一人でも多くの人と出会い、自分の持っているものを伝えたい!50代からのピラティス女性専門 パーソナルトレーナー松本久美さん
根本的な改善から、毎日を楽しく、やりたい事を諦めない。そんな生き方の人を増やしていく為に活躍するパーソナルトレーナーの松本久美さんにお話をお伺いしました。
松本久美さんプロフィール
出身地:福岡
活動地域:福岡市中央区・西区
経歴:スポーツ専門学校進学後、海外の運動指導を学ぶためにオーストラリアに留学。
帰国後、運動療法士として11年病院に勤務。
産婦人科内での運動指導室の立ち上げや糖尿病専門クリニックで運動教室の立ち上げを2度経験し、血糖値の低下やコレステロールを下げる他、動脈硬化や大腸がんリスク低下など体力だけでなく医療面にも貢献した。
現在は、ひざや腰の痛みなどで思うように身体を動かせずに亡くなった祖母を見てきた経験から、身体の痛みが、やりたいことの妨げになると感じ、パーソナルトレーナーとして活動。
ピラティスの動きを基本に、外からの負荷を大きくかけることなくインナーマッスルに働きかけるトレーニングで、50代以上でも無理なく続けられ、骨盤の歪みもリセット出来る独自のトレーニングを実践している。
ひざや腰など身体に痛みや不調がある方への運動指導歴12年、延べ10000万人以上の指導実績。
当初から変わらないモットー
「一生涯自分の脚で歩き、やりたいことを諦めない」で現在もパーソナルトレーナとして成長を続けている。
座右の銘:信は力なり
「自分のやりたい事を諦めないでほしい」
記者:まず、久美さんはどんな夢、Visionをお持ちなんですか?
松本久美さん(以下、松本敬称略):健康に携わる仕事をしていますので、「一生涯、自分の脚で歩ける人生を送ってもらいたい」という想いから、ピラティスを軸とした独自の指導法を考案し、パーソナルトレーナーとして活動しています。
年を重ねると、病気がちになり、身体に不調な部分が多く出てくることで、「私は年だから」、「腰が痛いから」と運動が出来る出来ない以前に、心を閉ざす方が多いです。出来る事が目的ではなく、動かしてないから痛みや不調が出ているのに気付いてほしい。そして動かせば慢性的な不調はほとんど改善すると言う事を知っていただきたい。
毎日、痛みや不調に振り回されたくないですよね?
一日でもすっきりとした日を過ごしてもらいたいし、全ての人に平等に最期は訪れるので、それまでの過程を楽しく生きてもらいたいです。
仕事を通しての私の一番の想いは、「自分のやりたい事をあきらめないでほしい」という事。「自分の脚でしっかり歩く」そして「やりたいことを諦めない人生を送る」そんな人たちを増やしていくことが私の使命だと思っています。
「自分がいる」という事を表現する
記者:では、今後展開していく上での目標や計画はありますか?
松本:今は「50代から始めるピラティス女性専門パーソナルトレーナー松本久美」を発信することが目標ですね。講演会等もしていますが、まだまだパーソナルトレーナーを知らない方も多いと思います。あなたの痛みや不調を改善するために、【ピラティス】【パーソナルトレーナ-】というものもありますよ。運動はキツイだけが運動ではないですよ。という事を発信し、そんなのもあるんだ!と知ってもらう事からと思っています。
私がとある勉強会に参加した時に、発信していかないと自分がいる事に誰も気付いてくれないんだと気付かされたんです。いくら良いことをしていても、知ってもらえないのでは、多くの人を幸せに出来ないですよね。
実は、それまでは一切発信をしていなくて、できれば細々とやりたいと思っていました。自分のことを書いたり、写真を載せたりするのが本当に嫌で、ホームページに顔写真を出す事もかなり躊躇しました。その当時は自信がなかったのかもしれません。今は自分が出来る事、やってる事、実際に私の指導を受られた方が笑顔で日々過ごされてる様子など、50代の女性に向け発信するようにしています。
記者:苦手だと思う気持ちを超えてでも伝えたいという気持ちがあるんですね。それは簡単な事ではないと思います。それだけ久美さんは仕事に対しての想いがあるんですね。
松本:そうですね。仕事への想いは大きいです。だって運動をしないと衰えていき、病気になるのは分かっている。でも一人では出来ない。だからそれを手助けするのが私の仕事です。
運動の良さを伝えたい気持ちはあるのに、私が情報発信をしないと運動を必要としてる人にも出会えないと気付かされましたし、パーソナルを始めたのもきっかけがあって、以前からグループレッスンもやっていたのですが、やはり身体は十人十色。痛みがある部分も違います。グループだと1人1人の悩みをお聞きする時間は、長くても1・2分しかなくて、グループの良さ、楽しさはあるけれど、その人の身体を本当に改善するとなったらマンツーマンでないと難しい。特に年齢を重ねた方は、とことん話してバックグラウンドが見えないと痛みの原因が何か分からないんです。原因が分からないと改善ができない。病院に行って一時的には良くなるけど、また痛くなって病院に行っての繰り返しです。だから筋肉をつける事や、運動を取り入れる事をしないと根本解決にはならないし一人ひとり生活リズムが違うので、話を聞かないとその方の私生活にまで運動を取り入れられないんです。なのでお客様と話すことがとても大切。それを実現するには、パーソナルトレーニングが必要と感じるようになりました。一人でも多くの人に会って伝えたい!だから、まずは私の事を知ってもらう事!そう思ったら発信しないという選択肢はありませんでした。
「出会いを通して育った想い」
記者:仕事に対してや、自分自身の在り方に対して日々心がけている事はありますか?
松本:すごくおこがましいんですけど、携わった方には、最期を迎える時に私を思い出してもらえる人間でありたいと思ってます。その方が人生を振り返った時に、久美先生と運動、楽しかったな。と頭の片隅にでも思い出してもらえたら・・・そんな関わり方が出来たらと思っています。
記者:お一人お一人とそんな出会い方ができたら素敵ですね。
松本:はい。私自身、先生に恵まれることが多くて、学生時代からの担任や陸上の顧問の先生からメンタルを育てられたと思っています。ありがたいことに、大人になってからも人生の方向性を指し示してくれる先生と出会うことが出来ました。スポーツを通してなので熱い先生が多くて、きちんと私のことをみて指導してくれました。厳しくも愛情のある指導をずっと受けて、肌で感じて育ってきたので、それが今、仕事を通じて活かされているのかなと思います。
記者:見た目クールだけど、中身は愛情深くて熱いものがある。それが凛としたエネルギーになっている方なんだと思うと納得できますね。
松本:よく見た目は話しづらいけど、話したら、見た目と全然違う!と言われます。実は結構熱いハートですよ(笑) 想いが強くて、うまく伝えられない時があるし、思わず泣いた時もありました。
日本独特の意思疎通とか、空気感など、見えないものを大事にしているところはありますね。先生から受けた愛情や、想い、そういった目に見えないけど人と関わる上で大切にしたいものは、例えば私が海外に行ったとしても、どんな人と出会っても、根底にあって、曲げることなく持ち続けているものだと思います。そういう大切にする想いがあり、好きな仕事ができていることをとても幸せな事だと感じます。
今まで私に携わってくれた、助けてくれる人達がいるからこそ今があると思います。
記者:久美さんは熱くて想いがあって、女性の松岡修造のような人ですね。松本:熱いですか?熱いかもしれませんね(笑)
想いが強くて自分でもそれをどう表現して良いのか分からなくなることもありますけどね。今後この松岡修造なみの熱量をどう表現していくのかが課題だと思います(笑)
「楽しいのは当たり前、きちんと改善をしたい」
記者:今の夢を持つようになったきっかけには何があったんですか?
松本:最初は産婦人科に勤務し、運動療法士として働いていました。その後、糖尿病専門のクリニックに勤務し、50~60代の患者さんから上は90代の方まで指導するようになりました。仕事をする中で、「痛みがあるから旅行に行けない」「階段が上がれない」「買い物に行くことさえも億劫だ」という姿を長年みてきました。時には長く通っている病院に来なくなる方もいて、なぜ来なくなったのか調べてみると、手術をした、入院していた、寝たきりなったという話があり、これではいけないと思うようになりました。
産婦人科で働いていた時は、運動は楽しければ良い。としか考えていなかったのは覚えていて、正直、運動効果は後からついてくるもの。妊婦さんが楽しく運動して出産して、無事に子供が生まれればいいという思いだけでした。その後いろいろ勉強して指導する対象年齢も変わっていく中で、楽しいのは当たり前で、でも楽しいだけじゃだめなんだと思うようになりました。私が診たい年齢層が少し上の方だというのもありますが、楽しいに+α、きちんとした改善、治せる技術を持ってやらないといけないと思い始めましたね。
「想いの背景にある一番の存在」
記者:久美さんの夢に一番の影響を与えた方の存在や、出来事があるように思いますが、それはどのようなものですか?
松本:トレーナーになりたいと思った最初のきっかけは、陸上部の時によく怪我をしていて、走りたいけど走れないというもどかしさや、悔しさ、痛みがあって辛い思いをしました。その時に、ケガや選手をサポートするスポーツトレーナーと言う職業があるのを知って、自分もそんな思いをしてる人達のサポートが出来るトレーナーになりたいと思うようになりました。
働き始めてすぐは、産婦人科だったので20代~40代の方の指導でした。その後、徐々に指導する年齢も上がっていき、50代以上の方を指導するようになったんですが、その時に重なったのが祖母の存在です。私の祖母は、腰が痛いとか膝が痛いと言いながら寝たきりになり、亡くなってしまって。大好きな祖母を当時は助けることが出来なかった。祖母のように寝たきりになって欲しくないという気持ちが、私の中で大きな想いとなり、今の仕事をするエネルギーとなっています。
今は運動をして寝たきりを防ぐことを伝えることが出来ます。伝えることが出来るのに、出会わなかったら、Aさんは寝たきりに。出会ったBさんは健康に時を過ごせた。と考えたら、私の使える時間がある限り、一人でも多くの人に出会いたい!って思います。出会えば私が持っているものを少しでも伝える事が出来るから。
笑顔で毎日元気で過ごしてもらいたい。自分の大切な人が困っていたら誰でも助けたいという気持ちは一緒ですよね。私が出会った人はみんな大切な人で、困っていたら助けてあげたいんです。
みんなが自分の家族という感覚で接してます。
記者:久美さんの熱い思いを聞かせていただいてありがとうございました。今回はその熱い思いに痺れました。お仕事面の話だけでなく、仕事に対する背景となる部分は伺ってみないとわからないし、聞けば聞くほど聞いている側の心が嬉しくなるものだと感じました。
これからの活躍が本当に楽しみですし、応援しています!
本日はありがとうございました。
松本さんの活動についてはこちらから
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【編集後記】
話してみないとわからないという言葉がしっくりくるくらい、最初に会った印象とお話を伺った後の印象に格差がある方でした。もちろん良い意味でです!たくさんの人に出会ってほしいし、もっともっと活躍してほしいと心から思える、そんな魅力のある方でした☆
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この記事は、リライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。