見出し画像

340円で見せてもらえる世界 うちの社員食堂の話

先日から社員食堂でのご飯をnoteにアップしている。
ちなみに、2019年で値上げする前は自己負担320円で食べることが出来た。ありがたい話である。

そもそも2007年に営業所が閉鎖され、職場が博多に統合された際には時折食堂を利用していた。
安くてボリュームたっぷり。
可もなく不可もなく、自炊した方が安く上がっていたがたまにはと思い利用する。それが社員食堂だった。

2008年に出産して翌年から復職したのだが、産後太りを解消するために私は自炊するようになった。また、置き換えダイエットが流行っていて、スイスイと結果を出す私に自宅で埋もれていた置き換えダイエット(チャレンジしようと思って買ったけど、根性なくて続けられなかったが捨てるに捨てられなかったものたち)を譲ってくれる女子が多発した。

私は根性があったので半年で10キロほど痩せ(この痩せ方は推奨しませんが)、再びダイエット熱が収まるまでは食堂を利用しなくなった。

ダイエット熱が収まってしばらくしたら、弁当を作るのが面倒くさくなった。なのでまた食堂を利用することになったのだが、当時の食堂はうちの親よりいくつか上のおじさんが調理師として働いていた。
贔屓が激しく、可愛い子の言うことは何でも聞いていた。
ニンジン嫌いの女子のために、大根のみのなますを作ったこともあるくらいだ。
そして時々そのおじさんは、謎のメニューを出すことがあった。
明らかに比率がおかしい野菜炒めや、酢豚などだ。
酢豚にパイナップルが入っているのが苦手なのだが、出されたものは食べるタイプの私。しかしある日の酢豚は豚肉3切れに対し、パイナップルが13切れ入っていた。もはや酢豚ではなく、酢パイナップルである。

苦手なものをたくさん食べると、神経が迷走するようだ。
吐き気をこらえつつ私は午後の仕事を戦い抜いたのだった。ちなみに当時一緒にご飯を食べていた彼女のそれにはパイナップルが16切れ入っていた。優勝である。

後にも先にもあんなにしょうゆ味のパイナップルを食べたことは無いが、仕事に支障が出るレベルで辛かったために、社員食堂でご飯を食べることを辞めてしまった。こんなことなら少々高くてもコンビニで買った方がマシである。


あれから20年ほど経過した今、食堂の調理師さんも二人ほど代わった。
現在はHさんという女性になったが、細やかだし話しやすいし(前のおじさんはいきなり怒られた人もいたらしい。私は女子だから当たりは強くなかった)、いい人である。

食堂を再開したきっかけは、家が遠くなり早起きするのが辛くなったから。だが、ここ一ヶ月ちょい程食べているメニューはどれも安定している。

中華丼
白身魚のあんかけ
ミックスフライ
チャンポンと春巻き
美味しかったすき焼き風肉豆腐

しみじみありがたいと思いながら、20年前と比較して物価高となったのによく頑張ってくれているものだと思う。
一人でも多く食べることが食堂の存続につながると思うので、今後も愛用していきたいと思う。

先日食べ納めたのはワンタン麺。
来年もお世話になるぞ!

野菜たっぷり


いいなと思ったら応援しよう!