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定年教師の独り言 Vol.20 「ご報告 小型車両系建設機械の運転資格を取りました」
「自分にできること」とは…
大きな災害から始まった2024年が終わろうとしている。自分に何かできることはないのか…考えさせられた一年だった。1月、noteに書いている。
考えすぎるな…と言っておきながら、あれやこれやと思いを巡らせているうちに、9月の豪雨被害。ここまできて、ようやく重過ぎた腰が動いた。
20年来の目標でした
およそ20年前、ある保護者とPTA草刈り打ち上げの席で約束した事がある。「ショベルカーの免許取ろう!」
その日、小型ショベルカーを颯爽と操る別の保護者の姿に憧れて、ワイワイと盛り上がった。ただ、酒の席だ。本気ともノリともつかないまま、転勤や多忙で隅に追いやっていたことを、9月の能登半島豪雨のニュースを見て思い出した。動くなら、今だ!
自宅から40km離れた地元の教習所は、ひと月に1回しか講習がない。9月に思い立っても12月にしか空きが無かった。それでも今回は覚悟を決めてエントリーした。
本業に混じって…
受講生は12名。そのほとんどは、建設業が本業で、その後の技能検定(3t以上)を見据えた人たち。自分はと言えば、機械に触れたことすらない、全くの素人。一日目の座学は何とか付いていったが、いよいよ二日目の実技。緊張はMAX!
今回チャレンジした「小型車両系建設機械」とは、3t未満の油圧ショベルやブルドーザー、ホイールローダー等を扱えるようになる。3t未満といっても、自分にとっては十分に大きい。講師が一度だけ見本を見せてくれるが、あとはぶっつけ本番。本業の人たちに混じって60過ぎのトロいおっさんがペースを乱したことと思うが、汗をかきながら何とか乗り切った。
別に資格なくたって…
災害現場にボランティアとして入るなら、H先生のように身一つで駆けつければいい。スピードが大切なことももちろんわかってはいる。でも、20年間燻っていた思いを何とか形にしたかったのも事実。今後、災害現場に入ることなく毎日が過ぎれば越したことはないのだが、教員生活の終盤は、毎年県内や近県で災害が発生し、その度に現地を訪れた。しかし同時に、できることの少なさに、自分自身に失望感を抱いてもいた。資格を持つことで、引き出しが増え、必要となった時に開ける事ができればそれでいい。
自分に自信も持てました
教員なんていう、人に教える仕事に就いていながら、誰かに教わることのなかった40年近くの日々。今回、若い人たち(しかも本業)に混じってチャレンジしてみたことは、自分を見つめ直すきっかけにもなった。なかなか自己肯定感を持てず、コンプレックスの中で生きているが、今度ばかりは少しだけ自分を褒めてもいいのかな?早速、次のチャレンジを考えている自分がいる。
もういっちょう、やってみるか!