話ですが「ミ」のことです。
詩吟では、声を大きく上げて揺らしたり、揺らしながら下げたり、下げたと思ったら上げたりと、音をめちゃくちゃ揺らします。
でも、かならず「主音」にもどってきます。
だから、声を揺らす前の主音と、声を揺らした後の主音がビターっと一致させるようにするのが大切です。
声がどんなに遠くに行っても、かならずきっちり戻ってくる。
人生に悩んだ人に掛けるセリフみたいですが(笑)
これが基本であり、どれだけ上手になっても忘れてはいけない要素です。
基礎がぐらついた詩吟は、どんなに発声がよくても聞いていて気持ち悪いですからね。
ということで、今回は簡単ですが、詩吟の相対音感の世界について書いてみました。詩吟に少しでも興味を持ってもらえたら幸いです♪
ありがとうございました。