【#レイクスなかのひと】「声援」を守り、作った一体感!レイクスを知り尽くす熱狂の立役者
滋賀レイクスには選手だけでなく、魅力的な個性を持ったスタッフ、通称「なかのひと」が数多く在籍しています。仕事に対する熱い想いや考えを紹介する事で、レイクスの違った一面も知ってもらいたい、より身近に感じていただきたいとの願いを込めてお届けする【#レイクスなかのひと】
第6回目はエンターテイメント部運営管理グループ長の熊田有里さん。アリーナ入場口の担当から始まったレイクスとの関わりは、今では会場全体をプロデュースする立場に。そんな熊田さんに熱狂空間のこだわりポイントや今後の目標を教えていただきました。
型にハマらない演出で、一体感を醸成する
-現在の仕事内容を教えてください。
「エンターテインメント部」という部署で、主にホームゲームの演出進行・競技・アリーナ外も含めた運営を担当しています。
具体的には、演出チームと曲選びから会場の空間づくりを考えたり、進行面では当日のスケジュールや台本を作って人の配置を考えたり、運営面ではお客さんのアクセスや看板など装飾を考えたり、言わばホームゲームを作り上げている部署です。
-作っている張本人が考える、レイクスのホームゲームの特徴はどういうところだと思いますか?
身にしみて感じるのは一体感ですね。
その一体感が何で生まれてるかっていうと、やっぱり一番はブースターの皆さんの声出し応援だと思います。声を出しているからこそ、応援したいという気持ちが高まり、また声が大きくなる。そんな循環も生み出せていたら嬉しいです。
もう一つ、「レイクスチアリーダーズ」のパフォーマンスは、昨シーズンのBリーグのベストパフォーマンス賞という賞も頂くことができましたが、やっぱり素晴らしいものだと思います。レイクスでは、チアには"チームとブースターをつなぐ役目"があると考えているので、パフォーマンスだけでなく、声出しや巻き込み方などにも気を遣っています。そのおかげで、ブースターの皆さんとフロントスタッフ、チアも選手も含めて同じ方向を向いてるっていうのが、一体感を生み出していると思います。
-アリーナの一体感を生み出すために、こだわっていることはありますか?
演出チームのこだわりのひとつとして、例えば、この時にこの曲を流すといったようなことは決めないようにしています。
同じ流れの試合はひとつもなく、その日その日の流れがあるので、そもそもこの時にこの曲を流すみたいなことが決まっていたら、あんまり面白くないんじゃないかなと。なので試合の流れを感じて、常に状況に合う最適なものを選ぶということを大事にしています。
レイクスチアは次何が流れるかわからない状態で、イントロをきいて、ポンポンがいるのかタオルがいるのかなども含めて瞬時に判断して対応してくれている感じです。ここまでリアルな会場の雰囲気や試合の流れを大事にして、臨機応変に演出をしているチームはあまりないんじゃないかなと思います。
フリーターを経てレイクスが誇る熱狂空間の立役者へ
-レイクスに入社した経緯を教えてください
大学の頃から、「京都大作戦」とか音楽ライブが好きだったこともありますし、友達がイベントの裏方をやっていたりして、自分もイベントの仕事に興味がありました。
最初はイベントに関わる仕事という事で、人材派遣会社の社員をしていました。当時レイクスの設営撤収の仕事を業務でもらっていて、そのための人員を手配する側の人間でした。ある時、設営撤収だけでなく、運営でも人手が欲しいという話をレイクスからいただいて、私がレイクスの入場口の管理担当になったのがレイクスに関わった一番最初のきっかけです。そこからだんだん現場に行けなくなり、手配中心の業務になりました。面白さはありましたが、ずっと続けていく未来が見えず、その会社を辞めてしばらくはフリーターでしたね。
そしたらたまたまレイクスから「あいつ何してんのか」みたいな感じで連絡をもらい、そこで熱心に誘っていただいて、入社に至ります。
-入社してからのキャリアは
最初はレイクスチアとチアスクールの担当をしていました。
私の上司が興行の担当もしてたのと、前職で設営撤収に関わっていたのもあって、興行には積極的に関わっていました。当時は今みたいに一部署専任という状態ではなかったので、広報担当者が急遽やめてしまった時は「次の人が入るまでやってくれへんか」と言われ、結局1年間やったり、「グッズもやってくれへんか」ということでグッズ担当も兼任したり(笑)今のレイクスのようにしっかり組織化されてなかったので、本当に幅広い仕事をしていました。
だからこそ全体のバランスを見れたり、他の部署の業務に関してもある程度想像力がついたので、今では強みになってるなと思います。
タフなこともありましたが、同じ思いを抱く仲間に恵まれ、気づけば今年で12年目になります。
-やりがいを感じる瞬間は?
お祭りやライブが好き、イベントが好きという思いが元々あるので、やっぱり試合の熱狂空間が一番好きな景色でもあります。
レイクスでは「ディフェンス!ディフェンス!」の声かけにドンドンというジングルの音を入れているのですが、試合の流れや声出しのボリュームに応じて、そのジングルを止めて本当に声のみで応援するというのをやっています。あの空間がすごく好きで、一番最初に聞いた時はもちろん、今でも毎回鳥肌が立ちますね。
コロナ禍で声が出せない時も、「鳴り物を作った方がいいんじゃないか」「手拍子だけでは物足りないよね」みたいな声がお客様だけでなくフロント内でもあがった時がありましたが、それでもやっぱりあの声だけの空間を守りたくて、あえて鳴物は作らないというこだわりを持って進めてきました。その甲斐もあり、全てホームで開催することができた昨シーズンのB2プレーオフの会場での声は、過去一だったんじゃないかなと思います。あの熱狂空間をクラブ全体で作り出しているという自負が一番のやりがいになっています。
Lake upプロジェクト始動。そのリーダーとして
-新しいプロジェクトにも関わるそうですね。
今シーズンからレイクスは企業理念を刷新し、新しく「Lake up together」をコーポレートスローガンに掲げ、その意味や考え方を拡げる、「Lake upプロジェクト」を推し進めることになりました。
「Lake up」というのはレイクスが「今日より明日を素晴らしいものに」という思いを集約して生み出した新しい言葉です。世の中にはなかった言葉なので、まずはその言葉の浸透を図っていきたいと思っています。
-新しい企業理念を聞いた時、どう感じましたか?
「今日より明日を素晴らしいものに」という想いは、とても分かりやすくて、自分ごとに置き換えやすく、多くの人に共感してもらえるポジティブな言葉なので、すごく良いなという印象を受けました。私は計画立てて動くことはあまり得意じゃないけど、今日1日を楽しくするということを大切に過ごしています。今日より明日を素晴らしいものにしたいというのは、自分が大切にしている、今日1日を楽しむということを1日1日積み重ねることと同じだなと感じて、とてもしっくりきた感覚がありました。
-これからどういうふうにプロジェクトを進めていきますか?
まずは、こういう考え方でレイクスはやってるということをブースターの方に知ってもらうとか、「Lake up」という言葉に触れてもらうことが第1ステップだと思っています。まだLake upって何ぞやの状態だと思うので、そういうのに触れる機会を増やしていきたいなと思っています。
立ち上がったばかりのプロジェクトなので、具体的な内容はこれからのところが多いですが、企業理念の推進は会社全体で取り組むべきだと思っているので、うまく全体を巻き込めるように推し進めていきたいと思っています。
更なる熱狂を生み出し、心の豊かさupを目指す
-エンターテイメント部のLake upチャレンジは?
心の豊かさupというLake upチャレンジを掲げています。
家族でレイクスを応援すると自然と家族で会話が生まれるとか、外出先でレイクスグッズをつけている人を見つけるとテンションが上がるとか。レイクスがあることで、何気ない日常がより豊かになる、小さいことだけどみんなの人生の一部になっていく、そういう空間をまずは試合会場から目指したいと思っています。
去年はB2の中で優勝したり、結構勝ち試合も多かったのもあって、雰囲気はすごく良かったです。でも今年はB1の舞台になるので、やっぱり勝ち負けのところは昨シーズン通りにとは行かないと思っています。ただ、それでも勝ちの雰囲気を作っていくとか、去年の最高の形を経験しているからこそ、今年はそれをさらに超えるような会場作りをしていきたいです。
-具体的に考えていることはありますか?
熱狂空間を作るためには、こちらからのお客様への仕掛けが重要だと思っています。
昨シーズンから好評で今季も引き続き実施する「推しタオルルーレット」などのおかげで、応援タオルを持って観戦してくださる方が多い状況でもあるので、そういった体験を増やしながら、どうやったら選手やレイクスをもっと好きになって応援してくれるか、メンバーで考えているところです。
演出の部分で言うと、タオルを振るような演出を少し追加したり、昨シーズン以上に「楽しい!」「テンションあがる!」というようなきっかけを作っていきたいと思っているので、ぜひお楽しみにしていてください。
-ブースターの皆さんへメッセージ
ブースターの皆さんが、早速SNSで「#Lakeup」をつけて頻繁に投稿してくださっているものを実は結構見ています。皆さんが頑張ってるっていう空間は、見ている自分も幸せな気持ちになるんですよね。そうやって、皆さんが自分のLake upを上げてもらってることはすごいありがたいですし、私もポジティブになっているので嬉しいです。
あとはやっぱりブースターの皆さんがいて成り立ってる仕事だと思っています。ブースターの皆さんの熱量があって、私が求める好きな空間ができています。私たちは皆さんにもっと楽しんでもらえるよう、会社全体で色々な取り組みをしていくので、皆さんもぜひ、それを楽しんでもらって、どんどんお友達を誘ったり、人生を豊かにLake upする人を一緒になって増やしていっていただけると嬉しいです!