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【本レビュー】やがて哀しき外国語 村上春樹

こんにちは、シフクです。
アクセサリーブランド、Faciata(ファシアータ)を運営しながらフリーランスでアパレルブランドをお手伝いしています!


きっかけ

三軒茶屋の本屋さん、トワイライトで買った1冊。この本屋さん、まだ1回しかいったことないのだが、セレクトのセンスがよくtwitter フォローしていつもみてるので、いつも行った気になっています。

作者は説明不要、村上春樹さん。1997年に発行された1冊です。

内容はアメリカ、ブリストンでの生活していた時のエッセイになります。書いたのは1991年だそう。

村上さんは一時期海外に滞在しながら原稿を執筆されていたのですが、その頃の作品になります。このほかにもその先のエッセイや旅行記みたいなのはいくつかあり、ボクは彼の小説よりもその滞在記や旅行記の方が面白いと感じて買い集めています。

1990年年代に書かれているけど、内容は今読んでも、へーと思う内容が多いのが面白い。

ここからは気になったところをピックアップしていきます。


雑多な中古レコード屋

レコード屋には雑多に商品が並んでいて、そこから掘り出し物を見つけるのが習慣になっていたと書かれていて、これは同感と。

ボクはレコードは収集していないけど、古本屋はよく行く。その古本屋も全くこんな感じなのだ。

大まかにジャンルや作者は分かれているところは多いけど、効率的に目的のところまで行けることなんてまずない。

そもそも本屋に行く時って効率は求めておらず、行くときは新しい出会いを求めていくとき。目的買いなら、ネットで注文してしまえばすぐに買えてしまうからです。(古本はない時もあるけど)

その時に求めているのって、新しい出会いなんですよね。今までの自分の中にあった固定された興味関心をもっと広げたいと思った時に、本屋に行くと興味なない本が、平積みされたいたりするじゃないですか。

その中に、「おっ、これは」と思う本てたまにあったりするんですよね。それを素直に読んでみることで新しい発見があるかもしれない。そこからまた新たな世界が広がっていく。

そうやって本の世界を広げていくのが面白いといつも感じています。


フェミニズム概念の模倣

最近、よく聞くようになった「フェミニズム」。日本でもフェミニズム専門書籍発行の会社があるくらいメジャーなキーワードになっています。

この本が書かれたのは1991年ごろ、アメリカで声が大きくなり出した頃なのでしょう。女性がそのことに敏感になってきていたようです。そのことが書かれていました。

ここではフェミニズムがいいとか悪いとか、そういうことではなくて、概念というものは模倣されて広まるのだなと、思ったのでピックしました。

1つのキーワードがあって、それをどの角度から捉えるかによって意味合いって変わってくるのかと思います。
それを概念的にいいと思った人で、あまり深くそのことを理解せず、表面的な理解だけで声を大きくしていく人も必ず出てくる。

そうすると、間違った切り取られ方をされてしまい、または派閥みたいな派生ができてしまったりする。

情報も本も捉え方って人それぞれ。なのでどれがあっていてどれが間違っている、なんてことはないのだけど、ただ流行りのように薄く広く広がるとそれが大きなうねりになりパワーを生み出すのが、読んでいて恐ろしいなあと思った。


小説家になったきっかけ

あるとき昼間の神宮球場でデーゲームをビール飲みながらみている時に、ふと小説家になろうと思ったらしい。

おそらくなのだけど、これはあくまでも行動しようと決意したきっかけであって、それまでやってみようかなという思いは常々持っていたはずなのである、とボクは勝手に考えます。

なぜなら、全く考えていないことをふと思い立ったように始めることなんてまずしできないからです。

それまでに無意識に布石は踏んでいるはずで、小説を読んでこんなふうに自分も描くことができるのか、とか。小説の構成を読みながら考えたり、展開あーだこーだと自分の中で考えたながら読んだりと。

興味があるともっともっと深掘りしたくなるので、読みながらそんなことを探求していったのではと思います。

自分の生活の中でもふと、あれやりたいなあ。と思うことはあると思います。ただそれを正面から真に受けることはせず流してしまい、記憶の彼方に葬ってしまうことがほとんどかと思いますが。

そこからまた、ふとした瞬間にやっぱやりたいなあと思うこともあります。そのタイミングが自分にとっていいときに、一歩踏み出すことができるのかなと。

ボクもやりたいな、と思いながらもまだ踏み出せずに無意識に記憶の彼方に葬ってることはあるのかなあ、と考えるきっかけになりました。


まとめ

この本はアメリカでの暮らしぶりが書かれているので、住んだことのないボクに取っては日常の些細なことも面白く感じられる1冊です。海外で暮らしてみたいなあと思いつつ、そうできるようにライフスタイルも変えていかないとな、、と課題山積を切り崩すこともできず困り果てています。


最後に告知

です。
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ここまで読んでいただきありがとうございました。


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