旅の記録を残してみる #4 ~肥前編 切符が余っていた~
どうも、千真(せんま)です。
よければ別府編もぜひ読んでみてください。
旅は続いた
別府に行って旅は終わったかに思えました。
しかし、青春18きっぷは5回つづり。割り勘して俺は2回分買ったので、あと1回残っていることに気づきます。
「どっか行かん?」
俺は例のインテくんを誘い、切符を使おうと誘います。
詳細はほとんど覚えていませんが、とりあえず場所は佐世保に決定。
思えば、俺とインテのフットワークの軽さは異常でした。
俺とインテが仲良くなったのは中1の時。
彼の「春日市を一周しよう」というよくわからんお誘いがきっかけでした。
歴史オタクだった彼は、春日市の小中学生が社会科見学に必ず連れて行かれる、「奴国の丘歴史資料館」というクソつまらん歴史スポットで数時間興奮。成人式の時にどちらもIQが130を超えている仲間だったと気づきました。
俺らの行動の特徴として、どこへでもチャリで行く、というものが挙げられます。香椎宮(往復40km)だの、愛宕神社(往復40km)だの。
真冬に2時間ママチャリ漕ぐ中坊たち。
まあ、そんな話はさておき。俺も政治や歴史には興味がある。
「佐世保の海上自衛隊の資料館に行って、佐世保バーガー食おうぜ。」
そう決まれば話も早く、列車を調べて計画を練りました。
いざ、佐世保へ
さて、当日。俺はインテの家の前に行きます。
鈍行列車旅は決まって朝が早いもの。チャイムは鳴らさずに、家の前で待ち合わせました。
家の前に行ったものの、インテがいない。とりあえず電話をしてみます。
「…」
「…もしもし?お前今何してるん?」
俺は電話の向こうのインテに語り掛けました。
「…え?…どちらさまですか?私は日高といいますが」
やってしまった。クソ。
慌てて電話を切り、朝だろうがお構いなしにインテの家の戸を叩く。
「おい!!!起きろやてめえ!!」
今度はインテが寝坊していました。
寝癖を直しながら歩くインテと共に、南福岡駅へ向かいます。
前回と違い、今度は片道2時間半と割と短い。
道中
筑紫野市を超え、弥生が丘駅あたりで日が昇って来たのを覚えています。
ほとんど乗ることのなかった下り列車。鳥栖駅で長崎本線に乗り換えます。
今でこそどの辺りかわかりますが、最早長崎本線とか未知の世界。
江北駅に名称変更した肥前山口駅で、電車が後ろ向きに進みだしました。
佐世保線です。
そして最後、早岐駅で乗り換えます。
すげえ変な電車に乗ったなと思いながらも、佐世保に到着。
ビバ佐世保
沢山の船に圧倒されながら、海上自衛隊の歴史資料館に足を運びます。
すげえ難しい…と思いながら、インテは興味津々。楽しそう。
というかインテは博物館をガチで楽しめる人なんですよね。
俺、文章読むの嫌いだから博物館あんま好きじゃないんですよ。
そして、佐世保バーガーの店に行きます。大学2年の春に、ボランティア的なやつで偶然同じ店に入ったんですよね。あのときなんか感動した。
しかし雨が降り出します。傘なんて持っていない俺たち。
アーケード街の100均で、クソみたいな傘を買います。
後で知ったのですが、俺の実家で、その傘が数年使われていたらしい。
一通り佐世保を楽しんだ後、やることもなく、二人でボーっとしていました。
俺はこんなことを言い出します。
「なあ、佐賀行かね?」
~続く~