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路に迷いそうな桜吹雪に…

満開の桜の中に佇んでいると、なぜだか太平記の冒頭の言葉が浮かんできた。

落花の雪に踏み迷う  交野の春の桜狩り…              それほど心が浮き立つ春爛漫だ。 ところが幸せ馬鹿の俺の視線の先には…

ひとり都の夕暮れに、故郷を偲び涙ぐむ…コロナ禍の都会には、そんな女性たちがいる。桜の下の嬌声が響く公園の片隅のベンチでひとりランチをとる女性が・・・

コンビニ弁当のおかずのシラスの小さな目を見つめ、我が身の辛さに涙する乙女が…死んじゃだめだよ!死ぬんじゃないよ!生きていれば賽の目ががらりと変わることもあるから…(シラスの目からの連想?)

近頃、若い女性の自殺が急増しているんだ。行政はそれを無視するな!  俺は突然怒り出したが…ふと。こんな言葉が口から飛び出してきた。

いのち短し 恋せよ乙女 黒髪の色 あせぬ間に…           俺はブランコに乗りながら歌っている。これじゃ黒澤明監督の「生きる」のワンシーンだ。すると俺は志村 喬さんか!

世の中から一歩、二歩…離れちゃだめだよ。強く愛し合いながらも傷つけあうのはやめよう。・・・俺は何を言ってるんだ?

お互いが、言葉の力、言葉の刃物で刺し返したら、憎しみが連鎖するだけだよ! ・・・俺はいったいどうしたんだ?

さぁ一年ごとに脱皮する錦の蛇のように、美しく生まれ変わりなさい!  貴女ならできる!生きるんだよ!・・・なんだか自分の世界に迷い込んでしまったようだ。

…と気が付いた時に覚醒した。非常に目覚めの悪い夢だったなぁ。    満開の桜は何処かへ行っちまった(笑)

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