【本レビュー】社長失格 板垣雄一郎
こんにちは、シフクです。
アクセサリーブランド、Faciata(ファシアータ)を運営しながらフリーランスでアパレルブランドをお手伝いしています!
きっかけ
この本はtwitter のタイムラインを眺めていた時に見つけた1冊。短期間で上がって落ちるという、経営をされていた実録なります。成長過程についてはあまり興味なかったのだが、どうやって急激に会社って落ちていくのか、その失敗はなんだっかのかというのを知りたくこの本を手に取りました。
なので、ピックアップする箇所は、第4章の「転落」からの内容になります。
貸し渋り
まず会社に不信感が出てくると、貸し渋りが起きるらしいです。ハイパーシステムという会社自体、急成長していた会社なので事業投資額が大きかったのだと。借りれる時に借りれたのが借りれなくなると予定が狂ってしまう。
しかもメインバンクが貸し渋りをすると、他の銀行も足並み揃えてるように貸してくれなくなるそう。
やはり会社が回らなくなる原因は「お金」よるところが大きいのだなと。大きく事業回す時はそれ相応のリスクもある、ということを自己で負債を抱えていたこともあるのでリスクはわかっていたはず。
それが実際起きてしまうと、太刀打ちできなくなってしまうという。自己資本比率がおそらくめちゃくちゃ低かったのではと。自転車操業のリスクが露呈してしまった感じです。
この事例でなくても、自転車操業でうまく資金が回らず売上が良くても倒産してしまう会社ってよくあるのですが、ある程度は浮き足立てない経営というのがやはり大事なのかなと。
クーデター
これも致命的だなと、会社の役員でもない人間に銀行の会社の内情を話される。
ある意味裏切り行為ですよね。
これがしかも近いところの人間にやられてしまうのが痛いです。
この時点で会社の社内的信用というか、この会社潰れんじゃないの、、という噂はいろんなところであったのではと。
これは社員に目が届かなくなってしまっていたのが、原因として大きいかなと。急激に成長していると、部下としては社長が今まで身近だったのに、人が増え中間色の人が増えると、なかなか話しかけることもできなくなり雲の上の存在になってしまうんですよね。
これは部下としての経験からですが、なんか寂しくなってしまうんですよね。それが裏切りになってしまった悪い例かなと。
契約書の見落とし(家賃契約)
これは読んでいて凡ミスだなと思ったのだが、契約書に家賃契約解除の際の金額を見落としてしまっていたということ。
ただ、契約書って素人が読むには少々難儀なんですよね。書いてあることが回りくどく、ややこしい。
なので、株式会社にもなれば会計士や弁護士をつけて対処するところだと思うですが、それができていなかった。危機管理の欠如というところでしょうか。
ただ、個人でやっていると自分で契約書みないといけないし、作らないといけない時もある。そんな時はスポットで弁護士さんに相談をするようにしている。
ほんと契約書はちゃんと理解はしておかないと後が怖いので。。
みなさんも何かを契約するときに契約書を読むことありますが、失敗したくない契約については弁護士さんに相談した方がいいですよ。
資金ショート
貸し渋りをされてしまっても出費を止めないと資金はなくなります。当たり前のことですよね。このハイパーシステムの会社はここまで3ヶ月ほどで起きてることなので、めちゃくちゃスピードが早い。
本来なら、というのも恐縮になるのだが資金ショートが見えているのなら、その段階で先に倒産させてしまい、出来るだけ借金を残さないようにすることもできたのでは、と思ってしまう。
ボク自身も小規模で事業を運営していますが、1番心配しているのは支払いができなくなってしまうことです。お金の切れ目が縁の切れ目とも言います。信用がなくなり誰も付き合ってくれなくなり、話も聞いてくれなくなってしまうのです。
ほんとこうなる前に止めたいところ、これが止められなかったのはなぜなのだろうと考えると、1つは従業員のことがあるかと思います。しかし従業員の給与支払いもできなくなってしまい、内輪からも信用されなくなってしまうからもうここまでくると取り返しがつかなそうです。
倒産
そしてやっとここに辿り着く。段階を踏んできてはいるのですがなかなか踏み切れなかった理由としては、いろんな人に迷惑がかかってしまう、と思ったのではと思います。
それまでに取り立てやとかも会社にきていたりしたそうなので、ここまでるまで通してと思ってしまいます。しかしもし当事者だったらどうなのか。散々書いて批判していたが、真っ当な判断ができる精神的状態なのかは結構な疑問が残る。
まとめ
これまで会社が倒産するまでに何が起きるのか、失敗した要因であろうことを書いてきました。こうゆう本を読んでしまうと、事業は慎重に進めないといけないなと思ったりするけど、なかなかじっくりなんて進められないとも思う。
ゆっくりした成長だと苛立ちを堪えられないことは多々ある。あるのだがそこをグッと堪えて地に足をつけた経営を自分はしていきたいなとも思いました。
最後に告知
です。
ぼくが運営しているアクセサリーブランドのWEBサイトはこちらです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!