見出し画像

プロダクトデザイナーのフリーハンド・スケッチ ??

プロダクトデザイナーにとって、フリーハンドのスケッチは  それが何であるか?  どうしてか? などと意識することもなく、極々普通に進める仕事の一部なのかと。そこで、 今回はその`フリーハンドスケッチ`についてです。  とは言っても今回初めての投稿となります。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、「昨今のデザイナーはフリーハンド・スケッチを描かなくなりました。」IT・CAD・描画ソフトなどの普及にともなって、フリーハンドのスケッチをあまり描かないで仕事を進めることが普通と思うデザイナーが増えていることは事実です。おそらく開発途中にフリーハンドスケッチでの確認作業(イメージ共有の必要性)がなくなった。要求されなくなったとも言える。または、若手デザイナーに教えるデザイナーがいなくなってきたとも言えるかもしれません。

アイデイァ構想時に、諸々の関係性、理由、仕組み、課題解決内容を整理‣構成のためマップ化はしているが、この発案・理解・関係性などを思考し、紙に描き留めるとき、彼らは机に向かい座っているのでそのデスクから頭の距離は近い。云ってみれば 現代の`思考`の姿勢なのでしょう。
私の会社設立前、まだ1人1台のPCがデスクにない時代のことですが、クルマのデザイン会社での経験ですが、デザイナーはデスクに向かって立ち正面上面からデスク面が視界にすべて入る距離の目の高さでスケッチを描くという、すなわち手が自由自在に大きく動かし描ける姿勢をとることです。やってみると描くクルマのサイズに対するスタイリング思考展開にたいへん重要な意味があることに気付いたのです。先に記した`思考`の姿勢にたいして、`発露`の姿勢、`発案`の姿勢なのでしょう。 スタイリング表現に勢いが得られるだけでなく、常に全体像とそのバランスが各機能の関係性も思いもよらないアイデイアや自由な発想が生まれるのです。

自分の会社ADC社※のこれまでの新しいデザインには、コンセプトの設定、デザインディレクションを明らかにして、これをベースに、フリーハンド・スケッチによる発想時の仕事へと進むわけですが、この仕事のプロセスに当社のオリジナリティーがあるのかな、という気もします。

これからの時代、AIに託すべき要素とデザイナー自身のキャリア、感性 が生かせる部分の2つがある気がします。AIに勝る未来を提案できる ‘‘My Design Style ‘‘ により自信をもって提案し続けることが大事なのでしょう。

※ URL: http://www.aokidesign.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?