結婚して子どもが産まれた時にやってはいけないお金のこと
トップの画像は友人のお子さんです。友人からの許可を得て掲載しております
こんにちは、節約お兄さんです。
今年で28歳になるのですが、周りが結婚したり子どもが出来たり、嬉しい報告がsns上であげられる方も増えてきました(おめでとうございます)。
それにつれて、世のパパママは子どもの為にこんなことを考えます。
・子どものためにも早めに家を決めてしまいたい
・子どものために学資保険を考えたい
・子どものために車を買おうか迷う
愛ですね。
僕が5歳の頃、母親から「サンタさんはおらんで、どこの家もお父さんなんやで」と言われるような超現実家庭に生まれてきましたが、ありがたいことに家は戸建、車は生まれた時からハイエース、大学も私立理系の学費が600万円かかるような学校に行かせていただきました。
おとん、おかん、ありがとう。
さて本題です。
子どもが産まれると将来の為に「大きな買い物」を契約する機会が増えます。
家はローンや修繕費などを含めると4,000~6,000万円、車は維持費を含めても2,000~4,000万円、保険は1,000~2,000万円、子どもの養育費も一人当たり2,000~3,000万円とかなり高額になります。
何も考えずにホイホイ契約してしまうと、子どもが大きくなってきた時に家計が苦しくなったり、老後のお金を貯められなくなってしまう可能性もあります。
なので今回はそうならないための予防線として、基礎的な考え方をお伝えします。
では、どうぞ。
1.契約する前の心得3つ
まずはじめに、大きな買い物をする際に頭の中に入れておきたいことがあります。
これを意識するだけでもかなり変わると思います。
【その一】月3,000円の差でも100万円以上変わる
大きな買い物はなぜ大きい買い物なのか。
「毎月の固定費になり、払う期間が長いから」です。
仮に家の月々の支払いが3,000円高くなると(35年ローン)、3,000円 × 12ヶ月 × 35年 = 1,260,000円
月々の支払いだとそれほど痛い出費ではないですが、総支払額で考えると高額になってしまいます。
営業マンに「たった月3,000円変わるだけですよ」という誘惑トークに踊らされてオプションをホイホイつけないようにしましょう。
【その二】うちはうち、よそはよそ
小さい頃から母親にずっと言われていた言葉です。
旦那さんの年収、奥さんの年収(または働き方)、家族構成、地域の物価など、収支に関わるものは家庭によって違います。
友だちに「どんな保険に入ってる?」とか「どれくらいの家に住んでる?」など聞いたところでそれほど参考になりません。
自身の家庭環境を考えて、身の丈にあった物を買いましょう。
ちなみに親も「よそ」ですからね、親の助言にも気をつけてください。
【その三】家計のキャッシュフロー表を考える
これ、めちゃ大事です。
その二でもお伝えしたように、旦那さんや奥さんの収入、家族構成などにより月々の収支(キャッシュフロー)は変わります。
ましてや子どもが大きくにつれ支出も大きくなっていきます。
(ちなみに高校生一人当たりの養育費はだいたい月8~10万円です。)
将来いくら必要なのか、いつまでにどれくらいお金を貯めればいいのかをエクセルでまとめることも出来るので、大きな買い物をする前に一度夫婦で考えてみてください。
めんどくさいかもしれませんが、子どものためにと思ってやってみましょう。
日本FP協会が出している便利ツールのURLはこちら↓
家計のキャッシュフロー表(上記URLよりダウンロードできます)
以上の3つを頭の中にしまっておいてください。
次に、家や保険、車を契約する際にやってはいけない事を挙げていきます。
2.家を買うにあたってやってはいけないこと
人生で一番大きな買い物と言われている「家」。
「購入か賃貸かどうするか問題」もありますが、今回は購入での考え方をお伝えします。
《今の家賃で考えない》
購入する前は賃貸に住まれていると思いますが、「今これくらいの家賃だから」といって購入する方もいらっしゃいます。
「子どもが大きくなった時に返せていけるのか」「車の維持費もふまえて返せていけるのか」など、歳を取っていくと支出も増えていきます。
「今の支出なら返せるだろう」と言って買わないように。
《物件の購入価格だけで考えない》
家を買う際に土地や物件価格だけで購入する方もいらっしゃいます。
ただ、3,000万の物件よりも4,000万の物件の方がトータルで考えると安く済む場合もあります。
・家の造りがしっかりしていて電気代が安く済む
・耐久性が高く修繕費が少なく済む
上記のようなランニングコストは家に住んでいる限りかかってきます。
大阪の人は特に「安けりゃいい」精神が強いですが、トータルで考えてください。コスパ大事です。
《必要以上に頭金を入れない》
「借金は悪だ!」という教育をされている人にありがちなのがこちら。
頭金をある程度入れないといけない物件もありますが、必要以上に頭金を入れて月々の返済を安くする家庭もいらっしゃいます。
昔はそれでよかったのですが、現在の住宅ローンの金利はかなり安いです。
住宅ローンは考え方によってはトータルで100万以上変わってきますので、ローンの組み方には十分考えてみてくださいね。
こちらに詳細を書いてますが、有料なので見たい人は見てください↓
《ハウスメーカーの展示場にいるFPを信じない》
ハウスメーカーの展示場に行ったことがある人は分かると思いますが、展示場にハウスメーカーと提携しているFPさんが常駐しています。
「ライフプランニングをしてくれるのでいいじゃん」と言う方もいらっしゃいますが、結局は「ハウスメーカーの家を売るため」「FP自身の商材である保険を提案するため」にやってます。
もちろんライフプランを考えることは大事ですし、良いFPさんもいらっしゃいます。全部は否定できせんが、何も考えずに展示場に行くとプロの口車に乗せられて必要以上の買い物をしてしまうかもしれないので、注意です。
FPとのベストな付き合い方は自身のルールと擦り合わせすることなので、自身のルールをしっかり持っておきましょう。
3.保険を考える際にやってはいけないこと
こちらも大きな買い物の一つ。
結婚した時、子どもができた時に考える人がほとんどですが、保険屋さんとの付き合い方をお伝えしておきます。
《「とりあえず」で入らない》
僕の実体験ですが、社会人になった時に母親から「あんた社会人になったんやから保険入っときや」と言われました。
また周りでも「子どもが出来たからとりあえず学資保険に入りたい」と言う方もしばしば。
保険以外でも言えることですが、1,000万以上もするような買い物を「とりあえず」で入るのはよくないです。
だいたい損します。
《親の知り合いから契約しない》
僕がお客さんに会ってきた中で一番多かったのが、「親の知り合いの保険屋さんから契約した」パターン。
ほとんどの方が親任せにして保障の内容を知らずに月々高い保険料を払っています。
ましてや親の知り合いとなると2周り年上なので、質問しようにも聞きづらかったり、「付き合いだから」と言ってそのままにしたり。
その保険屋さんの方が先に退職するし、退職したら別の担当がつくので、付き合いをするのであれば「たとえその人が仕事を辞めたとしても聞きやすい関係性」を築ける方がベターです。
ベストは自身で理解しておくことですが。
《ライフプランをおろそかにする保険屋さんから契約しない》
これは「商品売り」な保険屋さんにありがちです。
「うちの会社の〇〇は他の会社よりも良い」と言って商品押しが強く、その人のライフプランをあまり考えずに提案してくる保険屋さんが一定数いらっしゃいます。
保険は「どんなシーンで役に立つのか」「何のために加入するものなのか」と入る理由を明確にしておかないと、必要以上に保険にお金を払ってしまいます。
セカンドオピニオンとして、複数のFPさんに相談することをオススメします。
4.車を買う際にやってはいけないこと
こちらも2,000~4,000万円ほどかかる大きな買い物。
都心部に住んでいる方はあまり意識しませんが、車が必要な場所に住まれている方は読んでみてください。
《車を買う前にランニングコストを考えない》
車は「金食い虫」と言われるくらい維持費が高い買い物です。
駐車場、自動車保険、車検、自動車税などで約月3~5万円と、車体だけにかかるお金以外の方が高くつきます。
どれくらいのランニングコストがかかるのかを調べてから買いましょう。
また、週に1~2回ほどしか乗らない方はカーシェアの方が安く済む場合もあります。
仮にタイムズのカーシェアを月8回(6時間4,020円)利用した場合、月々の支払いは32,160円です。
シェアリングエコノミーが進む中、近くにカーシェアのサービスがある地域は車を買わない選択肢もありだと思います。
《親の知り合いで自動車保険を契約しない》
自動車保険あるあるですが、親の知り合いから車を購入して、そのまま自動車保険を契約するパターン。
割高なのと、保障内容を見ずに契約している人が多いです。
自動車保険は正直ダイレクト系の保険でいいと思います。
代理店で契約するよりも3~4割安くなることもあるので、自分で契約する方が安くなります。
今現在加入されている方は、ネットで見積もりを取ってみてください。
《即決しない》
営業マンに「今決めてもらったら〇〇円安くしますよ」と言われて購入する方がいらっしゃいます。
元々ある程度の利益を乗せているので、お得に見せるための常套手段だと思ってください。
購入したい車種がある程度決まっていれば、インターネットなどで情報を下調べたり、複数社で見積もりを取ってから商談に挑みましょう。
5.さいごに
いかがだったでしょうか。
他にもありますが、今回は良くある話からまとめてみました。
自身の将来を考えるには、「営業マンに任せっきり」というのはやめておいた方がいいです。
営業マンと良い付き合いをするためにも自身のリテラシーを高めることと、聞きやすい関係性を築いていくことが大切だと思ってます。
ぜひ一度、周りのファイナンシャルプランナーの方に相談してみてください。
では!
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