夫のおもろい友達の話 高校編
私と夫は17歳離れている。
夫の方が17歳年上だ。
(こう書かないと下だと思う向きもあるので)
夫は地元の高校を出、大阪のK大学(南キャンの山ちゃんの母校)を卒業した。ちなみに法学部出だが憲法のことは私の方が詳しい。
夫が卒業した地元の高校Tは、地域で一、二位を争う高偏差値の学校だが、
昔は入るのは難関でも、入学するとアホになると言われていたくらい無茶苦茶する輩が多かったらしい。
ある日、隣のクラスの授業が面白いから聞きに行って盛り上げよう。と言い出した生徒がいて、夫のクラスの有志が隣のクラスに出張した。
当時は一クラス50人近くいたらしいのだが、無理やり前に席をずらし
最後尾に一列作って参戦したらしい。
先生ももちろんわかっていたと思うのだが、
「なんか今日は人数が多いですね」というだけで普通に授業していたそうだ。もちろん参戦したメンバーたち(夫含む)はちゃんと授業を盛り上げたらしい。先生も冥利に尽きたことだろう。
夫はトランペットを吹いていたが、バンドを組んだりもしていた。
その時のメンバーとは社会人になっても一緒にバンド活動していて、私も奥様ともども仲良くさせてもらっていた。
また、同級生でクラスで一二を争う底辺の成績だった男子は、三教科だけ勉強して慶応に合格した。
ビリギャルの走りである。(ちなみにその方は私たちの結婚披露パーティで司会してくれたが、会の五分前に会場に着くというギリギリっぷりであったが、某Kビールの九州支社長まで勤めた人でもある。出世と常識人かどうかという事はまた別らしい)
もう時効だが万引きの常習犯だったり、本屋の参考書を破いたりと悪事を働いていたそうだ。(ちなみに破いた参考書の持ち主が同じクラスだったお陰で、その破かれたページが持ち主にわたるという奇跡もあったそうだ。どうなっとんねん)
とまあ滅茶苦茶な人たちだが、夫と私が結婚した時には有志でパーティを開催してくれたりと友情に篤い人たちでもあるので、なんだか憎めないのである。