見出し画像

【 人がいなくなったマチでできること 】

昨日、確定申告提出に行くと異様に空いていたのは、政府の発表で期限が一ヶ月伸びたせいかもしれない。しかしこのウィルス蔓延は厄介である。昼夜働く僕からすれば、正直、それなりに困ってる。

店に関してはインバウンドも観光客もほぼ来ない(見つけられない)店なのでそこまででもないかもしれないが、会社経営、自営業、個人事業主なども多い酒場なので、マチに出るのを控えようとしている様子は大いに感じている。比較的、大人のいる店は痛手を被ることになる。

店の静かな時間に、15歳の時に映画館で観た、角川映画「復活の日」('80)を改めて鑑賞した(当時350円だったパンフもまだ持っている)。世界が破滅へと向かういわゆる兵器としてのウィルスを描いた違いはあるが、昔からこの類に人は無力で愚かで、政治経済、国家間のいざこざも変わらない。

パンデミックが地球規模で一気に広がる映画に対し、じわじわとインフォデミックも絡む新型コロナウイルス(COVID-19)は収束のポイントも見つかりにくく、類似と目されるSARSやMERS、そして2009年国内初の新型発生が確認され全国に感染が広がった神戸のインフルエンザ騒動など、見聞きしたはずなのに昨年の天候を思い出せないことと同様、ほぼ記憶にない。
喉元を過ぎたものを反芻することなど人間には到底できないものだ。

徹底した自己管理と、他への配慮した行動をもって、とにかく風評を鵜呑みにはしないことだ。ただ不要不急とは違って、僕は毎日マチに出る。

店では映画を見たり仕事部屋でオーディオ修理を試みたり掃除をしたり、店と自分を磨く時間に充てる。日々バタバタしては気づかないところ。そうして時間を有効に使いながら、来客を迎える準備をする。


僕のいる加納町三丁目は今、暗い音のない海のようにも映る。
だからなおさらのこと、灯台のように店を開ける。

それは時に多くの客船を導くものでもあるが、
たった一隻、一艘の舟でも彷徨わないようにと道標となる灯りだ。


ここまでたどり着いて来てくれた喜びを、ありがたく噛みしめている。


たとえその人が、眠りについたとしても。

画像1


サポートいただけましたら、想いの継続とその足跡へのチカラとなり、今後の活動支援としてしっかりと活用させていただきます‼️