「意図せぬ独立」
シエナ誕生秘話3
再就職を果たしました。
嬉しくてうれしくてできないことも頑張ってやってみる!
楽しい日々が続きました。
その結果、
元々は「美容院のおまけ業務」
としてのエステが、
いつの間にか
土日は予約で休む暇もないくらいの
人気メニューとなっていきました。
フェイシャルを目当てに
美容院へ来るお客様が増え、
多くのセッションを経験することで、
レリーフィングの原型が
この頃出来ました。
ただなでるようにマッサージするだけでは、
形は変えられないのです。
形を歪ませる「コリ」の存在にも
気づき始めました。
形が悪いところは「固い」のです。
そんな状況が約2年間続いたある日、
その企業がビルを建てることになり、
オーナーから
「美容院とは別のワンフロアを
まるまるエステサロンにして、
技術を教えたエステシャンを増やし、
マネージャーとして働いてみないか」
という話がきました。
破格のお給料も提示されました。
それまで美容院の片隅で、
自分一人でお客様を
施術していた状況から考えると、
大抜擢でした。
自分の技術が認められた
嬉しさもありました。
当時はまだ「レリーフィング」
という名前は付けていませんでしたが、
しかし、ふと考えたのです。
もちろんお金は必要でした。
難病の子供の治療費で、
大きな借金を夫婦で背負っていたからです。
でも、大きなお金をいただくとしたら、
かなりの実績を出さないといけない事。
それに怖くなったのかと思います。
私を買ってくれるのは、
嬉しい反面、
自分のやりたいことだけを、
会社にさせるわけにもゆかず、
悩んだ結果、
美容院を退職して、
自分で始める決心をしたのです。
全ての責任を背負って。
不安、不安、
でも、何も分かっていないから出来たことです。
もちろん、
上手く行く保証は何もありませんでした。