読書記録 【ぼくの嘘】
読書記録
藤野恵美さんの第二弾‼︎
【ぼくの嘘】
前回の【わたしの恋人】のアナザーストーリーにあたる、こちらの作品。
〜あらすじ〜(本書裏面参照)
人を好きにならずにすむ方法があるなら教えてほしい。なぜなら彼女は、親友の恋人だから。笹川勇太は恋する相手をめぐって、学内一の美少女・あおいに弱みを握られてしまった。そんな彼女も、恋となると思うようにはいかない。好きな人と会うため、勇太に恋人のふりをしデートしてほしいと頼んできた。振りまわされながらも、次第にあおいに心惹かれていく勇太。そして、複雑な関係の二人に事件が。恋と友情を描く青春小説!
この作品は、ラストがとても綺麗です。
あらすじから、
『勇太がどんどんあおいに惹かれて、
きっとあおいと恋人同士になって終わるんだろうな。』
と推測しながら読んでいました。
実際、結末は間違ってはいませんでした。
ただ、
そこに書かれた言葉は心にスッと入り込み、
『そうだよな。』と静かに頷き、
本を閉じて『自分だったら、、、』と考えてしまう。
そんなラストでした。
最後のチャプターにこの作品の伝えたかったことが、
たくさんつまっていると思います。
そんな最後のチャプターから、特に印象に残った言葉を紹介します。
「大切なものが、たったひとつでなければいけない理由なんて、どこにある?好きなものが多ければ多いほど、人生は楽しめる。」
【ぼくの嘘】p.248,7行目より
『人を好きになる』
前作の【わたしの恋人】とは、
また違った視点から描かれています。
おすすめの一冊です。